「骨化」が索引に出ているかを念のため調べてみた。経済用語でも重要に語でもなく、こんなの出ているわけがない、と思いつつ、岩波、大月で見たが、なかった。やっぱりな…。
で、画像の青木書店の索引を開いてみると、なんと、出ているのである!ドイツ語ではVerknöcherungで、『資本論』には10か所に使われているようだ。ドイツ語の辞書でこの語をひくと、動詞形のverknöchernは骨化という意味であることがわかった。(つづく)
「骨化」が索引に出ているかを念のため調べてみた。経済用語でも重要に語でもなく、こんなの出ているわけがない、と思いつつ、岩波、大月で見たが、なかった。やっぱりな…。
で、画像の青木書店の索引を開いてみると、なんと、出ているのである!ドイツ語ではVerknöcherungで、『資本論』には10か所に使われているようだ。ドイツ語の辞書でこの語をひくと、動詞形のverknöchernは骨化という意味であることがわかった。(つづく)
「骨化」は聞きなれない、というか新聞などでも見た記憶がない。過去2回読んでいるけど、精読してなかったこともあり、さして気にも留めなかったと思う。似ている「白骨化」は三面記事や殺人事件なんかのニュースで見るため、そっちをイメージする人も多いだろう。
『資本論』に戻ると、「骨化と独立化」という使い方をしていることから、肉体が骨になるというような朽ちる方向ではなく、骨を形成する、という意味だろうとは想像がつくね。(つづく)
『資本論』第3編第23章利子と企業者利得のところを読んでいて、不思議な語句に遭遇した。「骨化」という語がそれ。どういう意味?専門用語ではないが、どうも引っかかった僕は少し調べてみることにした。
「そして、この、総利潤の両部分相互の骨化と独立化、あたかも両部分が二つの本質的に異なる源泉から生じたかの如きのそれは、いまや総資本家階級にとって、また総資本にとって、確立されなければならない」p.467
経済学者の浜矩子さんは、的場昭弘氏との対談で「『資本論』を英語で読んだ。『資本論』は英語のほうがわかりやすい」と話している。これは資本論に限らず、哲学書でもよく言われている。
日本語訳でわかりにくいのは用語なんだよね。普段使わない抽象的な用語が出てくると、その意味がよくわからない。事典などで調べるとその説明にまた専門用語がでてきて余計わからなくなる。哲学ほどではないけど、『資本論』に出てくる用語にもよく悩まされる。
昨日の続きで、第22章の利潤の分割、のところ。第二巻第三巻はすでに2度読んでいるとはいえ、まだ理解しているとはいいがたく、結構忘れているところもあるため、詳しい概説書を先に読んでから本文を読む、という読み方が続いている。
このような方法はもしかしたら間違っているのかもしれない。しかし、ブランクがあいたのちいきなり読むよりは読みやすいため、しばらくは変えるつもりはない。英語でも、力がないうちは先に訳文を見てから本文を読むという方法もあるしね。