夫婦で遊ぶ熟年ライフ

私は眼の病気、つれあいは脚の不具合。互いに補いながら残りの人生を楽しんでいこう。

漫画家と電子化

2018-01-12 13:11:02 | コミック

私は今も漫画家の大和和紀と青池保子が大好きで、新作は単行本が出るのを待って買っています。大和和紀は「イシュタルの娘」が11月発売で最終回となったばかり。

青池保子の「ケルン市警オド」はまだ連載中で第3巻が楽しみなんですが、意外なお知らせを目にしました。掲載している隔月刊誌が4月号をもって紙版が終了となり、その後は電子書籍専売となるため、それ以降はまだ紙版発行が続く別の月刊誌に移籍掲載するとのこと。

コミック誌が電子書籍となるというのは、漫画家が最初から紙ではなく、PC上に描くのが条件ということ? すでにそういう若手漫画家が多くいるのは聞いたことがあります。60代後半のベテラン漫画家もそうすればいいだけのこと・・・でしょうか?

電子化コミック誌で連想するのは、かつてよくあった人気漫画のテレビ連載や映画化です。例えば「あしたのジョー」はテレビ連載でもものすごい人気でしたよね。あれは、紙版原作とテレビ化された絵があまり違わなかったからだろうと思うんです。

ところが、「ベルばら」や大和和紀の「はいからさんが通る」のテレビ連載はひどいもんでした。一番の原因は、絵が全然違うからです。紙版原作の繊細なペンのタッチがテレビではまったくのベタ。 登場人物が原作とは似ても似つかない顔になってる。あれでは原作を読んでいるファンは見る気もしない。いろんなペンを使い分けている漫画家、繊細で勢いのあるペンを得意とする漫画家の絵ほど、テレビ化されるとがっかりするんです。この点、男性漫画家の絵のほうがテレビ化しやすかったんでしょう。

今年、「はいからさんが通る」の劇場映画が公開されるけれど、予告編を見ても、やっぱり絵が原作と全然違う。ペンのタッチどころか、作画自体が原作とかけ離れてる。原作の絵があんなベタで、単にかわいいだけだったら、私は最初から読んでない。

テレビ連載からもう40年近くたって、電子化されているのに、まだこの程度の技術でしか原作を表現できないのかってことです。

それを思うと、自分の絵が確立しているベテラン漫画家がPC上で描く気になれないのは当然でしょう。漫画はストーリーだけではなく、個々の漫画家の絵が魅力的だからこそ、読まれるんです。青池先生、紙版の別誌移籍後も応援してますよ~~

 にほんブログ村 旅行ブログ 夫婦旅行へ人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへ

コメント (2)

家康と淀の縁組を秀吉が遺命していた!

2016-06-19 15:59:11 | コミック

大和和紀「イシュタルの娘 第13巻」をやっと読み始めました。これは、信長、秀吉、家康の時代を文人として一人で生きた実在の女性、小野於通の物語。この巻では、秀吉は家康に淀の方を正室として迎えるよう言い残していたというんです。びっくり ストーリー上の創作だろうと思ったものの、一応検索してみました。

するとなんと、この縁組を記述した資料が実在するとのこと。1つは奈良・興福寺の『多聞院日記』:「大坂にて去る十日(慶長4年9月10日)秀頼母、家康と祝言これあり候、太閤の書置(かきおき)ある由に候」

2つは『看羊録』という秀吉の朝鮮出兵で捕虜として連れてこられた朝鮮の儒学者の記録:「家康には秀頼の母を室として政事を後見し、秀頼成人の後に政権を返すように約束させた」。他にも五大老筆頭・毛利輝元重臣・内藤隆春の手紙などあるそうな。

ところが淀の方がこれを嫌がり、大野治長(淀の乳母の息子)に頼んで高野山に逃げた。家康は婚礼当日、満座の前で大恥をかかされた・・・ここまでは資料に基づいたストーリー。

