ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

ホスピス看護をカナダから。2013年大学院を卒業しました。カナダ人の夫とは14年たっても熱愛中。

親業

2011年11月08日 | 子育て
絵里佳が変化してきていることを感じる。自我が芽生えて、昔のようにお母さんが選んだ服を着て、髪留めをつけたりしない。自分で選ぶようになった。何にしても頑固者で引かない。

先月末のバイオリンのコンサートも最初から出たくないとと言った彼女。日が近づけば気も変わるだろうと思ったのは甘かった。最後の最後まで意思をつらぬいた彼女。母として受け入れるこは簡単ではなかった。
何故って、自分のせいだと思ったからだ。

産休から復帰してずっと働く母親だった。子供と接する時間が少なくても、子供は親の背中を見て育つと信じていた。しかしスケジュールが組めないことで日本語学校に今年からいけなくなった。一日十分お母さんと日本語の勉強と読み書きをゲームや練習帳を通してしているが、彼女の日本語能力の低下は著しい。日本語学校に連れていけたら、、と思うことが多かった最近。バイオリンの練習も旦那に任せることが多くなった。仕事や学校と彼女と過ごす時間は確実に減っている。だから今までに無かった絵里佳の行動を見受けると、私が母親業を怠っているからだと思うった。大学院は家族を犠牲にしてでも続けたいとは思っていなかった。家族は自分にとって一番大事だからだ。NPになりたいという自分のエゴで絵里佳を犠牲にしているような気持ちだった。

落ち込んでいる私にベテランの母親たちはこう言った。絵里佳の行動は成長過程の中で自然なことと。周りを試し、いろんな感情を体験しようとしている。自分の意見を形成してそれを伝えていくことを経験していると。親の思いどうりではなく自分のしたいことを。
親としてよろこぶべきと。それに子供は放ったらかしにしていても育つもの。親のかまい過ぎは子供の成長を妨げると。働いている親として何処かで申し訳ないと思ってしまうのが、あれこれしたくなる事につながっているのかもしれない。少し距離をおくのも悪くないかも。

コンサートのあとのレッスンで先生に観客が多くて嫌だった、とちゃんと話ができた。私のせいではなかった。
小さい時は手がかかるから早く大きくなってくれ、なんて思っていたけど、AJやBrodyの時と一緒。大きくなればなるほど、身体的な世話は少なくなっても精神的な世話が比率を多く占めて、そういう意味で大変になる。子供が自立するまで、もしくは一生、親は親であると、今更ながら思わされた。

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夏時間から冬時間への変更の狭間で

2011年11月08日 | 日記
時間変更の時は、1日が25時間になって、一時間多く寝れるからラッキーとか思う。特に仕事の前だと超お得な気分になる。で、今年はそう仕事の前日!なんて思っていたのに、当日すっかり忘れた私。前夜にワインの飲みすぎで目覚まし時計の時間を変更するのを忘れた。

で、時間変更のことをすっかり忘れて出勤。誰もいないオフィス。おかしいな~と思いながら仕事を始める。人がいないせいか、室温も低くコートを着たままの私。しばらくして自分の馬鹿さに気づいた。あーもっとゆっくりベッドにいれたのに!!!!と地団駄を踏む私。

と、急に尿意をもよおし、トイレに向かう。本当にもう!私っておっちょこちょいなんだから!とオフィスのドアをブンッと開けてオフィスを出た。そしてあ!と大事なことを思い出す。カードキーを身に着けていない!!!!(コートを着ていたので気づかなかった)とあわてて重厚なドアが完全に閉まる前につかもうとしたけれど、アラームは緑から赤へむなしく変わりロックがかかった。

ガ-ン!カードキーなしではトイレも行けないこのビルディング。カバンも、携帯も、車の鍵も(カードキーがなければ駐車場へも行けないが)デスクに残したまま、床に膝ま付きそうになった。

あ!でもセキュリティーのお兄さんに開けてもらえば良いやと一階へ降りる(降りるにはカードキーはいらない)。でもセキュリティーのお兄さんはいつものデスクに座っていなかった。パトロールにでも行っているのかな~としばらく待つが音沙汰なし。不安が募る、仕事仲間の出勤が始まるまでここで一時間何もせずにひたすら待つのか、、、。

と誰かが駐車場のエレベーターから上がってくる!!!!他のテナントの会社職員だ。声をかけると、まるで不審者扱い。事情を話すと彼女がオフィスからセキュリティーに電話を入れるからと。上階のエレベーターへ消えていく。結局時間変更のおかげで一時間セキュリティーが不在だとか。振出へ。

何もしない、できないって本当に苦痛。ガラス張りのロビーでコートを着たままジョギングを始める私。でも鏡に映る自分がむなしくて(それに外を歩く人たちは私を不審者と思ったかも)やめた。そして誰もいないんだったらと、大声で叫んでみた。結構すっきりする。うろうろしながら叫んで自分の馬鹿さを笑い飛ばしていた。

で、30分早朝出勤のスタッフがやってきて、喜劇はおしまい。散々な時間変更でした。

追伸、ロビーにセキュリティーカメラがあることをすっかり忘れていた私。音は入っていないよね、、、、。

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