Leica M8.2+tele-elmarit90mm f2.8 2nd
一昨日8/5、日経の記事で見た『西洋古典学事典』(松原國師著)を京都大学学術出版会 online shopに申し込んだ。
少々高いが、ほぼ20年かかった労作ならやむを得まい。
経済観念っておかしなもの…レンズで29,600円なら格安だと思い、本で29,600円は高いと思う。
…要は、それほど時間的に余裕があるわけではない余生で、自分が何を大切に考えるか、だ。
撮った写真もいずれはサヨウナラだ。生きてる時代の「出会い」を大切にしたいと思う。
出会う人々や街、自然、絵画、文学、音楽も…だ。
わたしは、塩野七生著『ローマ人の物語』全15巻を読み終え、
ほか『ルネッサンスとは何であったのか』『海の都の物語』『わが友マキアヴェッリ』など…と、
多くの文庫本も含めてほとんどの塩野著書を読んだつもり。
が、劣化したわがメモリーゆえ、一回程度の通読では多くを忘れてしまっている。
そこで、せめて『ローマ人の物語』など、ロムルスとレムスからはじまりシーザー、アウグストゥスまでは、
散歩途中どこでも読めるようにと文庫本まで追加で買って3回読み直し、
やっといくぶんかの知識をわがメモリーに残せ、全体を大づかみできたかと思う。
それでも個人名や詳細が思い出せなかったり、
あの逸話は何巻の何にあったのかなど、わからぬままついそのままにしてしまっていた。
こんどこの『西洋古典学事典』さえあれば自分のメモリーの補強ばかりか、
ギリシャの美術を含めて、好奇心を大いに刺激してくれるのではないかと夢を抱いたのだった。
なにせA4大判1712ページ。
古代ギリシャ・ローマの素顔…神話から歴史、宗教、文学、哲学、美術、政治、衣食住や性生活まで、
キリスト教の「塩抜き」をして5600項目余り。
「挿絵はもとより王家や名家の系図は見ているだけでも想像力が刺激される」とのこと。
著者は西洋古典学ばかりか大学院で美術史を専攻とか、美術のきれいな挿絵や解説にもたいへん期待している。
一昨日8/5、日経の記事で見た『西洋古典学事典』(松原國師著)を京都大学学術出版会 online shopに申し込んだ。
少々高いが、ほぼ20年かかった労作ならやむを得まい。
経済観念っておかしなもの…レンズで29,600円なら格安だと思い、本で29,600円は高いと思う。
…要は、それほど時間的に余裕があるわけではない余生で、自分が何を大切に考えるか、だ。
撮った写真もいずれはサヨウナラだ。生きてる時代の「出会い」を大切にしたいと思う。
出会う人々や街、自然、絵画、文学、音楽も…だ。
わたしは、塩野七生著『ローマ人の物語』全15巻を読み終え、
ほか『ルネッサンスとは何であったのか』『海の都の物語』『わが友マキアヴェッリ』など…と、
多くの文庫本も含めてほとんどの塩野著書を読んだつもり。
が、劣化したわがメモリーゆえ、一回程度の通読では多くを忘れてしまっている。
そこで、せめて『ローマ人の物語』など、ロムルスとレムスからはじまりシーザー、アウグストゥスまでは、
散歩途中どこでも読めるようにと文庫本まで追加で買って3回読み直し、
やっといくぶんかの知識をわがメモリーに残せ、全体を大づかみできたかと思う。
それでも個人名や詳細が思い出せなかったり、
あの逸話は何巻の何にあったのかなど、わからぬままついそのままにしてしまっていた。
こんどこの『西洋古典学事典』さえあれば自分のメモリーの補強ばかりか、
ギリシャの美術を含めて、好奇心を大いに刺激してくれるのではないかと夢を抱いたのだった。
なにせA4大判1712ページ。
古代ギリシャ・ローマの素顔…神話から歴史、宗教、文学、哲学、美術、政治、衣食住や性生活まで、
キリスト教の「塩抜き」をして5600項目余り。
「挿絵はもとより王家や名家の系図は見ているだけでも想像力が刺激される」とのこと。
著者は西洋古典学ばかりか大学院で美術史を専攻とか、美術のきれいな挿絵や解説にもたいへん期待している。
この事典の最大の魅力(もちろん私にとっての)は、なんと云っても興味深いエピソードが満載されていることでしょう。人名項目は恰も人物評伝の如し。生没年や業績といった無味乾燥なだけを記してお茶を濁している凡百の「西洋人名辞典」の類が忽ち色褪せて感じられました。
近ごろ稀れな力作、読んで楽しい事典として、どなたにもオススメできます。
いずれにせよ、もっとこの事典を読み込まなくてはなりません。
コメントありがとうございました。
何と言っても、文句なしに面白うございます。
わけても、日本の学者連が、なぜか無視したがる「性(セックス)」にまつわる娯しい逸話や史談が、赤裸々なまでに語られているのには、たいそう感心いたしました。
もちろん古代ギリシア・ローマ世界の人々にもタブーはあったのでしょうが、ある意味で現代日本社会よりも豊かな性生活を謳歌していた様子が伺われます。
欧米の研究家のようにキリスト教的な視点から書かれていないという点も高く評価できるのではないでしょうか?
塩野さん個人の私的なローマ史観から離れてお読みになると、目から鱗が落ちること必定でありましょう。
見開き2ページの短い文ですが、編者ならではの見識が、よく伺えました。
とくに中程からは痛快至極の傑作な内容。覚えず大笑いしてしまったほどです。
関心のある向きには必読のコラムでありましょう。
書店の店頭での立ち読みであっても、一読をお奨め致します。
編纂者の松原氏の軽妙な文章は大変楽しく、声を出して笑ってしまう箇所もありました。
一読の価値がありますよ。
たしかに性に対しておおらかな時代。とはいえあからさまな性表現を用いて相手をやじり倒すあたりは、やはり秘め事にはちがいなかったのでしょうね。
詩人カトゥッルスの完訳がないとしても、部分でもよいから探して読んでみようと思います。
Jazzのブルースの歌詞などにも似たような歌詞があります。ベッシー・スミスの歌うエンプティ・ベッドブルースとか、それ以上の表現のブルースの歌詞もあったように思います。「わたしの壺を、いやというほどこね回し突いたあげくに…あの男は去っていった…」といったような歌詞だったと思います。題名を忘れてしまいました。同じベッシー・スミスの歌だったと思います。
『西洋古典学事典』が第8回パピルス賞を受賞したと、友人から聞き及びました。
やはり本物を見抜き評価する財団が存在するのですね。
それに今月新たに刊行された増刷版は初版の誤植・ミスをかなり訂正してあるとか。
初版購入者のために正誤表が京都大学学術出版会のホームページに掲載されるそうです。
初版に対する正誤表があるとのお知らせありがとうございます。
さっそく京都大学学術出版会のホームページからダウンロード、プリントアウトするようにします。