今年度、応用コースで何度も登場している米粉のケーキ。
応用コースで使っているのは、『ケーキ用米粉』ではなく、何処にでも売られている和菓子ようの『上新粉』。
ケーキに米粉が使われるようになったのは、製粉技術の発達でキメのキメの細かいケーキ用米粉が販売されるようになったから。
つまり、米粉の本を見てもケーキ用米粉で紹介してあったり、上新粉でもよい、と書いてあってもかなりざらつきの多い仕上がりになる事が多いのです。そこで私は、ケーキ用より安く何処にでも売っている上新粉を使う事にしました。
昨年から、米粉のお菓子作り教室を出張で何度も頼まれていますが、農家関係のところがほとんど。だから、本当は自分で作っているお米を地元で製粉したキメの粗い米粉でも作れるケーキを希望する方も多いんです。地元で製粉した米粉は、市販の上新粉よりかなりざらざらでキメが粗いので ケーキ用米粉で紹介されているお菓子は作れません。もちろん、本でも紹介していません。
米粉の講習には、お米を他県に送って、ケーキ用、パン用、麺用にきめ細かく製粉加工してもらい、地元で販売していらっしゃる方も参加してくださるのでほとんどは、会津産の加工したケーキ用やパン用の米粉を頼まれて使います。
でも、次回の講習で約束しているのは、地元製粉のキメの粗い米粉で作るロールケーキ。
今年応用コースで作った特殊製法でキメの粗い米粉でもできるか作ってみました。
その結果。とってもしっとりできました。ざらつきも全くありません。ただ、講習に持参する、持ち運びできるオーブンで焼いたら、均一に焼けなかったので時間を足したら、凹んでしまいました。それでも、とってもやわらかです。
ちょっとジャムが多かったかも^^;
そして、ついでにその地元製粉の米粉で米粉パンを作ってみました。
以前、上新粉で作ったときも少しはざらつきがあったので製法をオリジナルで変えてみました。
その結果、しっとり、もちもち、ふわふわのザラツキの全く ない米粉パンができました!!
って事は、玄米で製粉してもらって玄米パンも作れるかも???
今回の製法なら、地元製粉米粉でざらつきのない米粉うどんもできそう気がします。
さらに、勢いは止まらず、米粉クッキーも作りました。新たに配合を作り作ったところ、ものすご~~く簡単でヘルシーで美味しいクッキーができました。
そして、応用コースでも作った米粉パウンド。こちらは、地元製粉のザラツキが一番気になりましたが、悪くは、ないかも…時間がたったらもっと美味しくなりそうだけど、新たな製法にも挑戦してみようと思います。
米粉の本は、どんどんでているけどどれも私が納得いくものがなく、ケーキ用米粉でなければできなかったり、上新粉でもよいとは、書いてあるけど、上新粉で作るとざらざらだったり、ケーキ用米粉を使ってもざらざらした仕上がりになるものの多くあります。
これなら、私が本を出した方がかも???と思ってしまうくらい自己満足でした。
ま、無名の私には、自費出版しない限り無理なんで出せないですけどね。
それから、この前地産地消まつりで初めてみる会津産の米粉を200円で売っていたので買ってきてみました。
安いかも~。会津産のキメの細かい米粉の種類も増えて、使いやすくなりました。
でも、自分のお米で…を目指す方の為に、地元製粉の米粉ケーキ。いろいろ考えてみたいと思います。