DV 傷つけられる妻たち 複数の目で見守り必要

2014-06-22 | アルコール依存症
・DVの背景にはストレスやアルコール依存など外的な要因もあり、カウンセラーや医師など専門職との連携を探る。






【三重】
DV 傷つけられる妻たち 複数の目で見守り必要

2014年5月19日

配偶者らからの暴力「ドメスティックバイオレンス(DV)」で県警が昨年一年間に相談を受けた件数は六百二十八件と、過去最多に上った。

一歩間違えば重大な事件に発展しかねないDV。

家庭内の問題ゆえに、危険性の判断に難しさがあり、関係機関の模索は続く。

昨年十一月、鈴鹿市の無職の夫(68)が妻=当時(50)=の頭を金づちで殴った上、包丁で胸を刺して殺害したとされる事件。

津地裁で十三日に始まった裁判員裁判では、夫が事件の三年前から暴力を繰り返していたことが明らかになった。

検察側によると、妻は鈴鹿署に少なくとも八回、一一〇番などの形で夫の暴力を訴えていた。

だが被害届は一度も出していない。

昨年三月に頭の骨を折る大けがをした時も、警察や親族の勧めでいったんは夫の元から離れたが、その後、自宅に戻り生活を続けた。

県警が認知するDV被害者の九割は女性だ。

捜査関係者は「暴力を受けても報復を恐れて事件化を望まない女性は多い。

世間体や子どもへの影響を考えて離婚もできず、我慢を重ねているケースがある」と明かす。

昨年の相談件数のうち、裁判所が接近禁止などの保護命令を出したのは五十四件、傷害や暴行容疑で摘発したのが三十件。

残りは指導や警告にとどまった。

明確な統計はないが、繰り返し警告を受けている加害者もいる。

県警は二月、DVや、同じく昨年過去最多の相談があったストーカーに対応する「人身安全関連事案対処プロジェクトチーム」を設置した。

生活安全部と刑事部を中心に百六十人の体制。

同様の組織を全署にもつくり、相談を受けた段階から犯罪性の有無を見極めるという。

県警生活安全企画課の杉谷善明子ども・女性安全対策室長は「被害者の安全確保が最優先だが、加害者の行動分析も重視し、危険性の判断力を磨く必要がある」と話す。

DVの背景にはストレスやアルコール依存など外的な要因もあり、カウンセラーや医師など専門職との連携を探る。

夫婦関係という家庭内の問題に立ち入る難しさは、依然として残る。

県配偶者暴力相談支援センター(津市)の稲葉友徳所長は「強制的に引き離せる児童虐待と違い、DVでは相談者本人の意思が一番尊重される。

加害者の元へ戻ることを止める法的根拠はない」と説明する。

センターでは、警察や市町経由で寄せられた相談に社会福祉士らが対応し、県内にある一時避難所(シェルター)へ保護する必要があるか判断する。

昨年度、DVなどでシェルターを利用した女性は九十七人で、うち十七人はその後に帰宅。

稲葉所長は「帰宅後も地域による見守りが欠かせない。『複数の目』が必要だ」と関係機関の連携を訴える。

DVの相談は、県や市の社会福祉事務所、県男女共同参画センター「フレンテみえ」でも受け付けている。

最寄りの相談先を自動音声で案内する内閣府のDV相談ナビもある。

番号は0570(0)55210で、二十四時間対応。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20140519/CK2014051902000007.html








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