茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

ティー・ディバ

2010年08月17日 | Weblog
このお茶の葉っぱの
右の方にいるのは、虫ちゃんです。
ティー・ディバというのは、
お茶の神様という意味ですが、
この虫が、その神様のことなのです。

ルドルフ・シュタイナーという人の教育法は
日本でも広く受け入れられていますが、
シュタイナー博士は、
実は農業にも熱心に取り組んでいて、
有機農法ではまだ足りない、
そんな地球次元での取り組みを越えて、
種まきや収穫などを
天体の動きと合わせて行うべきであるという
「バイオダイナミック農法」という形を提唱していました。

そのシュタイナー氏が、
 もしも農業が
 真にホリスティック(全体の調和が繋がっている)な状態で
 行われているのであれば、
 重要な作物には
 擬態(生き物)ができるだろう
と語っていたそうですが、
インドにある茶園で初めて
その擬態が確認されたのだそうです。
もう20年も前に。

ダージリン地方にあるこのマカイバリ茶園は、
総敷地面積670haですが、
その3分の1(270ha)が茶畑で、
残りの3分の2(400ha)は原生林のまま。
無数の野生動物が生息しているその広大な森は
茶園にエネルギーを与える重要な空間で、
あえて、3分の2を残しているとか。
トラやヒョウのいるその森を毎朝見回り、
虫、鳥、動物がどのような状況で生息しているのかを
きちんと把握して
共生を進めている農園なのだそうです。

世界にはいろいろな茶園があるのですね。
様々な取り組みがあるのですね。