ネパール通信

ネパール人との離婚後の生活をウダウダと書き綴ります。

王様事変とネパールへの援助

2005年02月28日 | カトマンズ
いつもお世話になっているビンティさんのHPブログで
以下のようなコメントがありました。
おもわず熱く返歌しちゃいました。
http://blog.so-net.ne.jp/binti/2005-02-27

*** 返歌のコピペ ***

各国がネパールへの援助一時停止等を武器に、今の王様への圧力を掛けています。
彼らが基本的に口にしているお題目は「民主主義」と「基本的人権」の遵守。
1990年にネパールが民主化されてから今日に至るまで、
皆、民主主義とは何かと見てきた訳だけど、
起こった事は貧富の格差とか政治腐敗とかの諸悪慄然状況。
良かった事と言えば、政府や王様の悪口が言える事(くらいかな?)
政治の事、経済の事、よく分からんけど、

大様事変以前のカトマンズ状況は、
毎日デモやらバンダやらで・・・・・
そう、しかも毛派のバンダなら彼らは身を潜めているので、
(後日、バンダを破った車両を爆破したりするが)
自転車通勤の私にはなんら問題は無いが、
政党デモやらバンダは手に負えない!
あいつら、団体になったら一般市民の一個人を団体で攻撃するんです。
私の目の前で、政党団体が(噂では、地方から金で雇われた若人達だそうだが)
タクシーを燃やし、バスを破壊し、
最低経済生活層と思われるゴミ集めのおっちゃんを引きずり倒し火を放つ。
そして、自転車通勤者の私にさえ、棒で殴りかかってくる。
これが、平然と警察官の前で行われたりするんです。

しかもちょっと前、こんな事が一政党の偉いさんによって起こされました。
「昨日、空港に行ったら警察(軍だったかな?)に止められて職質受けて遅れた」
「だから、今日はバンダだぁぁぁぁぁぁ~」
って、一般市民生活に、そして経済活動に打撃を与えるんですよ。
そして、若人をあちこちに配置して弱い者を打ちのめす!

毛派がこんな事やったら勿論取り締まりの対象だけど、
(でも白昼、毛派がこんな事やったって、ここの警察等はよう捕まえないが!)
政党がやったら、警察等は交通規制はするけど取り締まる事すらしない。
そして、こんな奴らが「民主主義」だの「人権」だの宣まう始末。

こんな奴らに15年間民主主義を任せた結果がこうであって、
それにうんざりした一般市民は、2月1日の王様宣言反対運動をしようとしている
各政党には協力的な態度を示していない!

もし、上述が間違っていても、
「デモも無くてバンダも無くて、普通に生活や仕事が出来る今が良い!!!」
と声を大にして言いたい!

それに、絶対普遍の真理だと思っている「民主主義」だの「人権」だのって、
今のネパールに当てはめるのは、
旧石器時代の人に、核爆弾持たせて、
「これが上質の武器さ!これさえあれば平和に暮らせるぜ!」
とか
ムスリム(イスラム教徒)に、
「豚肉の方が体にエエねんぞ!」
って言っている様にしか聞こえない!
※そりゃぁ、裁判所の逮捕状無しで拉致って拷問加えてってのも問題ありだけど・・・

日本だって、コーンパイプ咥えたオッサンがやってきて、
民主主義植え付けて約50年。
やっと「民主主義」「基本的人権」は普遍原則!って謳歌できるようになったけど、
50年も掛かった、50年も!
しかも、日本は何もかも焼き尽くされてゼロからのリセット、スタートでした。

ネパールは90年の民主化に布告された憲法は改定版旧憲法であって、
民意が大いに反映された憲法では無いと聞いています(詳しくないから突っ込まないでね!)。
そう、改定であってゼロからのスタートではないんですよね、きっと。
で、今回の大様事変は憲法上何ら問題ないと私は思います。
今の憲法は問題有りだと思いますが、
ネパール国民は、90年にあれだけ血を流して勝ち得た民主主義だったけど、
結局、詰めが甘かった!(理由は、こんな憲法を残したから)
もし、本事変後民主化!民主化!って言うのなら、もっと他の憲法にすべきだった。

要は何が言いたいかと言うと、
「民主主義」「人権」は大切だ。
だけど、今のネパールはそれを即受け入れられる体制・状態ではない!
それは、この民主化以来の15年間を見れば明らかだ。
しかもネパールをこれだけ援助漬けにしといて、
外国の価値観を援助凍結を武器に押し付けるな!
※日本だってコーンパイプのオッサンに押し付けられたんですよ!この価値観。
※いや、もちろん援助漬けになるような国も悪いのですが・・・
※でも、ハイソでオサレな先進国なら援助漬けにならない様にこの国を導けるハズ。

