きゃべつ村通信

kou きゃべつ村村長

やりきれない結末

2022-08-06 10:20:04 | 観劇報告

日本の民話の中にも、暗く、やりきれない結末のものがあり
そう言ったものを題材に「問題を提起する」という人形劇がある。
ただ私は、どうにも割り切れない気持ちになります。

人形劇と言うのは基本的には親子で見てもらうものだから
少なくとも演出家は、「大人の立場」であって欲しい
問題を提起して、現実をつきつけて、
後は見た人に解決策を求めると言うのは
大人がやる仕事ではないんじゃないか?と思います。

制作者なりの解決策の提示が欲しい
それに対して賛否があるなら、受けて立つと言う姿勢が欲しい
芝居を見て憤りみたいなものを感じたのはそういったところか。
きゃべつ村に例えれば
キウイが最後の最後まで飛ぶことも、缶に戻ることもできず
諦めてしまったら、子供たちは消化不良を起こすと思います
「あーよかった」で終わって欲しいのです
「頑張ればきっとできる」と思って欲しいんです

「世の中そんなに甘いものではない」と言うのは
社会に出てから本人が味わうべきもので
飛び立つ前のヒナに、毒の餌を与えて
「これが社会と言うものだ」と言うのは
ある意味、大人の免罪符だ。

子供時代に必要なのは
「歴史と言う長い流れの中で、
紆余曲折はあるけど、人類は確実に、
非暴力と友愛と平等に向かっている」と言う確信であり
「それでも残る矛盾に立ち向かっていく勇気」を
与るのが、大人の役目なのではないかと思います。


ゴールデンアフタヌーン

2022-08-01 13:12:12 | 近況報告

栃人協フェス 会長あいさつ

ゴールデンアフタヌーン

人形劇の対象年齢ってどのぐらいでしょうか?今回のフェスでは、3歳以上小学2生までを対象に考えました。
 人生100年時代と言われる中のたった5年間・・・
 さらに、「親子で生の人形劇を観る機会」というのは、意外に少ないことに気づきます。
 今日は、一般的に言われる片手使いの人形劇だけでなく、糸操り、エプロンシアター、パネルシアター、腹話術などの様々な形の表現方法による人形劇を用意しました。
 キラキラした目で人形を見る子供の姿を、覚えておいてください。

また、人形劇の演じ手の方々へ
 我々は、人生の中でも最も純粋な時代の大切な何分間をもらっています。
 手に持った人形もその時間「生きている」ことができます。
 どうぞ、不思議の国のアリスの「ゴールデンアフタヌーン」を楽しみましょう。