茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

mixi

2009年11月19日 | Weblog
「そうたの好きなもの:お茶」だってよ
そうた?
懐かしい名前です
息子が小学校の頃
お茶のお稽古に来ていた同級生
10年も前のことです
mixiなるもので同窓生のプロフィールがわかるとかで
うれしい情報を見つけてくれました
そうた君というのは私にお茶の心を教えてくれた小学生です

卒業記念にご家族を招いてお茶会をした時のこと
そうたが点前の時
正客にお父さまが座るから
次客のおばあちゃまには
私がかげ出しをすることになっていました
ところが
茶席なんてわっからねーというお父さんは
後から入ってきて
正客にはおばあちゃまが座られたのです

無事お点前もおわって
そうたが水屋に下がってきました
そうたは鼻の頭に汗をいっぱいかいて私に言います
「先生、おれ、どうしよう。
 ばあちゃんは、お茶が大好きなんだよ、
 だから先生に点ててもらおうと思っていたのに、
 ばあちゃんが正客に座ってるから、もうあせったよ。
 どうしよう。おいしく点てられたかな。
 お父さんだったら味わかんないからいいんだけど。
 ばあちゃんにはおいしいお茶をのませてあげたかったんだよ。
 先生、どうしよう。苦かったかな。だまがあったかな。」

そうたの真摯な瞳に
私は涙があふれてきてホントまいりました
おばあちゃまを思い
一生懸命お茶を点てている彼の姿を思うと
なんといとおしかったか
その姿は
おばあちゃまにもしっかり届いたはず
人生で一番のお茶だったことでしょう

それから
点前座につく度に
そうたのあの日の瞳を思い出すのです
そのそうたがプロフィールに
お茶が好きって書いてあったって
ん~
今日はもう飲まずにはいられない~
mixiありがとう♪

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