茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

女の子

2010年10月13日 | Weblog
風邪引いていない振りして
学校茶道へ・・・
そんなことしてみんなにうつしたらどーするの!
なんて言ってる場合ではないのです。
今週末は文化祭。
お稽古の仕上げです。
さだこの様にベッドから這い出て、
熱いシャワーでシャキッ、
潮騒を耳に134号を飛ばして、
学校に着く頃にはもう風邪何ぞどこよ。
気って、すごい。

素晴らしい立礼の設えができたのです。
顧問の先生が作って下さいました。
物置にあった古い教員机の脚を削って、
テーブルの表面にヤスリをかけて、
手をかけて時間をかけて、
素晴らしい点茶盤に仕上げて下さいました。
昔の机って、本当に味があります。
しみじみと、学校茶道にふさわしい良い設えです。

今年の3年生は3名。
一人は着物を買っちゃって、
一人はお母さんの着物を捜し出して、
一人は友達から借りてきて、
制服でよかったはずなのに
いつの間にかみんな着物姿に。

ここ数回は着付け教室でした。
汗だくで、着たら疲れて、もう無理~という顔をしています。
なのに、「くそー」と叫び、頑張り、良くお稽古をしました。

今日のお嬢様方は本当に美しかった。
白魚のような指がお道具を扱う様は
直線の動きでなくて、
柔らかな曲線を描いていました。
重いものは軽く、
軽いものは重いものを扱うように
自然に体が動いていました。

柄杓を扱う様にも
茶杓を清める流れにも
「留め」の一瞬がある。
序破急がある。
本当に幸せなひとときでした。

先生が他の先生を呼んできました。
ええっ、あの子がっ、別人じゃないのお~
などと先生方も見とれています。

女の子からこんな美しさを引き出せるなんて
着物も
茶の湯も
素晴らしい装置ではありませんか。