憲法上、現在布告されている「非常事態宣言」は、
通常3ヶ月、議会(内閣かな?)の承認を受けて更に3ヶ月追加できると聞いています。
※それ以上、非常事態宣言出してたらルール違反なので王様をイジメても私は許すけど。
その間くらい、静観してあげてよ、ネパールを。
国民は、
いや、少なくともカトマンヅ市民は、
否、自転車通勤の私だけは本当に、
大様事変よりは今の生活の方が絶対エエって感じてるんだから。
お・ね・が・い

*** 返歌おしまい ***

王様事変とネパールへの援助その2

2005年02月28日 | カトマンズ
NPNさんの興味深いQ&Aのページが以下です。
http://npnet.exblog.jp/i7
綺麗にQ&Aが構築されています。
が、だからと言ってこれが、
援助を凍結する理由なんでしょうか?
これって全てが、
「ネパールの状況が最悪だ!憂慮する」
って事だけを述べているに過ぎなく、
だからと言って援助を止める理由にはならんでしょぅ!?

NPNさん曰く、「軍事費用に転換される可能性があるから!」
※その前に中国なんとかしろよっ!って私は思う。日本のアホ!

だからといって、
現在拮抗状態(って言うか、国軍弱いの???)の国軍と毛派。
(聞いた話では国軍5万人以上。毛派は少なくて5千人、多くて2万人らしい。)
そんな時に、援助止めていいのか?
そりゃぁ戦闘で市民が犠牲になるのは良くないが、
国が犠牲になっても良いのか?
毛派が勢いついたらもっと戦闘激しくなるよぉ。

やっぱり援助凍結と国状の憂慮は別問題でしょう!

だって、援助を軍事費転換されていると仮に仮定して、
援助凍結して、毛派が強くなったらこの国が毛派のネパールになっちゃうよ!
そしたら、私の購入した土地やら建築中の家、毛派に取り上げられちゃうよぉ!
いや、正確には嫁名義なのだが・・・毛派より怖い・・・・

カトマンズ・マラソン

2005年02月21日 | カトマンズ
ナマステです。

また、やっちゃってますよネパール。
今朝から電話が通じないんです。

ネパールは今日、休日(民主化の日※ラナ家から王様が政権を奪回した日)です。
そして、数日前から「今日はデモがある。しかも先日のように小さいやつぢゃ無いぞ!」
って聞いていました。

実は、今朝カトマンヅでは「カトマンヅ・マラソン」なるものが企画実行されました。
私は10kmに参加。
カテゴリーは、
5km・10km・ハーフマラソン・フルマラソンの4カテゴリーでした。
45分を数分切るタイムでした。
そして、このマラソン大会の道路状態が悪いの何のってぇ。
道路状態って、舗装状況とかでは無くて道路規制の話。
警察がちゃんと規制しているのにも関わらず、
後ろから前から車がバンバン飛ばしてきます。
しかも、走者の後ろから「はよいかんかえ~」って言うが如く、
クラクションを思いっきり鳴らし続けます。
そして、バスやタクシー、救急車までもが走者を止めるような、
割り込みやら停止を繰り返すんです。
もう、ひどいったりゃありゃしないっす。




本日バンダ当日

2005年02月14日 | カトマンズ
今日からマオのバンダ二日間の始まりです!って言いたいところだが、
実は超~普通ぅに動いてます、カトマンヅ市内。
私が思うに、
王様が実権を握って以来多くの市民は、
「王様なら何とかやってくれるだろうから」
って期待感で見守っているんでは無いかと思うのです。
んで、言い方を替えれば
「王様が守ってくれるから」
って事で、マオのバンダ呼びかけにも関わらず、
無視して普通に生活を営んでいるんだと思います。

もし、ココでマオがいつものように、
爆弾仕掛けたりすると、これを切欠に何か起こる・・・・
いや、多分慣れっこになった市民はいつものように・・・

非常事態だよ~ん!PARTⅡ

2005年02月08日 | カトマンズ
今回しようさせて頂いた、
@@@様が使用されている衛星回線。
インターネット通信機器(USB接続アンテナ機械本体+ソフト)が12万円程、
同等機種の韓国産が10万円を切る値段で販売されているそうです。
(※勿論、通信費別:パケット制で約¥5000/1MBデータらしいです。)


