茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

茶韻

2010年10月23日 | Weblog
茶友の会のお茶会、
「秋の夜長の中国茶」がありました。
今年で3年目のイベントですが、
どんどんリピーターさんが増え、
あっという間に申し込みが殺到、
ご案内しそびれてしまいました。

今日の茶席は6席。
香り高い中国茶が集められました。

岩茶丹桂 (中国福建省)
単叢蜜蘭香 (中国広東省)
阿里山紅茶 (台湾)
安渓観音王 (中国福建省)
岩茶飲み比べ(水仙、水金亀、梅占、奇蘭)
凍頂烏龍茶 (台湾)

茶壺(中国茶の急須)を温め、
そこに茶葉を投じると
そこは一気にお花畑~♪
この、茶色くて
ごろごろ丸まった葉っぱのどこから
この天使のような香りがたつのやらです。

岩茶飲み比べの4種も
どれもちょっと見ほうじ茶で
どれも焙煎がきいているのですが、
いづれもまるで違う花の甘さです。
どの席もお茶を淹れる方が
孫の話をするお爺ちゃまのように
愛するお茶の説明をされていました。

第2部は
お菓子や点心をいただきながら
皆が持ち寄った秘蔵のお茶を味わいました。
何煎いただいとことでしょう、
顔がほんのり赤い人も、
汗をかいている人もありです。
よいお茶をたくさん飲んだので
今日は体の中の悪いものがみんな汗になって
出ていってくれた感じです。

盃のような小さな茶杯(ちゃはい)に
何度も何度もお茶を注ぎあって、
語り合って、
何この香り~と驚きあって
頭はどんどん冴えてくる一方で
気分は素晴らしく酔ってきます。

お茶好きが集まった夜、
お茶の話は途切れることがありません。
お茶も切れることはありません。
良き友と良きお茶と
茶韻に酔う
満月の夜でした。

画像は
手描きの水墨テーブルランナーに
茶杯をおいて、はい、満月です。