カフェ・デ・キリコ

キリコの徒然

【掲示板】式辞に歌詞引用、著作権料を 京大HP掲載でJASRAC

2017-05-19 06:59:44 | Weblog

京都新聞 5/19(金) 5:00配信

時に節を付けて歌いながら、
入学式の式辞でボブ・ディランさんの歌詞を取り上げた山極総長
(4月7日、京都市左京区・みやこめっせ)


 昨年ノーベル文学賞を受賞した米歌手ボブ・ディランさんの歌の一節を、
京都大の山極寿一総長が取りあげた4月の入学式の式辞について、
日本音楽著作権協会(JASRAC)がウェブ上に掲載した分の使用料を
京大に請求していることが18日、関係者への取材で分かった。
ディランさんの楽曲を管理するJASRACは「個別の事案のコメントは差し控える」、
京大広報課は請求された事実を認め「根拠の詳細を知らされていないため、特に対応していない」としている。

 式辞は京大のホームページで閲覧できる。
山極総長は、京大の学風につながる「自由な発想」に関する説明の一環で
ディランさんの歌「風に吹かれて」を紹介。
「答えは風に吹かれている」などと歌詞の一節を引きながら、
常識にとらわれないことの大切さを説いている。ディランさんの歌詞は日本語訳を含め、
式辞全体の1割弱を占める。式辞の最後には、ディランさんの歌の出典が記載されている。

 京大によると、約1週間前にJASRAC関係者から、
許諾の手続きを求める電話があった。回答期限は示されなかったという。

 京都新聞の取材に対しJASRACは「
一般論として、ウェブ上にある音楽著作物には利用手続きが必要となる」と説明。
商用目的でなくても、歌詞を印刷できる仕様でウェブ上に掲載すると、
1回の閲覧につき数十円が必要になる場合があるという。

 文化庁によると、大学の入学式式辞をウェブ上に掲載することは、
著作物を複製する条件が緩い教育目的とは見なされない。
しかし文章全体の内容の上で、引用する必然性があることなどの条件を満たせば
「引用」と認められ、許諾なしで使用できる。
ただ「引用の明確な基準はなく、個別の事例ごとに判断するしかない」とする。

■「引用」議論になる可能性も
 著作権問題に詳しい岡本健太郎弁護士(東京弁護士会)の話 
JASRACが踏み込んだ対応をしたという印象を受ける。
ウェブにある式辞を見ると、引用部分とそれ以外が明瞭に区別され、
ボブ・ディランさんの歌詞よりも山極総長の発言の方が多い。
出典の記載もある。掲載されたのが大学の入学式の式辞という点を考慮すれば、
引用と認められるのではないか。
ただ引用と認められるためには、ほかの大学でのウェブ掲載の事例なども参考に
「公正な慣行」と見なされることも必要となり、こうした点が議論になる可能性はある。

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なんて素敵な……
<時に節を付けて歌いながら、
入学式の式辞でボブ・ディランさんの歌詞を取り上げた山極総長>さんなのでしょう。

こんな嬉しい思い出がある人生を歩める学生さんたち、羨ましい限りです。

     珈琲を淹れながらしばし「ゴリラの顔」を思い浮かべているデ・キリコでした。


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