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ライブレポートとCD評

横濱JAZZ PROMENADE 2012(2)

2012-10-09 15:12:39 | ライブレポート
10月7日(日)

<西山瞳(P)トリオ>12:00~13:00
佐藤"ハチ"恭彦(B)池長一美(Ds)
於:関内ホール・小ホール

昨夜からの雨がまだ続いていた。
カレー・ライスを食べて会場に着いたのが11時40分くらい。
美人ピアニスト西山さんを聴くのは数年ぶりだ。
ただ、この人のリーダーでトリオを聴くのは初めてかもしれない。
西山さんは2005年のジャズ・プロ・コンペでグランプリを取っている。
デビュー以来ほぼ毎年アルバムをリリースしている。
このトリオは元々上町(かんまち)63でブッキングしたメンバーで、アルバムもリリースしている。今年も秋にレコーディングするそうだ。
この人の音楽は北欧を想い出させる。
このグループはソロの回しをほとんどせず、3人でインタープレイを行う。
ほとんど西山さんのオリジナルだったが、1曲ビル・エバンスの曲を演奏した。
ビル・エバンスはワルツ・フォー・デビーを初め、人に捧げた曲が多いそうだ。
演奏はとても緊張感があるが、MCは関西弁なので、和やかになる。
演奏が終わって外に出ようとしたら、O鳥居さんに会った。

<パスカル・シューマッハ(vib)カルテット>13:50~14:50
フランツ・フォン・ショシー(P)クリストフ・デヴィシェール(B)
ジェンズ・ドゥッペ(Ds)
於:関内ホール・小ホール

一度、外に出てアマチュアの演奏を聴く。
このグループはルクセンブルクから呼んだようだ。
このグループの事は何も知らない。
ただ、ヴィブラフォンが好きなので、聴いてみることにした。
演奏前に会場内を見渡すと、立ち見客でいっぱいだった。
大ホールでやっても良かったのではないだろうか?
4本のマレットを使うヴィブラフォンはゲイリーバートンを彷彿させる。
私が期待したとおりの透明感のあるサウンドだった。
ただ、ベースがアコースティックではなく、ラテンでよく使うbabybaseだったのは感心しない。
何でアコースティックにしなかったのかな?持ち運びの問題だろうか?

<渋谷毅(P,key)オーケストラ>15:50~17:20
松風紘一(As,Bs,Fl)峰厚介(Ts)林栄一(As)津上研太(As,Ss)
松本治(Tb)石渡明廣(G)上村勝正(B)外山明(Ds)
於:関内ホール・大ホール

実は次はどれにするか、直前まで迷った。
最初は赤松敏弘(Vib)&ハクエイ・キム(B)を聴いて、開港記念会館の大野俊三(Tp)に行くつもりだったのだが、バイブが続くし、頭の中で渋谷オーケストラの音が鳴っていたので、予定を変えた。
その前にスタバでコーヒーを飲んだ。
渋谷オーケストラはメンバーのオリジナルを中心に演奏したが、エリントンの曲や、ビリー・ストレイ・ホーンのチェルシー・ブリッジも演奏した。
チェルシー・ブリッジのハーモニーが良かった。
最後はいつも演奏する林栄一のオリジナルだったが、アレンジが少し変わっていた。
実は林さんの演奏は好きなのだが、SAXの音色はドルフィーみたいにダーティで、あまり好きでない。しかし、今回はSAXの音色がいつもより澄んでいた。

<渋谷毅(P)トリオ>
市野元彦(G)池澤龍作(Ds)
於:ダウンビート

3つ聴いて、かなりヘトヘトになった。
頭も飽和状態になってきた。
時間が空くので、なか卯できつねうどんを食べ、たこべで軽く呑んで行った。
渋谷さんが続いたが、オーケストラとは全然ちがい、渋い演奏になった。
市野さんも池澤さんも初めてだ。
渋谷さんのブログによると、渋谷さんが池澤さんと演奏するのは初めてだそうだ。
フォーリング・グレイス等スティーブ・スワローの曲を3曲演奏したり、市野さんの曲も何曲か演奏した。渋谷さんは有名なスタンダードを演奏するのは好まないようだ。
大好きなエリントンも有名な曲を演奏する事はまずない。

演奏が終わったら、ほとんどのお客が帰ったが、カウンターにミュージシャン3人と私と渋谷さんと親しい方だけ残った。
渋谷さんとは初めて話をしたが、ああいう大御所の方と話をするのはとても緊張する。

ジャズプロムナードは今年で最後かもしれないという話をここ数年よく聞く。
特に今年は20回ときりがいいので、今年こそ最後かもしれないという噂だ。
これだけ大きなジャズ祭は世界でも珍しいらしい。
カウンターに残られた人によると、以前行かれたモントルーよりプロムナードの方が大きいとの事。
その言葉には会場の数はともかく、開催期間を考えると?なのだが、どちらにしても、これだけ色んなジャズが聴ける大きなイベントは日本ではなかなかないので、続けてほしいものだ。

最後にプログラムに初心者にわかりやすく
M(モダン)、F(フリー)、O(オリジナル)、W(ワールド)、H(ヒーリング)、C(コンテンポラリー)等の印がついているが、?と思うのがよくある。
たとえば、fuseにはH、C、Oとなっている。
いくらなんでもH(ヒーリング)はないだろう。知らない人がこれを信じて聴いたらびっくりするだろう。
画像は関内ホール前で演奏していたアマチュア・セッションです。


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1 コメント

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池長一美さんのドラム (ring-rie)
2012-11-13 21:03:51
コメント遅くなりました。
西山瞳トリオ、池長一美さんがドラムというのをまだ聴いていないので、一度ライヴに行きたいです。池長さんは関西で活躍し、ピアニシモの音を大事にすると言うのか、非常に繊細な音を聴かせる人だと思っています。京都の友人に薦められて彼のドラム狙いでライヴに行ったことあります。
西山瞳さんはCDをたくさん出されてしっかり人気が定着しているようですね。

渋谷オケ、だいぶ前に大阪の緑地公園の野外ホールで聴きました。林さんサックスをじっくり聴きたいです。なかなか関西に来られないですけど。

横濱ジャズプロムナード、いつまでも続いてほしいです。会場となる街そのものも素晴らしいですから、遠くから行く甲斐があります。

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