LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:ボナンザでTEC IFR XC Flight

2016-01-04 | Flight Log (機長)

ボナンザで飛び回ること20時間ちょっと。インストラクターのMikeと飛んだ以外、基本的には単独飛行ばかり。今回はボナンザ初となる同乗者ありのフライト。と言っても、乗客はKobaさんとA先生、二人ともパイロット。朝8時前にサンタモニカ空港に到着。この日考えていたのはTEC IFRでパロマー空港 CRQまでクロスカントリーフライトをすること。距離的にもちょうどいい。最初のレグはトーランス空港までのVFR、その後トーランスでTEC IFRクリアランスを取り、パロマーまで飛ぶという計画。

8時過ぎにはエンジン始動、そして滑走路までタクシー。ところが、Gulfstream、KingAir、Challengerが並んでTaxi way AでIFRリリースを待っている。しかも、先に出るのが速度の関係からChallengerという事になり、In-fieldを通ってKing Airを抜かしていく。そんな状況なので、シングルレシプロ機の自分は延々と待機。ランナップエリアにも入れず、Taxiway Aでhold shot。空港の南側はレシプロ機が中心だが、ここ北側に移動してから、主なトラフィックはターボプロップやジェット機ばかり。シングルレシプロだと肩身が狭い。

やっとランナップエリアに到着し、入念なランナップの後にRwy21から離陸。連日のサンタアナウィンドのフライトがなんだったのかと思うほど、極めて快適で滑らかなフライト。Rwy21からstraight out departure、パシフィックパリセーズで反転、LAX Special flight ruleに入る。ここでは2500rpm MP20inchのカッ飛び巡航。すぐにトーランス空港にコンタクトすることになり、Rwy29R downwind entry。ギアを出すのが遅れたので、トラフィックパターンに入る時には、TPAより900ft高い2000ft。そんな高度で進入していったにも関わらず、cleared to land!と管制官。そのままノーフラップで気持ち良く降下を続け、最後までフラップを出さずに着陸。何年も前、Mooney M20Cを飛ばしていた頃、1年以上もノーフラップランディングを続けたことがあった。ノーフラップの方が "速い翼" を感じられるからだ。このボナンザでもしばらくノーフラップランディングを続けようかなとふと思った。

Transientにタクシー。そしてA先生、Kobaさんのお出迎えを受けた。ちょっとばかりGA Centerで話をし、目的地をパロマー/CRQに決定。グランドにコンタクトし、TEC IFR to CRQをリクエストした。ランナップエリアでもらったクリアランス:

Cleared to CRQ, after departure fly Rwy heading, intercept LAX170, LIMBO, V64, V363, DANAH, V23, OCN VOR, Direct, 3000ft/5000ft 10min, Socal dep 134.9, Squawk 472x.

このコースはintersecionが多く、VOR outboundに乗ってまっすく飛ぶセグメントが少ないのでちょっと忙しい。Garmin GNS530Wにコース取りを入力、そしてランナップの後、すぐにIFRリリース、離陸許可。Socal departureにコンタクトし、レーダーベクター開始。上昇力もよく、いきなりLeft turn heading 130、かなり急峻に旋回させてくれた。パロスバーデスの丘があるので、上昇力がない機体だと南寄りにベクターされる事がおおい。その後すぐにheading 090との指示で、いきなりV64にレーダーベクターしてくれた感じ。男3人乗りでこの性能は頼もしい、さすがボナンザ。V64に乗り、5000ftでレベルオフ、オートパイロットオン、巡航出力設定も終了。ところが、途中6000ftまで上昇させられた。4500ftくらいを上昇してくるVFR trafficがいた為だ。また設定やりなおし。

その後、SLI VORを越え、そのままのheadingでintercept V23との指示。 V23に乗ってからは、そのままDANAH intersection, Oceanside VORとまっすぐ飛ぶことに。原則オーロパイロットでの飛行、2500rpm 21inch 15gphの設定でTAS165kt GS155kt程度。スロットルをあと1inch開けられたので、TAS170ktは楽勝だったと思う。右席のKobaさんが手をかしてくれたので、Garmin530を弄って遊ぶ時間が持てた。アビオニクスは使って覚える他ない。

DANAHの先で5000ftに降下し、Oceanside VORはheading 090 outboundに乗るようにとの指示。ここでVisual approachかLocalizer approachかをたずねられたが、visualでいいと返答した。空港のglide slopeが故障中らしい。でなければILS Approachを選択していただろう。だが実際はLocalizer approach radar vectorと変わらない飛び方。先行する機体がセスナ172だったようで、Slow down by 20ktとSocal Approachの管制官。グラマンに乗っているとあまり聞かない言葉だ。すぐにギアを出し、やく30ktほどの減速。3600ftまでの降下を指示され、localizerをインターセプトするような感じでファイナルへ。そしてノーフラップのままゆっくり着陸。いままでで一番ソフトランディングになったと思う。皆を載せている時に一番の出来の着陸となったのは幸運!

Taxi way A5からタクシーアウト、transient parkingに駐機してカフェに向かった。The Landingというカフェだが、だいぶ前にも来たことがある。なかなか綺麗でいい。

アビオニクス、機体性能、全てIFRクロスカントリーに最適な機体。このフライトで、さらにボナンザが好きになった。


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2 コメント

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Unknown (KOBA)
2016-01-25 10:55:19
BonanzaでのIFRクロカン、楽しかったです。ありがとうございました。
次回は ACTUALでお供させてください。信頼度の高いクロカンマシーンは頼もしいですね!
Unknown (c2)
2016-01-25 20:57:10
>Kobaさん
おつきあいありがとうございました。IFRで飛ぶことを前提に前のオーナーが作り上げた機体です。エンジン出力も余裕があり、休日ちょい飛びの行動範囲が広がりました。またTEC IFRにおつきあいください。

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