で、この逃亡の解釈が、検索して読むとどれも、淀と治長、家康の愛憎ドロドロの三角関係ばかりなんですね。そりゃ、秀頼の父親は秀吉ではなく大野治長だったという見方が多いので当然かもしれません。

ところが「イシュタルの娘」では違うんです。治長が秀頼の父という線は同じだけれど、於通が淀に問いただすと:「治長は治長にすぎぬ。男として考えたことなど一度もない。太閤殿下と家康が勝手に何を約束したか知れぬが、この淀は承知した覚えはない。(わたしは)男の都合に合わせてやり取りされる品物か!?そんなことは妹たちを守るため嫌々側室となった太閤殿下おひとりで十分じゃ。ましてや、あのおなごを人とも思わず見下しておる徳川などに・・・わたしは男の思い通りに自分を売りとうない。そのためにどうなろうと後悔はせぬ・・・!」

この心意気 治長は世継作りに使ったまでってこと。このセリフの場面は、すっくと立つ淀の方の姿。もちろん、これは大和和紀の創作です。これが大和和紀の魅力なんだなぁ 大和和紀は私が子供のころから大好きな漫画家。「イシュタルの娘」の主人公、小野於通もそうだけど、コメディもシリアスもどの作品も、こういう、すっくと立つ女を描いてるんです。

淀の方は今年の大河ドラマ「真田丸」にも出てくるけれど、あのオツムの軽そ~なキャラはどうもねぇ。。。

 にほんブログ村 旅行ブログ 夫婦旅行へ 人気ブログランキングへ

 

コメント

見てドギマギの原画展

2015-01-20 19:40:41 | コミック

ついに行ってきたぞー 「青池保子 華麗なる原画の世界」@京都マンガミュージアム

  

初めて見る原画は本当に美しく、思っていた以上に質感と立体感がある。私的には「アルカサル」の原画が多かったのが特にうれしかった。ドン・ペドロがアラブ風の衣装に身を包んでいる原画は、衣服の光沢や刺繍、ビロードの手触りが伝わってくるよう。

そして眼に力があり、生き生きとした眼でこちらを見据えている視線に、思わずドギマギ なにしろ原画は単行本の6倍くらい大きいので、かなりのインパクトなんです。

一口にマンガといっても様々な絵のスタイルがありますが、青池氏のはものすごく緻密。カラー口絵1枚仕上げるのに何日もかかっているとコメントが添えてあったのも納得です。 1978年頃の古いものも色あせすることなく、今も美しい状態。

カラー口絵とともに、コマ割りした生原稿も展示してある。驚いたのはその吹き出しのセリフ。なんとタイプ打ちされた紙を一つ一つ吹き出しに入るように切って、手作業で貼ってるんです 今の時代もそうなんでしょうか。 

ミュージアムは敷地を入ってすぐがカフェになっていて、そこにこんなポスターが。 「心理実験プロジェクトS」からですねー。 「少佐の揚げたイモ」、おいしかった

カフェ内の壁に額入りの複製画があったので撮ってきました(ミュージアム内は撮影不可)

 

ドン・ペドロに加えてファルコもいましたよー

カフェのカウンターのみの方の壁は多くの作家による直筆イラストがびっしり。ドアからすぐの下の方にボーナム君。サイン会の日に描かれたんですね。

そうそう、このミュージアムのチケットは出入り自由。その日の5時まで何度でも戻ってくることができるんです。それと建物は落ち着いた木造で、あちこちに読書コーナーが設けてあり、ソファなど居心地よい空間なってます。

こんな素晴らしい原画展を見ると、もうひとり大好きな作家、大和和紀氏のも見たくなってしまいました。和紀様の原画は透明感にうっとりだろうなぁ。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 遊び心へ にほんブログ村 旅行ブログ 夫婦旅行へ にほんブログ村 クラシックブログ オペラへ  人気ブログランキングへ

 

コメント (2)

何かというとボーイズラブにもってくのは安易すぎ

2014-12-10 15:19:34 | コミック

「イシュタルの娘」に続いて11月下旬に「天智と天武」第6巻が発売されました。白村江の戦いとなるので期待していたのに、なんでこんなところでボーイズラブに連載2回分も割くわけ? がっかりもいいところ

