茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

美しい姿

2009年11月22日 | Weblog
日本和装さんの講座では、
きれいにお着物をお召しになったお母さま方が
きちんとジュータンのお部屋に正座をされて、
1時間半にわたるお茶の話を聞いてくださいました。

お茶はそもそも薬だったという話に、
痩せたくていっぱい飲み過ぎて
具合が悪くなりましたという体験談がでては
カフェインの話にとんだり、
双方向でとても気持ちのよい時間でした。

お抹茶のお道具の扱いや
小さなお煎茶のお道具の扱いに、
ただお茶を淹れることが、
ちょっとした所作ひとつで
なんて素敵なのだろうと、
ご一緒に手を動かしながら楽しんでくださいました。

子育てが終わり
時間ができた時、
後の人生をどう送ろうか、
今まで家族のために忙しく過ごして
自分のために何もしてこなかったお母様達が、
自分のためにお金を使い、
何かを求めて集まっていらしている、
そう感じさせる真摯な瞳に、
お茶の知識だけではなく、
お茶の周辺のたくさんの扉をお伝えしたくて
2時間弱ではとても足りない気持ちでした。

お着物をお召しだからということではなくて、
主婦をキチンとされてこられた歴史が
とても美しい姿になっているのだなと
そんなことを感じていました。
24時間×7日間働くお母さん、
土日も夏休みもアフター5もなく過ごした日々の
繰り越し休日が
どうかよりワクワクしたものとなりますよう
お茶を通して楽しみを分かち合えたらと思います。