夫婦で遊ぶ熟年ライフ

私は眼の病気、つれあいは脚の不具合。互いに補いながら残りの人生を楽しんでいこう。

「カヴァレリア・ルスティカーナ」@サンクトペテルブルグ室内オペラ

2017-09-28 21:16:18 | オペラ

サンクトペテルブルグ室内オペラを知ったのは、たまたまトリップアドバイザーで絶賛しているコメントを読んだからです。ウチのスケジュールとちょうど合うので買ってみました。息子がサンクトで合流し、短いオペラなら行ってみたいというんで席があるか確認したら、当日というのにまだ4分の1ほど残ってる・・・200人ほどの小さな会場なのにこりゃあ期待薄だなぁと思いながら行ったんですが、いやいやどーして、大当たりでした。

中に入るとロビーは洞窟のようなおどろなインテリア。

劇場自体は小さくてかわいい宮廷歌劇場。数年前にスウェーデンのドロットニングホルム宮廷劇場に行きましたが、内装は板絵でした。ここはあれとは違い、本物の内装です。朝はまだ席が残っていたのに開演すると満席。

私はこういう小さな劇場が好きですねー。ステージと一体感があり、これぞ生のオペラの醍醐味。

出だしはローラとトゥリッドゥが客席から登場。ローラは通路際の席に座っていた息子の椅子のひじ掛けに座って歌ったもんだから、迫力満点だったと後で息子が言ってました ここのオーケストラはとても柔らかで伸びがあり、間奏曲でも情感あふれる演奏。歌手陣も全員素晴らしく、ミハイロフスキー劇場でがっかりした分を十分補ってくれました。サントゥッツァはとてもドラマチックで、復活祭の合唱のシーンでは思わず眼がウルウル。

そうそう、この合唱には少年合唱団が入ってました。まず客席の前に一列に並んで歌い始め、その後客席中央の通路を歩きながら、通路際の観客にかごからクッキーを手渡していくという何ともかわいらしい演出。真っ白の衣装の8歳くらいの少年たちが美しいボーイソプラノを聞かせてくれる。

それと、この演出ではサントゥッツァにはすでに小さな女の子が生まれているという設定。この子もちゃんと演技するんです。

下写真左からトゥリッドゥ、指揮者、サントゥッツァ、ローラ、女の子、アルフィオ

そしてママ・ルチア。セットにはプロジェクターを使って小さなステージに奥行きを持たせ、場面転換も早かった。

衣装を見ればわかるように、何も奇をてらったところはありません。こういう素直な演出がいいんです。ここでは毎日のようにオペラが上演されており、観客は地元の人たち。ツアーバスで観に来る観光客に頼らず、地元のオペラ好きの目と耳にさらされているからこそ、質のいいペラが維持されるんでしょう。

Turiddu, a young villager :Victor Aleshkov

Santuzza, a peasant girl: Larisa Pominova

Lucia, Turiddu’s mother : Kristina Metelitsa

Alfio, a carter: Yadgarbek Yuldashev

Lola, his wife: Sofia Nekrasova

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「フィガロの結婚」ミハイロフスキー劇場@サンクトペテルブルグ

2017-09-27 04:31:38 | オペラ

サンクトでは4つの劇場で観たんですが、ここが最悪でした。劇場が悪いというんではなく、この日のパフォーマンスがひどかった

ミハイロフスキー劇場は目抜き通りの中心地ネフスキー・プロスペクトからちょっと北に入った芸術広場に建ってます。

上写真のように小ぶりな劇場です(1833年)。それなのにです、序曲からして今一つ音が響かない。特に弦楽器が弱い。管楽器に完全に負けてる。モーツァルトで弦楽器が聞こえないと悲惨です。

歌手陣もダメ。まずまずだったのはロジーナだけ。一番ひどかったのはスザンナで声が届いてこない。それに演技がぎこちなく、ロシア人にオペラブッファはむいてないんじゃないかと思いたくなるほどです。写真下の左からドン・バジリオ、アルマヴィーヴァ、ロジーナ、フィガロ、スザンナ。

左からバルトロ、マルチェリーナ、バルバリーナ、ケルビーノ

演出は日本人が見るとすごく奇をてらった感じがします。アジア趣味で、日本、中国、韓国が一緒くた。2幕終わりの重唱(これがまたひどかった)の場面では、後ろのスクリーンに日本語で、愛、死、結婚、裏切り、生活(ん?と思うけど)という文字が映し出されてました。

あと、どこでだったか、マンガチックな少年の顔や旭日旗(単なるデザインと思ってるのか?)などがスクリーン上にパッパッと繰り返し流れてました。とりとめない感じだけれど、新演出だし、お金かけてるのはわかるんですがねぇ。

近年はどこの歌劇場も何か新しいことをやらねばとばかり、今の世界情勢に読み替えた設定だの、メッセージ性だの、あからさまなセックスシーンだの、いろいろとご苦労なことです。

オペラが初演された当時の設定でやれば、古臭いだの伝統的だのとたたかれますからね。でも私など、たまには素直な演出で見せてちょうだいよと思うんです

Count Almaviva — Boris Pinkhasovich
Countess Almaviva — Svetlana Monchak
Figaro — Alexander Kuznetsov
Susanna — Ekaterina Fenina
Cherubino — Sofia Fainberg
Marcellina — Ekaterina Egorova
Bartolo — Yury Monchak
Basilio — Dmitry Karpov