思い起こせば始めの頃も中大兄皇子が蘇我入鹿に淡い想いを抱いていた様子が描かれてました。でもなぁ、白村江の戦いのさなかに中大兄皇子と大海人皇子のBLを入れるのはあまりに唐突。本能寺の変のさなかに織田信長と森蘭丸のBLを描くようなものじゃないですか。読者確保を狙ってのことかもしれないけれど、なんでもかんでもBLにするのは安易すぎる。

「新説」と謳っている「日本書紀」は、そんな小細工をしなくても充分面白い展開ができるはず。ネット上だけでも、興味深い解釈はいくらでもあるんですから。

ついでに言えばこの作家、1ページひとコマのシーンや1ページ3コマのような大きな絵が多すぎ。さらに毎回、前回の最後のページを繰り返して始めるんですよね。ページ数稼ぎでやってるとか???

ところで「ミス・マープル」の再放送が始まりました。原作者は言わずと知れたアガサ・クリスティですね。その1回目も同性愛の二人が殺人犯でした。この場合はBLではなくレズビアン。 遺産を他人にやりたくないという主犯人に、レズビアンの愛人が「愛のためならなんでもする」と共犯者になるわけだけど、これも安易だなぁと思いました。

「ミス・マープル」は以前からよく観ていますが、同性愛者を犯人にしているのが結構あります。「ポワロ」にもありました。

BLを描くのは女性作家だし、クリスティも女性。ストーリー展開に困ったら同性愛にするってか?

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 遊び心へ にほんブログ村 旅行ブログ 夫婦旅行へ にほんブログ村 クラシックブログ オペラへ  人気ブログランキングへ

 

コメント

シンクロする3つのドラマ

2014-12-08 15:58:41 | コミック

「イシュタルの娘」第10巻が11月に発売されました。その内容がちょうど今の時期の「軍師官兵衛」と再放送中の「独眼竜政宗」にシンクロするので、ストーリーがとても立体的に読めて楽しい。

関ヶ原というと私など、全日本が分かれて戦ったように思っていたけれど、案外そうではなかったようです。

「イシュタルの娘」では小町於通が主役なので、最も関連が深い真田家の動向が中心に描かれてます。例の秀忠軍を足止めさせた一件ですね。真田信幸の妻小松が昌幸・幸村の訪問を蹴った逸話と、信幸が関ヶ原後に自分の首を賭けて昌幸・幸村の助命を嘆願したことも入ってる。

またこの時代を描くドラマには公家はまったく描かれないので、近衛信尹(於通の夫)が戦いを阻止しようと努力したのも興味深い。そして近衛信尹と政宗には書を通じて親交があったことが、ちょうど土曜日の「独眼竜政宗」でも触れられていました。「イシュタルの娘」ではかなり早くに二人は飲み友達から生涯の友となったと描かれてました。

その政宗は関ヶ原の時は、関ヶ原の発端となった上杉を阻む役割だったんですね、知らなかった。この発端となった直江状が「イシュタルの娘」にちゃんと書かれています。「愛」の文字をつけた甲のイケメン直江兼続にはびっくりしましたが、有名な話らしい。

そして九州は官兵衛が起ったと。。。これって私など聞いたこともなかったです。九州勢は関ヶ原には島津以外は参加してなかったということですかね。島津にしても1500の小勢(義久が本国に援軍を求めたものの、官兵衛が迫っているので出せなかったそう)。なので本戦を戦っておらず、最後の敵中突破「島津の退き口」のほうがつとに有名と「イシュタルの娘」にも描かれてます。

もちろん脚色はあるでしょうが、3つを同時に見ることで楽しさ倍増、いや3倍増です。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 遊び心へ にほんブログ村 旅行ブログ 夫婦旅行へ にほんブログ村 クラシックブログ オペラへ  人気ブログランキングへ

コメント