じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

猫かぶっていられないかも。

2005-08-09 08:17:23 | ブラックたまの毒吐き
今日あたり、主治医から
ばあたんのための、紹介状をいただくことになるだろう。

精神科病院への入院のための。

じいたんは説得した。
というか、納得するまで追い込んだ。
(鬼だな)

それでも、この人の我侭についていくのには
限界がある。
ばあたんが入院した後、
わたしはこの人と、かかわっていけるのだろうか。
自信がない。


だって、わたしはこの人の妻じゃない。
妻の役割までは背負いきれない。
演じることだってぞっとする。

夫であるひとのためならば、
いくらでも我慢ができるものだが、
あるいは「仕事」であるならば、
いくらでも耐えてもみるのだが。

(なぜならそれが契約であり
 責任を負うということだから。)

猫になりきるのだって、あやういというのに

このままでは
猫を脱ぎ捨ててしまわなければならなくなる。


でもやっぱり猫でいるしかないのだけど。

猫でいられなくなったら、広がるのは
天と地のはざま

ある
あまねく修羅だ。

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
逃げ出せる部分は (ひめ)
2005-08-09 12:46:09
逃げときなね、人って限界あるんだから

「情」の部分で

「義務」とか「責任」の部分で

(人によっては「愛」かもしれないケド)

限界を越えた事に気づけないトキがあるから

だから、

「もうダメ!」ってトキは

駆け足で後退OKだよ!

そんでもって、前進できる時に進めばいいのよ!
大丈夫 (あき)
2005-08-09 19:23:56
不安が沢山になりそうですね。

けど、追い込まないでね。

上手くいえないけど、失礼かもしれないけど、

「なんとかなるさ」です。

じゃないと、自分が疲れてだめになってしまうから。

ささ、毒をたくさん吐きましょう。



こんにちは (nozu)
2005-08-09 21:26:07
介護人たまさんとは、あのおたまさん?

今日このブログの存在を知りました。(遅すぎ?)



一番最初から読み始めてます。



一番最初の最後の文末に、



「介護させていただけるって、幸せなことです」



と、あります。

この言葉、何か納得しました。



介護とは、

センチメンタルなことではないのだと。

(泣)>ひめ (介護人たま)
2005-08-12 03:34:12
>限界に気づけないトキがあるから



そうなんよね。ホンマ。身の程をわかっているつもりでも、自分の限界をもう少し超えられるかな、って欲張って、どつぼにハマってしまったり…。



>駆け足で後退OKだよ!

…そういってもらえるだけで、ずいぶん気が楽になりました。

いつもありがとう。また、言うてやってな。
ありがとう>あきさん (介護人たま)
2005-08-12 03:36:37
>「なんとかなるさ」

魔法の言葉です。

いっぱいいっぱいになっちゃうと、つい

忘れてしまうけれど、

私が倒れたら、後がないんだった。

変な毒でも吐けっていってくれて、ありがとう。いつもありがとう。

nozuさま (介護人)
2005-08-12 03:40:36
はじめまして。お運びくださいまして、ありがとうございます。



お玉さんとは別人なんです。すみません…orz

文章、似ていますか?どうだろう…???



一番初めからよんでくださっているとのこと、うれしいです。



センチメンタルなものじゃないんです。

そこを読み取ってくださって、うれしいです。

介護とは、生活のひとつの形にすぎないから…

どうぞこれからもよろしくお願いします。



追伸:もしおいやでなかったら、URLまた入れてコメントくださいませね。