CAPITAL DIATY ~『資本論』ダイアリー

マルクス『資本論』日記

栓をしないで浴槽に水を入れているようなもの

2021年04月25日 | Kapital

『資本論』のほかに昨年12月からドイツ語の再学習を始めて5カ月ほど。テキストと辞書で毎日コツコツ進めているけど、なかなか覚えられない。単語はすぐ忘れるし、活用も回確認しないとならない。

やはり間を開けずに復習しないと、記憶はどんどん失われてしまう。栓をしないで浴槽に水を入れているようなもので、蛇口を止めればあっというまに空になってしまう。抜ける以上に注がないと。『資本論』をドイツ語で読める日はくるのか。


新書版と大月版に入っている原書ページが岩波版には入っていない。

2021年04月24日 | Kapital

『資本論』は1回目新書版、2回目大月全集版と読んで今回は岩波の向坂訳。前回も書いたが、向坂訳はどうも文章がよみにくく、難渋することが多いんだな。それに、新書版と大月版に入っている原書ページが岩波版には入っていない。

他の本で『資本論』から引用しているとき、原書ページを示していると該当部分はすぐに見つかるけど、これがないとものすごく苦労する。これから『資本論』を買って読もうとするなら、岩波は避けたほうがいいかな。


引用も本文も同じ文字の大きさのため混同するんだよね。

2021年04月23日 | Kapital

現在大判の向坂訳で『資本論』を読んでいるが、他のものに比べて文字は大きいがどうも読みずらい。第26章はいきなり引用から始まっているが、引用も本文も同じ文字の大きさのため混同するんだよね。

訳も他の本より硬くて「梨の実」「梨の木」と書けばいいところを「梨果を結ぶことが梨樹の属性でもあるようなものである」(p.488)みたいに書いてある。読むならやはり新書版か岡崎訳だね。


かつて商法の手形小切手法を勉強していたことを思い出したね。

2021年04月22日 | Kapital

今日は第25章「信用と空資本」。宮川「読む」を先に読んでいたが、商業信用の話で手形のことがやたらと詳しくでている。かつて商法の手形小切手法を勉強していたことを思い出したね。

「創造説」とか河本フォーミュラとかやったな。交付欠缺とか論点も多くてけっこう面白かった。『資本論』では利子のほうがメインだからここは深堀しないけど。この章、後半はサラッと通過。


いきなり「化骨」が出てきたら驚くわな。

2021年04月21日 | Kapital

この部分を英訳版でみると、ossificationとなっている。これはossifyの名詞形で、固定化するという意味。さらに広辞苑でも調べてみた。こちらは「骨芽細胞・破骨災防の働きで骨組織が形成される過程。化骨」とある。医学・生物学の用語としているようだ。

『資本論第2・3巻を読む』ではこの部分について「骨化というのは凝り固まるというような意味」とあるから、ほぼ解決。なお、改造社の高畠約では「化骨」を使っている。いきなり「化骨」が出てきたら驚くわな。これで「化骨」の研究は終わり。