・『資本論三』(岩波文庫/向坂逸郎訳) 第14章絶対的剰余価値と相対的剰余価値
『資本論』にはたとえ話が結構でてくる。ときに例のほうが難しいときもあり、ユニークな話が登場することもある。
「…たとえば、他人の肉を食用として消費することを妨げる絶対的な自然障害が存在しないのと同様である」(p14)
これには注がついていて「最近なされた計算によれば、すでに探検された地域だけでも、なお少なくとも400万の食人人種が住んでいる」とある。えー!?そんなにいたの?って感じだよね。
・『資本論三』(岩波文庫/向坂逸郎訳) 第14章絶対的剰余価値と相対的剰余価値
『資本論』にはたとえ話が結構でてくる。ときに例のほうが難しいときもあり、ユニークな話が登場することもある。
「…たとえば、他人の肉を食用として消費することを妨げる絶対的な自然障害が存在しないのと同様である」(p14)
これには注がついていて「最近なされた計算によれば、すでに探検された地域だけでも、なお少なくとも400万の食人人種が住んでいる」とある。えー!?そんなにいたの?って感じだよね。
・『マルクス・エンゲルス全集』25a(資本論) 第3巻第4篇 商品資本および貨幣資本の商品取引資本および貨幣取引資本への転化(承認資本)
・『資本論三』(岩波文庫/向坂逸郎訳) 第14章絶対的剰余価値と相対的剰余価値
全集のほうは今日から商人資本、文庫は三分冊目。英文のほうは読めなかった。
『資本論』の入門書や概説書は数多いが、自分の知る限り、この「いまこそ『資本論』(嶋崇著 朝日新書)」ほど平易で分かりやすい入門書はない。ほとんどの本が研究者によって書かれたものであるのに対し、これはいわば一般人によるもの。
学者が書くとどうしてもあれもこれも含まれて内容が重厚になりがちだけど、本書は対話形式で『資本論』の全3巻のエキスをまとめてあり、抵抗感なく読み進めることができる。
いきなり『資本論』を読み始めても、いくつもの前書きで嫌気がさし、そこを抜けても商品のところで挫折するのが関の山。とすればまずは本書で俯瞰的に(!)とらえることがいいと思う。オススメですよ。
資本論は現在第1部と第3部の同時読み。移動中の電車では岩波文庫の向坂訳で第一部を読み、自宅では大月全集で第三部を読んでいる。第二部は春に新日本出版版を読んで先日2度目を読み終えた。
「資本の流通過程」の後半はけっこう混乱するところがあるんだよね。単純再生産といっても、内容は単純ではなく、貨幣と生産物が行ったり来たりしてなかなか理解できない。
不破さんの「読む」を見ると、貨幣の還流に関するところは思い切って飛ばせ、と書かれているし、エンゲルスも第6節から第9節までは見出しだけ見ればよいと書いているようで、ここは素直にサッと見たのみ。
大学では第二外国語にドイツ語を選んだ。一般教養課程で2年間学んだあと、少し読めるようになったこともあって、自由選択科目として3年次にもドイツ語を選択した。
専門課程になって敢えて語学を選択する学生は少なく、初めて教室に行くと自分以外に4人しかいなかった。菊池教授を含め、何を読むかみんなで話し始めると、マルクスに興味があったと思われる人が『資本論』がいいと発言した。教授を含め異議は出ず、皆で順番を決めて読んでいくことになった。
原書『Das Kapital』は先生のぶんも含め5冊を彼がまとめて買ってきてくれた。いま経済学部の学生で『資本論』を読む人はどのくらいいるだろうか。