経済学の本はマルクス関係のものだけでなく、近代経済学のものも何冊かはもっている。大学の講義は近経が中心だったしね。この本にも書かれているけど、近経、マル経という枠に籠らず、他の経済を見る眼もあることを認める寛容の精神、はやはり大事だと思うね。頭をフニャフニャに、柔軟にすること、これは何事にも大切な姿勢だと思う。
【14分解説】資本論|カール・マルクス 人類の歴史と国家を動かした名著 ~前編~
・『資本論二』(岩波文庫/向坂逸郎訳) 第13章機械装置と大工業のつづき
「機械は労働者を労働から解放するのではなく、彼の労働を内容から解放するのであって、労働の軽減さえも、呵責の手段となる。…労働手段は、一つの自動装置に転化することにより、労働過程そのものにおいて、資本として生きた労働を支配し、吸いつくす死んだ労働として、労働者に対立する」(p407~408)
・『資本論二』(岩波文庫/向坂逸郎訳) 第13章機械装置と大工業
今日は天気もよく、早朝に自転車で汗を流した。文庫を読んだのは30分程度。いくら面白いからといって本ばかり読んでいるのは不健康というもの。仕事、楽器、スポーツなどとのバランスは大事だね。コロナの影響で仕事はほとんどないけど。
・『マルクス・エンゲルス全集』25a(資本論) 第3巻第3編利潤率の傾向的低下の法則。
参照している不破哲三『資本論全三部を読む』で該当箇所を開くと「利潤率の低下は資本主義経済だけの特有の問題か?」という見出しが見つかる。
「一般的利潤率の斬新的な低下の傾向はただ、労働の社会的生産力の発展の進行を表わす資本主義的生産様式に特有な表現でしかないのである」(p267)
たしかに、生産力が増せば資本主義社会でなくともこの傾向が見られるようには思われる。もっとも、上の記述では「特有のものだ」ではなく「特有な表現でしかない」と控えめな書き方になっている点は気になるよね。