最果ての極細道

放浪記 旅の記録 廃人による廃句

停滞中、それでも笑ってはいるよ

2017-06-09 21:33:54 | 日記

進んでないような日々。でも焦ったところで仕方がない。

久々に保守的な型に嵌ってしまっている。怠惰が煩ったのだろう。それでもひとしきり笑える。どん底でもなけりゃ窮地でもない。


ベトナムのダラットで適度な拠点を見つけ、身を沈めてから1ヶ月が経つ。そこで何か変わったかといわれても何も変わってはいない。何をしているのか、という質問に対しての説明も煩わしくなるぐらい低迷しがちである。

怠惰を拗らせるとむしろ深く考え入ってしまう。

停滞しているとき、自分史を振り返る癖がある。大した経験もないがそこから何か情報を得ようとする。のではなく必要以上に怠惰に過ごしていた当時の自分を思い出し、安心するのである。

なかなか前に進めずにいるとき、暗闇で考え込む癖がある。それは瞑想ではなく、自己嫌悪や現実逃避のそれに近しいものである。ただ意識は肯定的だ。瞑想とは無に近づくらしいが、それとは対極で思考を巡らせ脳をそれで満たすのだ。


一歩踏み出せば踏み外すような気がする。
それでも覚悟はある。体勢を立て直し進んで行く自信もある。

それじゃなぜ踏み出さないのか。


暗くて道が見えないのだ。
だから明るくなるのを待っているのだ。

「待つ」こと。
それはもちろん進むことではない。
そして退くことでもない。



川は流れる。
何もしなくても。
ただ狂ったような大雨が降れば、水流は乱れる。

血は流れる。
何もしなくても。
ただ狂ったように人生を急げば、血流は乱れる。

時は流れる。
何もしなくても。
ただ狂ったように時世を急かせば、時流は乱れる。


急ぎはしない。ただ待つのだ。


「その瞬間に動く」

行動力の無さを棚に上げた言い訳か、或いはそこはかとなく根拠のない自信がそう言っているのか。



"引き返すわけにゃいかないぜ 夢が俺たちを見張ってる"
(引用: 雷雨決行/ザ・クロマニヨンズ)








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