2月3日、

組閣発表が昨日あった。
内閣に任命された人員に対する批判の声が聞こえる。
これは、国王のYESマンのみを揃えたからと思われる。
しかし、この際、国王に舵取りをさせる為にもこれが最善と個人的に思う。
今まで民主主義に任せた結果がこうなのであるから。

一般市民生活は至って正常。
マオイストのバンダやチャカジャムが呼びかけられているが、
概ね市民は知らない模様。

通信回線は、
固定電話100時間
携帯電話3ヶ月間
というオーダーで当初切られたと言う噂。
米・英・印の3カ国が強い懸念を示す。
うち、英国大使館の大使は(ネパール政府への抗議の意味で)召還された模様。

バクンデベシ(ドゥリケルの外れ数十キロ)では、
本件に対してバクンデベシの毛派(ここの毛派は過激)が絶対反対!と、
戦闘態勢になっているらしい。
がっ、ココまでの運びは毛派の望み通りの(権力ある交渉相手のみ交渉すると言い続け、
かつ国王も交渉のテーブルに着くよう促している)為、ココの彼らの言い分(行動)は意味不明。
※ 橋が転がったから笑う、雨降ったから喧嘩!的。ただ単にお祭り好き。

2月4日
マスメディアの検閲が行われている。
兵士が各インターネットプロバイダーへ直接入り、
接続業務の延期を指示しているらしい。
各民放ニュース放送局の放映も規制されている模様。
ケーブルテレビで民放独自のニュースが見られない、またはニュース番組自体がなくなってる。
※インドに放送局を置く「ネパール・ワン(ONE)」の放送も見られなくなっている。
  ただし、この「ネパールONE」はインドに拠点を置く為、税制等ネパールからの制限を受けていない。
  にも関わらずネパール語で放送するとはけしからん!って事で以前から問題になっているらしい(伝聞)

昨日(2月3日)初めて、弊社社屋前のデモ銀座とも言われているプタリサダック通りにデモが来た!
ただし、このデモは国王派のデモであり、「王様万歳、王様よ永久に」なんて言っている。
昨晩も電話が夜9時過ぎから10時過ぎまで通じていたが、海外への発信は不可だったとの事。
相変わらず、市内は何の動きも無く平穏である。
昨日NHKの取材クルーが入ったとの事。
昨晩のNHKワールド(海外向け放送)で、ダルマルマルグ(王宮通り)の
ヤク&イエティホテル入り口近くから状況を伝える映像が見られた。
NHKにて国王を批判する内容をメディアに載せる事を6ヶ月間規制すると伝える。
ただし、ネパール語文盲の私が聞いた話限りではFMラジオのニュースのみが禁止されたとの話。
マオイストのバンダは引き続き行われているらしいが、カトマンヅ内ではその影響は無い。
が、カトマンヅ郊外ではバンダが行われているらしい。
ヘタウラでは、車が燃やされているらしい。


ネパール非常事態宣言だよ~ん!

2005年02月08日 | カトマンズ
今日、ネットがやっと、そして行き成り復活!
つながっている間に、文章校正せずに業務文章を貼り付けましょう。
こんな感じの事を衛星回線をつかって本社へメールしました。

ちなみに、現在のところ治安等問題なし!
また、あとで更新(できたら)します。

***以下、2月3日時点での内容***

現在のところ、デモや暴動等不穏な動きは全く見られません。
また、一般市民の生活も全く通常通りです。
私達の周りの治安に関しては、一切の不安を感じることはありません。
今回の事変も、一般市民には概ね好意的に受け止められています。

通信回線については、
2月2日事変発生様実の午後10時から11時頃、
2月3日の同じく午後9時から11時頃、
と固定電話のみがカトマンズ市内の一部地域において一時復旧していました。
事務所も通常通り業務を行っています。


現在(2月3日)までの状況を綴ります。

2月1日の午前10時にネパール国王の声明がある。
約30分に渡る声明内容は以下の通りであった。
1.有史以来、王家と国民の関係は良好であった。
2.政治の腐敗、国勢の混乱。
3.民主主義の再考。
4.内閣の解体の宣言。
5.今後、国王任命の内閣を設立。
6.3年以内に総選挙、その後、国王の掌握した実権を返還。
7.国内の反政府武力組織(毛派とは明言せず)に対する、交渉の呼びかけ。
8.前述交渉に応じない場合は、厳しく対応する。
以上の様な内容であったかと思う。

4.内閣解体を宣言した辺り、午前10時20分頃に、各種通信回線が不通となる。
気がついた順番としては、携帯電話、固定電話、インターネット回線の順で10分以内に
全て切られてしまう。

