曹 ぎょく華

世界の旅路

時が過ぎるのを待つだけ

2011-03-15 00:24:25 | 日記
今日、テレビで避難所にいる被災者から<今は何を考えられない。時が過ぎるのを待つだけ>という声を聞いた時、心に痛みを覚えた。

私は日本に来て23年になる。沢山の苦労をした。歯を食いしばった時もあった。絶望感に飲み込まれそうになった時もあった。
<時が過ぎるのを待つだけ>の時もあった。それは、先が見えないからだと思う。今の被災者達もその思いに・・・・・と思うと、
何も出来ない自分に苛立ちを覚える。

私は今までやって来られたのは日本の方々の助け、日本人の我慢強い精神の伝授によるものだと思う。

息子は日本で生まれ、日本で育った。息子にはあまり勉強しろと言ったことが無かった。
ただ、<To do Right thing>と口煩く言ってきた。

今日、地震で電車が運休のため、部活の野球練習が休みとなった。一日中、ずっとテレビを観ていた高一の息子は、
突然<大学に行きたい、勉強したい>と私に言った。勉強大嫌いな息子、反抗ばっかりしてきた息子の言葉に驚いた。
心の中でこんなに大きな震災に遭っても日本はきっと立ち直れると直感する瞬間でもあった。
震災で何もかもなくなったところにきっと私達の下の代は新しい将来を作ってくれると確信した。

地震

2011-03-12 21:07:09 | 日記
昨日、東北、関東、太平洋沖において強震が起きた。

私は日本に来て23年間はじめて経験した大きい地震である。

日本全国に亘る影響の大きい地震となり、市を丸ごと持って行かれる地域もあった。

私は日本で家族を作り、子どもを育て、日本を祖国としている分、心が痛む。

昨日、8キロを歩いてやっと自宅へ辿り着いた。息子が夜9時頃、帰宅してくれてやっと一安心。

母国からたくさんの見舞い頼りが届き、みんなに無事を伝える今日一日となった。

電車が全部復旧していないので不便ですが、被災地の皆様のことを考えると今の自分には

何かできるかと考えている。今は電気を極力節約することしかできない自分に情けなく思う。


上海赴任

2011-03-02 00:32:19 | 日記
今月から主人は正式に上海に赴任した。

主人と私はチャットでの会話を始めた。

20何年前来日した当時、家族との連絡手段が手紙だった。

今はチャットという便利な通信手段があり、時代が確実に進んでいる。

しかし、人間自体が進んでいるかどうか、思わず自問する時がある。