カロカンノート

へぼチェス日記

ENDGAME TACTICS

2007年07月08日 | 日誌

07/07/06
 オランダに通信戦のGMがいて、七十二歳になるのだが、面白い終盤の局面を書き留めておくのが好きだった。三十年かけて、シュタイニッツやカパブランカやポノマリョフやカシムジャノフなどなど、たくさんの実戦譜を中心に集め続け、それは千局面を超えた。駒の種類や手筋によって分類し、ベテランの話芸ですべてを解説した。すると四百頁を超える本になった。英国チェス協会は昨年の最優秀書籍賞を授けた。Van Perlo の"Endgame Tactics"である。私が持っているのは初版だが、すでに改訂版が出ている。New In Chess社刊。
 どこを開いても楽しい妙手、奇跡的な手順に出会うことができる。十手ぐらいかかる例も多いが、数手で片付くひとコマ漫画に本領がある。一手で先までひらめく解説が良い。私ぐらいの棋力でも盤駒を並べずに味わえる。同種の本をもう買うことは無いと思う。私はこれ一冊を開け閉めして一生を過ごすはずである。


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戎棋夷説を見ていてつい注文してしまいました。