明けましておめでとうございます！！今年もよろしくお願いいたします。
2023年になっちゃいましたねぇ。そして、もう、1月2日になっちゃいました。
1月1日には投稿できずじまいでした。
元日の昨日も朝から色々と電話がありました。まずは7時過ぎに電話が鳴りました。まだ寝ていたので、あたふたと電話を探しているうちに切れてしまいました。すぐに掛けなおしたのですが、話し中で繋がりませんでした。
暫くすると、訪問看護ステーションから電話がありました。
いつも訪問診療している〇〇さんが食べ物を喉に詰めたらしく、意識が無くなっているという電話があったのだそうです。救急車を呼ぶように言って、救急搬送されました。ご報告までと言う内容でした。先刻の電話がそのご家族からのものだったようです。
喉に詰められた食べ物がお餅だったのかどうか、聞いてはいませんが、正月にありがちな事故です。高齢者は食べ物を嚥下する力が低下しています。喉に詰めて窒息したり、誤嚥して肺炎をおこしたりしてしまいます。食べ物を喉に詰めての窒息事故の最大の原因はお餅で、やはり正月に多いです。
https://www.asahi.com/articles/ASR1163B3R11UTIL00D.html
https://www.asahi.com/articles/ASR1163B3R11UTIL00D.html
1時間ほどして、再度訪問看護から電話がありました。「〇〇さん、救急搬送先で死亡が確認されました。死因は窒息だそうです。」と言うものでした。アラアラ元旦から・・・・
お餅は、小さく切って、水分と一緒に摂取するようにしてくださいね！
その後はお屠蘇も飲まずに身構えていたのですが、午前中は電話無く、午後になって発熱で診て欲しいとの電話が2件、時間をまとめて対応しました。お二人ともSARS-CoV2抗原定性検査：陽性 すなわち新型コロナ感染症でした。20代男性、重症化因子無し と、BMI：31と肥満の重症化因子を持ちの40代女性でした。20代男性にはカロナールのみの投与としました。重症化因子をお持ちの40代女性、過去に複数の薬で気分不良で救急搬送された経験をお持ちでした。パキロビッドパック、ラゲブリオの投与対象者でしたが、過去にボルタレン、フロモックス、トラムセット、など複数の薬剤服用で気分不良となり、救急搬送された経験をお持ちでした。症状も軽く、患者さんとお話をした結果、過去に服用して大丈夫だったPL-Gとカロナールだけの投与としました。お二人とも、複数の診療機関で受診を断られ、何とか坂根医院に辿り着かれたのだそうです。
結論としては、お二人ともカロナールなどの解熱剤投与だけで多分問題なく症状消失に至るとは思うのですが、やはり不安が強く、「何とか医療機関を受診したかった。」と言われていました。
重症化する因子（65歳以上、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、慢性腎臓病、 悪性腫瘍、肥満、喫煙、免疫抑制剤を使用中）を持たない方、特に若い人は薬局で売っている新型コロナ診断キット（医療用に限ります。研究用は全く信頼できません）で診断して自宅安静加療でも良いと思います。発熱、頭痛などには市販の解熱剤（アセトアミノフェン：タイレノールなど）で対応してください。
重症化因子をお持ちの方、特に高齢者は何とか医療機関を受診してください。休日診療所などが対応しています。近くの休日診療所に受診可能かどうかを聞いてください。それが無理な場合は、自治体の新型コロナ・発熱患者受診相談窓口に電話相談してください。（奈良県の新型コロナ・発熱患者受診相談窓口0742-27-1132）電話は混雑していてなかなか掛かりません。話す内容を整理して、短時間で済むように考えて電話してください。よろしくお願いします。
明日ではなく今日になった（1月2日）、私も磯城郡の休日診療所に発熱者の対応に出かけます。休日診療所、相当混雑している様です。
今年も何とか頑張るぞ！！