命のカウントダウン(健康余命3605日)

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新型コロナ 感染しやすさに民族差なし

2020-09-27 23:44:12 | 新型コロナウィルス

この、毎日新聞の見出しは
新型コロナ、感染しやすさに地域・民族差なし 遺伝子レベル分析 北大研究チーム 
と、なっているが、遺伝子レベル分析なので、民族差なしではあっても地域差は述べていないのではないかと思われる(原典を読んでいないので分かりませんが)この記事を読んでも、地域差が大きい事をまず述べているのだから、この毎日新聞の見出しは、不勉強な記者が書いてしまったのだと思います。

記事の一部を引用します。
「新型コロナウイルスへの感染のしやすさは、遺伝子レベルでは地域や民族間の差がないとの分析を、北海道大など日米の研究チームが遺伝医学専門誌に発表した。世界の感染者数は3000万人を上回ったが、地域間格差が大きく、その原因解明が感染対策を考える上で重要になっている。チームは「生活習慣の違いや医療格差が深く関与しているのではないか」と推測している。」

このような内容で、どうして地域・民族差なしと見出しにあげるのかと思ってしまいます。もう少し、正確な報道を心がけてほしいものです!!

現在、毎日10万人近い新規感染者を出し続け、10月中にも世界一に感染大国になるであろうインドを見れば、やはり生活習慣、生活環境の差が大きいのではないかと思ってしまいます。
インドの新型コロナで新設された病院は、一万床だそうです!! こんなところで、治るのか?と、思ってしまいますが・・・・



日本、中国、台湾、韓国など、東アジア諸国の感染率、死亡率が低いので、遺伝子による感染性、致死率の相違があるのでは?と言う意見があります。私は、そうではないだろうと思っていました。ニュージーランドの罹患率、死亡率は日本より低いですが、7割がヨーロッパ系です。
 閉鎖空間である巨大客船 ダイアモンド・プリンセス号内での感染でも、人種による格差は認めませんでした。
 だから、実証的に、人種による感染のしやすさに大きな差は無いであろうと思ってはおりました。USA国内でのアフリカ系、ヒスパニック系の感染率の高さ、致死率の高さは、貧富の差、生活習慣の差などに基づいているのではないかと感じています。

 国家による感染率の差、致死率の差も、マスク着用率や生活習慣全般によるところが大きな割合を占めていると思っています。



発熱とかかりつけ医

2020-09-27 01:16:07 | 新型コロナウィルス
既に書きましたが、この冬に発熱すると、診てもらえる医療機関が限定される可能性があります。ひょっとすると、貴方の行きつけの医療機関でも「発熱された方は診ることが出来ません、他の医療機関を紹介します。」と言われる可能性があります。

「いつも、かかりつけにしているのに、何故?」
「なんて冷たい対応」
と、言われるかもしれませんが、ビル診であったり、手狭な診療所などの場合、感染予防の基本である動線の分離が出来ません。(感染の可能性がある方と、一般患者さんを分離できない)それゆえに、発熱患者さんは、その対応が出来る医療機関に行ってくださいという事です。

昨年までは、発熱した時に診てくれていたのに!!と、おっしゃる方、なるほど、そうなのですが、今回の新型コロナは、重症化の可能性がインフルエンザや風邪と比較して高いですし・・・社会的な影響が異様なまでに大きいので・・・致し方ないのかもしれません!!

 ビル診であったり、手狭なクリニックの多くが、建物や内部の構造上、発熱患者とその他の患者さんを完全に隔離することが困難なのです。特に、ビル診の場合、発熱患者を受け入れると、他のテナントに迷惑をかける心配もあります。
 医師が、スタッフが、新型コロナを怖がって、診てくれないのだろうと思われるかもしれません。誰も、怖くないわけではありません。だれも、怖いですが、それが理由ではないと思っています。不十分な予防体制で診察をすることで医師を始めとするスタッフが感染してしまうと、周囲に多大な迷惑をかけてしまいます。そして、何より、他の患者さんたち、特に致死率が高い事が分かっている、高齢で生活習慣病を持った患者さん達を、新型コロナ感染の危険にさらすことにもなってしまいます。誰も、自院をクラスター源にしたくはないのです。

