Mi Aire

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ハロウィンの夜

2009-11-04 00:04:04 | エッセイ
10月のさいごの日はハロウィン。
日本とはまったく関係がないのだけど、最近はクリスマスのように定着しつつあるみたい。
以前でも外国の人がたくさん住んでいる街(広尾とかね)では彼らが~それも主に子供たちが~仮装をして歩いているのをよくみかけた。
でも最近は子供に限らず仮装している大人も結構多い。もちろん若者が中心だけどね!

今年のハロウィンは丁度土曜日の夜だった。
友人と渋谷のル・シネマに映画を観にいき、終わって外に出た時とてものどが渇いていたのでもう時間も遅かったけれどスタバに寄る事にした。
舗道をスタバに向かって歩いていると「あ、ピーターパン!」と誰かが叫ぶ。振り返ると確かにピーターパンが歩いていた(笑)!
すそがギザギザの緑色の服を着てデイパックをしょった外国人の男の子だ。
私たちと目があうと、愛想よくにっこり笑ってくれた。

スタバに着いてアイスコーヒーを注文し、外で飲んでいるといろんな仮装の人たちが歩いていくのが見えて可笑しい。
ふと隣の席を見ると、ブルーの服を着た不思議の国のアリスが座っている。
着ぐるみのウサギ、頭にかぼちゃのついている人、モンスター、魔女などなど・・・
まさに不思議の国にいるようだ。

スタバを出て駅に向かって歩いていくとますます仮装の人の数が増えていく。
もう23時をとうにまわっているのに、これからみんなどこにいくのかしら??
メトロがトラブルで遅れていて駅のホームは人であふれていた。
でもいろんな仮装の人たちも一緒に並んでいて可笑しかった。

ハロウィンは映画の中にもよく登場する。
昔みた「E.T.」にもハロウィンのシーンがあり、シーツをかぶってお化けに扮したETが、人ごみのなかを歩いているヨーダをみつけて、思わず付いていこうとするのを主人公の少年エリオットがあわてて止めるシーンがあったっけ。(笑)あれは可愛かったな。

ハロウィンはもともと古きケルト人の宗教行事のひとつがキリスト教に取り入れられたそうで、日本のお盆みたいなものだとか。故人を偲び収穫を邪魔する悪霊を追い払う。そんな意味があるらしい。つまり悪霊を脅かす為の仮装だったのだから、可愛らしいのは本当は意味がないのよね。
お祭り好き(?)の日本人のこと。こういった風習は積極的に取り入れる。
別にしてはいけないとも思わないけれど、ただ商魂に乗せられて騒ぐのもね~と思わなくもない。
ハロウィンは熱しやすく覚めやすい日本人にどこまで定着するのかな?
仮装とかぼちゃとお菓子だけのハロウィン・・・。
夜が明けると魔法はとけてしまうのね。



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