ひよこ造船工房

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ロングスクーナー製作記 vol.5

2013年03月11日 | 帆船模型

■ コーキング

 

 外板を張り終えたら、内部コーキングと磨きですね。

 

 コーキングとは、実船では(または一般的に)部材の隙間を塞いで水漏れを防ぐ工程のコトですが、木製模型では裏側(内部)の木材を覆って経年変化を防ぐという意味になります。

 

 

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 代表的なモノとしては、エポキシパテという2液パテ。 広義では水分・溶剤を含まない、化学反応で硬化する接着剤や充填材が適しています。 これまで組み立てに使ってきた木工用水性接着剤(あの白いヤツ)は、水分が蒸発して硬化するタイプなので、縮んだり、空気中の湿度で伸縮、湿気自体を木材に浸透させてしまうので不適です。

 

 

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 日本は気候変化が激しいのでガッチリ組んだ木材には負担がかかります。 念のためこうすると安心。 とはいっても経験上そんなに深刻なことはなさそうで、本当に万が一のためなんですけどね。 その他、後で船体に磨きをかけるときに外板がたわみにくくなる利点もあります。

 

 

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 ちなみに、このコーキング工程は、ストラクチャードモデル(船体構造模型)・ドックヤードモデル(細密模型)には行いませんので、ご確認を。 他、フレーム間隔が狭く、内部に塗布し難い場合も、破損事故を防ぐために省略してください。

 

 

 

■ 磨き

 

 ヤスリを使って船体を滑らかにします。 …の前に、はみ出した木工用接着剤を、湿った布で拭いておくとヤスリの目詰まりが防げます。

 

 ここでも注意点なんですが、ヤスリといっても『従来の金ヤスリ』や『荒い粒子の紙ヤスリ(サンドペーパー)』の使用は厳禁です。 比較的研磨剤自体柔らかな、プラモデル用としても使われる『耐水ペーパー』というものを使います。

 

 

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 上の写真のようなものです。 表面が白~灰色っぽい100~600番台の紙ヤスリと思ってOKです。 昔からある、表面が褐色で粒子が砂っぽいモノは、番数に関わらず木材表面に深い擦り傷を作ってしまうので、仕上げに使用するのは厳禁です。

 

 始めのうちは電動ヤスリかカンナ掛けがラクなんですが…、明らかに段差になっている部分の荒削りのみに使用し、仕上げは手で持ったペーパーで行います。 そうすれば削りすぎが防げますし、滑らかにもなります。 (水につけず使用します)

 

 

 

■ 大きな段差があるときには…

 

* 船体を塗装して、木目を目立たなくする模型の場合。

 

 船体磨きの際、段差を無くそうと凹んだ板を目指して削っていくと、正常な位置にある板が薄くなって脆くなり、厳密に言うと全体寸法も変わってきてしまいます。 その場合、木目に拘りが無ければ残った端材を充填します。

 

 

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 船体後部、矢印の部分が凹んでいました。

 

 

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 凹んでいる部分と同寸法に板材を加工し、適宜厚みを調整して該当位置に張り合わせます。 通常通り木工用接着剤を用いますが、時間が惜しければ瞬間接着剤でも可。

 

 

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 接着剤が乾いたら、ナイフ、カッターで荒削りしてヤスリで仕上げます。 これで溝が埋まって滑らかになりました。 (分りづらいですけど…)

 

 

 

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