カフェウィステリアのワイドショー的アメリカ事

Way to go! アメリカの田舎で余計なことを考えつつ…アメリカの三面記事、ワイドショーネタを拾ってお届け。

美人教師の性犯罪

2005年11月24日 | ワイドショー的アメリカごと
プラチナブロンドのストレートヘアーに水色の目とアイキャッチはばっっちりのフロリダの中学校教師、デボラ・ラファブ(25)は14歳の男子生徒と性行為に及んだことによりわいせつ罪などに問われていたが、罪を認めて司法取引が成立し懲役刑を免れることになった。

デボラは、フロリダ、テンプルテラスのグレコ中学で、国語の特別補習教室の教師だったが、2004年6月に男子生徒と、教室、自宅、車内と3度に渡り性行為を行ったなどから、わいせつ行為などの罪で最高15年の懲役刑を受ける可能性があった。デボラの弁護士は「精神病」作戦で裁判を乗り切る予定だったそうだが、デボラ本人から「疲れた」と申し出があったという。当初は厳罰を望んでいた被害少年の家族も、メディアへの露出を終わりにしたいことと、少年が裁判で証言することの苦痛を考えて司法取引に応じたという。

デボラは3年間のモニターブレスレット付きの自宅軟禁の後、7年間の執行猶予の他、教員免許永久剥奪、性犯罪者として登録、この件に関する告白や取材、容姿を売りにした金銭取得の禁止、被害者を含む子どもとの接触禁止などが課される。

あまりに「ワイドショー」的な事件で、タブロイド紙の表紙を何度も飾ったデボラだが、司法取引により彼女も被害少年も通常の生活に戻れることはいいことだと弁護士は結論付けていた。が、しかし痛手を負ったのは他にもいる。デボラの元夫、オーウェンはテレビのインタビューで、「デボラが男だったら、刑務所行きは避けられなっただろう。女ってことで刑が甘くなったんじゃないか。」と怒りをあらわにしている。事件当時、新婚ほやほやだったオーウェンは人生最大の痛手だとした上で、「いったい、なぜなんだ。いくら彼女に聞いてもわからない。」

デボラは、性犯罪者更正プログラムに続いて精神療法も受けることが予定されているという。(手厚いことです。)


------------------------------------------------------------------------
ご無沙汰してしまいました。感謝祭の休暇でようやく更新です。ぼちぼちですががんばりますので、今後ともよろしくお願い致します。

Disclaimer-------------------------------
このブログはアメリカのメディアの記事に基づき、作者の意見や背景を交えつつ解説するものです。参考にした記事の正確性については保証できません。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アメリカはすごい (こもえすた)
2006-03-22 12:43:55
こんにちは。初めて投稿させて頂きます。

自分も今アメリカにいて、このニュースをCNNで見ながら書き込んでいます。この事件は、アメリカの性犯罪者に対する徹底的な措置のとり方を改めて示していますね。

この二人が同意の上で性行為に及んだかどうかは自分は知りませんが、この元教師は若くして人生終わったようなかんじですね。懲役刑を逃れられただけでも運がよかったと思います。そして、日本の性犯罪者に対する刑の軽さが改めて浮き彫りになったような気もします。
ありがとうございます (Terry)
2006-04-02 21:42:31
こもえすたさん

コメントありがとうございます

と、今頃間の抜けたレスで申し訳ありません



Sex offenderに対する取り組みはカナダなんかもすすんでいますが、やはり再犯率が高いのでなんらかの長期間のモニタリングと危険情報としての公開が必要という合意はできつつあると思います。なんとなくこの教師については「病的」性欲だとする見方が多いようですね。「病的」は、将来的には、道徳的な更正プログラムでは解決できないとした見方から、薬物や医療行為による制限などへつながっていくのでなかなかセンシティブな問題です。



また、日本では女性が、男性への性的暴行で厳しく罰せられるというのはまだないでしょうね。まあ、それはまだまだ女性の地位が対等でないことの裏返しかもしれません。



彼女がばっちり決めたスーツであらわれて神妙な顔つきでしゃべっているのと事件の内容とのギャップがなんかおかしいし、いろんな意味でなかなか興味深い事件でした。