北康利著 講談社 2015
サントリー二代目社長佐治敬三と作家開高健について描かれた本です。
近頃、佐治敬三について書かれた本を読んでいました。
この本は私の知りたかったことを教えてくれました。
サントリー創業者鳥井信治郎の次男として生まれた敬三は佐治家に養子に出されます。
敬三の兄の吉太郎の急死により、敬三はサントリーの後継者となります。
なぜ、敬三は養子になったのか、そしてサントリーの後継者となっても鳥井姓に戻らなかったのはなぜなのか。
その納得する答えがこの本にはありました。
また、開高健という人物について、まったく知識がなかった私に彼の人生を教えてくれました。
サントリーを発展させた佐治敬三とサントリーを文化的に高めた開高健、この二人がなければ今のサントリーはなかったでしょうと思わせてくれた本です。
きのうの夜、残り150ページ余りを読み終わると残り数ページに佐治敬三の死んだ日が11月3日の朝とありました。
時計を見ると11月2日を過ぎて、11月3日の今日になっていました。