厚生労働省も指導している様に、with コロナの時代、体調不良や発熱などが見られた場合、まずすることは、かかりつけ医療機関への電話相談です。
かかりつけ医療機関は、自院で診ることが出来なければ、診療可能な医療機関を紹介することになっています。(このあたりがスムーズにいくよう、現在多方面で調整中です)

 症状で、風邪、インフルエンザ、新型コロナ感染症の区別をつけることは出来ません。風邪はくしゃみ、インフルエンザは急激な発熱や筋肉痛、新型コロナは嗅覚異常、味覚嗅覚異常とか、息苦しさとか特徴的な症状はあると言われていますが、それだけで明確な鑑別は無理です。実際に患者さんを目の前にしてでも、鑑別は出来ません。電話ではなおさらですよね。だから、鑑別診断するためには、多くの場合インフルエンザ抗原検査や、新型コロナウィルスに対する抗原検査やPCR検査が必要となります。


新型コロナウイルス疑い患者さんを診療すると、「院内トリアージ実施料」が算定されます。これは、新型コロナウイルス疑い患者さんを診療するに当たって必要な感染予防策(患者さんの隔離、マスク、フェイスシールド、部屋の消毒等)のコストや労力に対して支払われるものです。
実際、医師、看護師を始めとする医療スタッフの緊張と仕事量は保険点数で収まるようなものではありません。
「院内トリアージ実施料」の保険点数は300点(3000円)です。本人負担は3割負担の方で900円となります。インフルエンザの検査は普通に保険での負担金がかかりますが、新型コロナに対する検査は、国からの補助が出るので、その分は無料になります。(ああ、ややこしい!!)

インフルエンザと新型コロナの合併は決して珍しくない様です。それで、日本感染症学会も、両方の検査施行を推奨しています。(突っ込む綿棒は1本で、両方の検査が出来る検査も出てきています。また、FilmArray呼吸器パネル2.1 という鼻咽頭ぬぐい液中のインフルエンザウイルス、コロナウイルス、パ ラインフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、RS ウ イルス、ヒトライノウイルス/エンテロウイルス、マイコプラズマ・ニューモニ エ、クラミジア・ニューモニエ、百日咳菌及び SARS-CoV-2 の核酸検出(病原性 微生物感染の診断補助)というすごい検査も7月に認可されたようです )

何しろ、この冬に発熱してしまうと面倒です!!
インフルエンザの予防接種は出来る限り早めに予約を済ませておきましょう。11月中旬頃からは例年インフルエンザの流行がスタートします。
可能であれば、それまでに接種を終えられた方が良いと思います。

かかりつけ医を持てといわれても、そんなに医療機関に行かないよと言われる方もおられますよねぇ。良い機会ですから、近くの医療機関数件にインフルエンザの予約の電話掛けてみてください。そして、この冬発熱した場合、診ていただけるかと、聞いても見ましょう。対応で、その医療機関の大体の雰囲気は分かると思います。相性の合いそうなところを、かかりつけ医にしちゃいましょう!! 当面は必要なくても備えあれば患いなしです!!

私は、レストランや料理屋さんで気に入ったと思ったら、3日連続で通います。そうすると絶対に覚えていただけます。次回が2ケ月後でも、6ケ月後でも、「ようこそ、お待ちしておりました」と、言っていただけます。
医療機関は・・・どうなのだろう、病気もないのに受診するのも変ですよねぇ。正直に、「これから、かかりつけ医になっていただきたいと思っているのですが」と、言っていただけたら、それは、嬉しい事なので、必ず心して対応すると思いますよ。
「感じのいい人だな」と、思ったら、悪い対応はしないでしょうし、「こいつ気分悪いな」と、思ったら、ぞんざいに扱うかもしれません。
お互い同じ人間なので・・・・少しだけ許容の心を持ちましょう。それで、お互いを尊重しあえる関係を築くことが出来たら大成功ですよね。

お互いに人間なので・・・・
お互いの立場を思いやって、気持ちよく対応出来たらと思うのですが・・・
ある程度、余裕が無いと、そんなきれいごとも吹っ飛んでしまいます

何はともあれ、体調が悪ければ、電話で受診可能かどうかをお尋ねください
これが、今シーズンの鉄則です!!