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Retro-gaming and so on

ナイル殺人事件


が、僕としてはやっぱり、エルキュール・ポワロ、と言えばピーター・ユスティノフなのである。
BSでは名探偵ポワロが流れていて、デヴィッド・スーシェのポワロ像が「原作に最も近いポワロ」と言われてるのは知っている。
でもピーター・ユスティノフのポワロが好きなのだ。
エルキュール・ポワロは、名前が「ヘラクレス」なのに、小男であり、一方、ピーター・ユスティノフは大柄である。
でもピーター・ユスティノフのポワロが好きなのだ。

エルキュール・ポワロはミステリの女王、アガサ・クリスティが創造した名探偵である。
知名度から言うとシャーロック・ホームズには及ばないだろう。多分ミステリ・ファンか名探偵コナンとか読んでるヤツじゃないと知らんのじゃないか(笑)。
エルキュール・ポワロ。ベルギーの元警察署長。エルキュールとはフランス語読みでの「ヘラクレス」と言う巨人の事。しかし名前に反して、ポワロは小男である。
ホームズとの違いは、彼は血眼になって証拠集めをしたりしない。ホームズは汚れるのも構わず床に這いつくばり、事件の証拠を徹底して探そうとするがポワロはそうしない。何故なら彼は神経質な程のきれい好きで、自らの服を汚すのを嫌ってるから、である。
一方、その頭脳は極めて優秀で、自らの頭脳を誇り「灰色の脳細胞」と呼ぶ。
そして美食家だ。
ある意味、「お洒落なフランス人」を体現したような探偵だが、繰り返すが彼はベルギー人で、フランス人と間違われる事を凄く嫌うのである。



さて、この映画。と言うか物語は。
エジプトへと新婚旅行中の夫婦の嫁の方が、ナイル航行中の船の中で殺される。
この嫁は資産家で、しかしたくさんの敵がいて恨まれている。その恨んでるヤツも同じ船にたくさん乗っているのだ。
特に、この結婚は略奪婚で、夫は嫁のかつての婚約者で、しかもその嫁そのものがその女性のかつては親友だったのである。
要するに「金持ちの嫌われ者の我儘女がナイル川航行中の船の中で殺される」わけだな。
周りにはその嫁を嫌う者ばかり。一体犯人は誰?ってのが大まかなあらすじである。

しかし、この映画、前半は割にのんびりとエジプトの風景を映し出している。


エジプト行った事がないけれど、エジプトに行った気分になれる観光映画としての側面もある。

ちなみに、アガサ・クリスティと言う作家は、割に

「設定がこうで、犯人がこうだったら面白い筈」

と言うまずは作劇・設定有りきの作家のように思える。
だから個人的な意見で言うと、殺人のトリックとかはあんま重要に考えてない作家のような気がすんだよな。その辺割に後付と言うか。
まぁ、他のミステリー作家がどうなのか、ってのは正直分からんが。
いずれにせよ、この映画は連続殺人事件ではない。あくまで殺されるのはたった一人の姉ちゃんだ。
これがまた美人ではあるんだけれども。



リネット・リッジウェイ・ドイル: 若くして父親の莫大な遺産を手にした大富豪。我儘で敵が多い。被害者。
ダンスシーンがあり、エグいドレスからおっぱいポロリがあるんじゃないか、と心配したが無かった。貧乳だから関係ねぇか(爆
演じるのはアメリカ人女優ロイス・チャイルズ。アメリカ人にも貧乳はいるのである(謎



なお、この映画には、一時期布施明の嫁さんだったオリヴィア・ハッセーも容疑者のウチの一人として出演している。



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