Conductor — Mikhail Tatarnikov

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「海賊」マリインスキー新館@サンクトペテルブルグ

2017-09-26 01:27:02 | オペラ

モスクワについてはまだ書き終えてないのだけれど、ここで先にサンクトペテルブルグで観たオペラとバレエを書いておきます。

最初に観たのはマリインスキー新館のバレエ「海賊」。私よりつれあいのほうがバレエ好き。新館の外観はガラス張りの普通のビルで、本館とグリュコフ運河を挟んで西側にあります。特徴は吹き抜けのロビーの透明感ある縞瑪瑙の壁。上から流れるようなしずく(スワロフスキーだそうな・・・ってつまりクリスタル)が繊細。

すっきりした流れるようなデザインのホールです。

新館の音響はどこにいても死角がなく明瞭とのことですが、この日の音楽は明瞭すぎるというか、ちょっと硬く聞こえました。そういう音楽なのかもしれません、「リゴレット」ではそう思わなかったので。

プラハに滞在していた時、アパートの管理人(ロシア人女性)にバレエも観に行くと言ったら「バレエはロシアに行くべきよ」と言われたんだけど、納得です。

プリマも素晴らしかったですが、男性陣がすごかった。上の写真右端の白いタイツが海賊首領コンラッド、真ん中の水色のがその忠臣アリ、左端の黒いのが奴隷商人ランゲデム。中でも驚異的だったのが水色のアリ。みたことないような姿勢のジャンプで観客を沸かせ、一番大きな喝采をもらってました。

ちなみにロシアではバレエのチケット代はオペラの2倍もするんです。やはりロシアはバレエという評判なので、バレエの日はツアーバスが駐車場に並んでます。

ショップにあったチュチュの展示。

 

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クレムリンでみたケチな日本人オヤジ@モスクワ

2017-09-24 04:48:12 | 2017年夏ギリシャ&ロシア長期旅行&準備

クレムリンにはものすごい数の外国人観光客が来ています。サンクトのエルミタージュ美術館よりはるかに多い。赤い壁の中に入れば大統領官邸・大統領府がすぐそばにあり、観光客を隔てる壁や柵はありません。

この日、プーチン大統領はいたようで、ロシア国旗がはためいてる。警備兵が立っているけれど、ずらっと並んでるわけではなく、ポツンポツンといるだけ。こんなに手薄な警備で大丈夫?と心配してあげたいくらい、大統領は身近です。

 

観光客が内部見学できるのは聖堂や宮殿など5か所。別途料金を払えば武器庫とダイアモンド庫にも入れるけど、私は興味なし。聖堂も1つ見ればあとはどれも似たようなもんです。

ウスペンスキー大聖堂の内部

こんな曼陀羅のようなイコンもある。

いろんな国の団体客がガイドと一緒に回ってます。アジア人団体客も多く、ほぼ全員が中国人。そんななか、ロシア人ガイドが日本語で説明するのが聞こえました。あまりに珍しかったのでそばに寄ってみると、8人ほどの日本人シニア団体。へぇー日本人ツアーも来てるんだと、しばしそこで聞くともなく聞いてたんです、ほんの2,3分ですよ。

ふと気が付くと、70歳くらいの男性が私を見て、手で追い払うような仕草をしてる。目線が合ってもその仕草をやめない。どうやら私が日本人だとわかって、ガイド料払ってないくせにただ聞きするなということらしい。

こういうのを、ケツの穴の小さいヤツっていうんです。

これまでいろんな国の観光地でガイドツアーに出くわしましたが、こんなヤツ初めて。例えば英語ツアーはどの国でも必ずあるので、聞こうとしなくても聞こえてきます。英語ガイドも参加者もそんなことは百も承知で、時々誰かが聞き耳立てていても、追い払おうとする人なんていませんよ。ガイドツアーにずっとついて回るわけじゃなし、たった数分間立ち聞きされたからといって追い払おうとするケチな同胞がいるなんて、こっちが恥ずかしくなりました。

クレムリンにはこんなものも展示されてます。鐘の皇帝・・・世界最大の鐘。1735年、鋳造中に火災があり、消火しようと水を掛けたらこんなふうに欠けちゃったそう。

大砲の皇帝・・・1586年鋳造されたものの一度も使われてないそう。ここで写真を撮ってるのはベトナム人女性たち。

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聖愚者のワシリイ寺院とオペレッタ劇場@モスクワ

2017-09-21 23:27:01 | 2017年夏ギリシャ&ロシア長期旅行&準備

「ボリス・ゴドゥノフ」に登場する聖愚者ですが、聖愚者ワシリイはそれより古く、赤の広場の寺院名になってます。聖愚者はロシア正教では神の使いと考えられ、人々から尊敬されていたとのこと。聖愚者ワシリイはモスクワの1547年の大火災を予言。生涯、無私無欲無衣、裸足で歩き、亡くなると、廷臣を連れたイワン雷帝が自ら棺を運んだそうです。

このネギ坊主はただの丸い形でなく、色分けしてある部分は立体的になってるんですね。

聖愚者ワシリイが数多く描かれてる。左は金銀の絹刺しゅう

  

内部はイコンが一面に描かれているんですが、中東のようなアラベスク模様が目を引きます。

こういう絵柄はギリシャ正教では見なかった。

さて、ボリショイ劇場のすぐ隣にオペレッタ劇場があるので行ってみました。演目は「グランド・カンカン」

 

中は歌劇場と同じ造り

 

オペレッタとはいうものの、ボードヴィルでした。「ハロードーリー」などアメリカ・ミューカル、ロシアの歌謡曲らしい人気曲、カンカン、コメディなど短いのを次から次と見せてくれます。生のオーケストラに歌手はマイク付きの、ミュージカルですね。9月は「アンナ・カレーニナ」「ジェイン・エア」が演目に出ていたので、シリアス物も上演するみたい。地元では人気のようで満席でした。

後列左端の白鳥のバレリーナは男性。「瀕死の白鳥」などをコミカルに、でも素晴らしいテクニックで楽しませてくれましたよ!

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