晩秋、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年も残すところあと2ヵ月となってきました。
世間では、いじめ問題、単位履修漏れなどメディアが取り上げていますが、これは日本特有の問題とされています。海外では、紛争・宗教・差別問題が主であるのに対し、日本は道徳的な問題が7割だと言います。大陸国と島国との特性とはいえ、今に始まったことではありませんが、更なる改善が必要でしょう。今回の記者会見等で「道義的責任を感じて・・・」などと言っていますが、真の責任として捉えられない不信感の存在が今の民意の表れだと思っています。憲法改正よりも先に、問題提起として個々の存在排他的環境の改善、管理体制の再構築が必要だとつくづく感じます。いじめにしても単位履修漏れにしても、学校側には刑法で言うところの業務上による結果予見義務違反に当たるのでしょうが、それよりも「未必の故意」でいう「故意」を強調するなど思い切った法体系を形成するのもいいかもしれません。
罪の意識を知るという意味でご紹介したい本があります。日本でも有名なドストエフスキーの『罪と罰』です。上巻の半ばほどから主人公の犯罪着手から自己救済までの心理がうかがい知れ、丁度、今回の例でいう倫理について何が問題になっているのか参考になるかと思います。
テレビを観るよりも主観で読む1冊の本の方が得るものは大きいのではないのでしょうか。ゲームが普及し、命の大切さを軽視するようになった多くの若者も本を多く読むことで、犯罪も減るのではないのでしょうか。秋の夜長に丁度いいかと思いますので、ご興味のある方は読んでみて下さい。難色があるようでしたら、同じ体系として教科書にも出ていました芥川龍之介の『杜子春』の方が読みやすいです。
上記作品のラストは、悟りに近い世界があります。本だけでなく、現実にもその新境地というものが世界に存在します。そんな新境地を探求すべく私たちと一緒に見聞を広めに行きませんか。
中国・東南アジアの奥地には、まだ見ぬ真理があるかもしれません。
森田でした