その後、空港の閉鎖(確認済)とカトマンズ郊外へ抜ける道路の閉鎖(噂)。
元政権要人、政党要人、政治活動家の逮捕、自宅軟禁が行われた模様。

上記2点「通信回線切断」「カトマンヅ外への移動規制」「要人逮捕」は、
本事象に対して起こるであろうデモ等の活動を封じ込める為
また、逮捕関係者の逃走を防ぐ為の対策と推測される。

カトマンズ市内の状況は平穏で普段と何ら変わらない。
違いは、軍車両や兵士がやたらと多いくらい。
市民の本件に関する反応は概ね好意的と感じる。
民主化以来、悪化する治安、貧富の差、政治腐敗、政治家の私利私欲のみに動く醜態。
以前から、「民主化以前のネパールは良かった」と懐古的な意見が多く見られていた為、
本件から直接派生する一般市民参加型の大規模デモは起こらないと考えられる。
勿論、デモの規制も行われている模様。

ただ、政党の行うデモ、それを武力で規制する政府の行動から暴動等が起こる可能性は極少なくあると感じる(ほぼ不可能ですが)。

状況は各方面と連絡が取れない為、全くわからない。
カトマンズ市内はおろか日本大使館でも情報が交錯している様で事実確認に追われている模様。
例えば、2月1日の午後6時に固定電話の回線復旧の情報が大使館に舞い込んだが、
2月3日午後2時の時点で、未だ各通信回線は不通。
(※固定電話回線復旧の噂は2日間、3日間後1、00時間後等の噂を聞く。)
例えば、2月1日終日空港は封鎖され(噂で、タイ航空はカトマンヅ上空、またはカトマンヅ着陸したらしいがバンコクへ戻った)
一切飛行機は飛ばないと情報を得ていたが、2月1日当日の夜10時頃のカタール航空は出発した、とか。
(その後、午後6時には空港が開いたと聞く。)

路上の噂も、2月1日の午後2時に外出禁止令が出る(なんと新聞号外まで出たらしい)とか、
「いや、4時だ」「6時だ」「夜8時らしい」(※なぜか、偶数時しか聞かなかった)
等の噂が錯綜している。(噂だけで、交通機関が完全ストップする国なので、うなずけるのですが)
現在のところ、外出禁止令は出ていない。

非常事態令が発令されている(日本大使館告知文章より)。
NHKでは「在留邦人400名の安全確認済」「非常事態宣言の発令」を報道したそうだが、
日本大使館はNHKに対してその様な情報を発した事は無いとの事。
(※通信手段が絶たれている今、安否確認しようが無い)
(※2月3日、タイよりNHK取材クルーがカトマンズ入りした模様)
(※よって、今日までの日本での報道の信憑性に疑問あり。)

過去(1960年頃)にも同等の事象が発生し、
状況が動いたのが2日後からだったそうです。

現時点で、私個人が思うに、
ネパールにとって本事変は、ベストとは言い難いにしてもベターな事だと感じます。
(この方法しか無かったとも言えます。)
今回の事象から判断するに、国王の手際の良さと実行力は、
実行力、ビジョンの無い今までの政府とは違うモノを感じさせます。
毛沢東主義者も力の無い政府とは交渉の余地は無いと明確に態度を示してきました。
ここに、明確に力のある政権が誕生した訳です。
そして、国王も毛派に交渉の机につくように明言しました。
膠着状態(否、むしろ悪化)だった今までとは違う変化を期待できます。
国王の今回の手際の良さには、いい方向に転がる変化を期待せずには居られません。

ただ、近視野的に出来ることと言えば、
今は(ここ2~3日)ただ状況把握に努めるのみでしょうか。

むかつく、こいつら!PARTⅡ

2005年02月01日 | カトマンズ
今日、帰りしなに(いつものように自転車にて)
また車と正面衝突しそうになった!
相手は青ナンバー(外交官用)!
コイツラと来たら、
「青ナンバーは偉いんぢゃぁ!」と言いながら、
平気で対向車線を走り、対向車が来たらクラクション鳴らしてお終い!
よけようとしない!
コイツラにもムカついているので、今日は寸前まで避けずに向かって行ってやった!
そして、寸前のところで蹴る真似して避けてやった!

そしてら、急停車(しかも対抗車線上で止まりやがった、アホかぁ!)
そして、おいおいバックして来たではないですか!

怖い・・・・即、逃げました。

海外では、外交官ナンバーの車も蹴ることは許されないのですね。