ふらんす座への招待

俳句をあそぼう

句会レポート

2016-03-16 16:03:48 | ふらんす座
3月13日(日)

      シベールの店内
      春の日が差し込んでいる
 

  参加者―たかし、喜哉、ジロー、還水、鈴鹿、白水、ゆり子、エリザベス、究
     烈、錆舟、覚心(通信参加)

互選句
飼猫の主人忘れて春の月           たかし
灰皿へ椿の落花浮かべけり
鰡群れる河口の水の澄む二月
捨て難き椿の落花風強し
松籟や日の斑のあそぶ春障子         喜哉
腿に載すランチボックス風光る
風光る白いお皿にオムライス
春風に俺のパンツよ乾け乾け
恋猫の乗り込む港極楽町           ジロー
お楽しみ袋の匂ひ春の雨
春一番下駄箱の札飛び出せり
春星やリュックに鈴なりのバッヂ
春の宵油皿に灯花落ちにけり
春光や鴎群れたる湾真中           還水
中庭に風君と居て春を待つ
檸檬忌や手拭なんぞ買ひにゆく
チョコ貰ふ帝都に乱のありし頃
かそかなるほこりのにほひ春浅し       鈴鹿
立春や扉内より開かれし
曼荼羅に遊女も居りて浅き春
啓蟄や背中かがまると言われしこと
立春や和泉式部という遊女
月朧百夜通ふてくんなまし          白水
節子見よ蝶が舞うておるぞ
春色や働き者の願ほどき
赤裸々に生きた証しや孕猫          ゆり子
鷹の舞ふかくのごとくに汝も舞へ
塀で待つ恋のお相手選ぶ猫
乳呑児の母呼ぶ声か恋猫か          エリ
甘鳴くは乳乞う赤子か恋猫か
春キャベツ炒める湯気と丸い顔
ナルシスの解らぬ境地沈丁花
サクラサク咲かせた声の誇らしさ
恋猫も追う足止めるくぎ煮の香        究
復活祭我が目で追える赤子の手
三月のスリッパ軽き待機室          烈
世迷言ひとつ各書き置く二月尽
春の日や傷なき水面滔々と
恋猫の脚の伸び切る毛繕ひ
春うらら微睡む猫の小窓かな
ゲス極猫の契りも三歩まで          錆舟
早朝の冴ゆる丹沢目に刺さる
種蒔きの震える体と熱き胸          覚心
温もりを求むは性よ猫の恋
バレンタイン苦いのはチョコだけじゃない
初春はまだ皆静か土の中