踊る大捜査線のスピンオフ第2弾
DVD
物語の主体は警察庁と警視庁の対立だったり、弁護士の人間性だったり、室井の過去だったり・・・と暗くて地味目
(特にスピンオフ第1段の"交渉人 真下正義"の派手な展開とは正反対ともいえる)
確かに"踊る~"シリーズでも、現場と官僚のせめぎ合いとか所轄同士の縄張り争いとか扱われていたものの、もっと立場や考え方の違いが明確で、肩入れしやすかった
それに比べると、本作で扱われていた対立(警視庁&警察庁、被告と原告の弁護人)では言葉だけのいがみ合いが多く、ちょっとこちらに響くモノが弱かった気がする
いっそのこと裏取引とか全面対決とかもっと派手な立ち回りを見せてもらいたかったかなぁ(実在の組織だけに難しいのかも知れないけれど・・・)
レギュラーの"踊る~"シリーズにあるような、団体でわいわいやっているうちに誰かが大ピンチに陥った後大団円に向かう、という流れでもなくて・・・
それだけに、いつになく頭を使ったり考えるシーンもあったわけだけれど、その割に肝心の事件の最後がちょっといただけなかった感じは否めない
哀川翔の最後のセリフ「こんなくだらないことのために・・・」と、思わず私も言いたくなってしまった
なんだか良くない点ばかり挙げてしまったけれど、元々このシリーズはストーリー自体よりも、個々のキャラクターで魅せる比重が多く、話の展開やラストについてはあまりどうこう言うべきではないのかもしれない
そういう意味では、今回のゲスト的なキャラクター
田中麗奈、哀川翔、八嶋智人 は それぞれ実にステレオタイプなかき回し役で、いい意味で室井の"堅さ"や"正義"を引き立てていたと思う
(八嶋智人 の演技はやっぱり"舞台俳優"っぽい)
また、筧利夫や真矢みきが根は室井派だったっていうトコロも結構好き
何より、約2時間退屈することなく一気に観ることができたのは満足だ
★おまけ1
私の中では いつまでたっても「田中麗奈=なっちゃん」だなぁ
と本作で再認識
★おまけ2
一世風靡SEPIA仲間の二人が並んでいるのを観てちょっと"じ~ん"
二人とも貫禄ついたね~
★おまけ3
スリーアミーゴズは顔を出していたし、青嶋も真下もユキミさんも
和久さんまでもがきちんと名前で登場していた(長さんはいないのに)のに、
すみれさんだけ全く触れられてなかったのはちょっとかわいそうだった