トトラの馬

元々はエコロジーやスローライフについて書いていましたが、とりとめなくなってきた。

リサイクル制度への反乱?

2005-04-25 23:29:44 | エコ&スロー
エコメモ 「ガキの理論」に、トラックバックしたいと思いつつ、近頃のgooブログのあまりの重さにしり込みしていました。

エコメモの記事は、

ライフ:リサイクル委託料増で支払い拒否 行政訴訟も検討
食品スーパー大手のライフコーポレーションは18日、容器包装リサイクル法に基づいて支払いが義務づけられているリサイクルの委託料を「今年度分は支払わない」と表明した。・・・

という毎日新聞の報道を基に書かれたエントリーです。

確かにいまのリサイクル法では、熱心に取り組めば取り組むほど、処理しなければいけないゴミの量が増え、その費用がかさんでいくという悪循環を招いてしまう側面を持っていると思います。
しかし、こうしてその「義務」を放棄します、という方法で経営を守ることは、どうしても納得ができません。

わたしの母は買い物をするとき、スーパーの袋詰め台で不要と思われる包装をすべて取り去り、店のゴミ箱に捨てています。
「不要だと思っている」こと、そして「どの部分の包装は無駄だと思うか」をアピールしているようです。

わたしの夫は、環境には残念ながらまったく興味を示しませんが、それでも「最近の商品は包装が無駄に多い」とよくこぼしています。
消費者にとって不要な容器は、よくよく検討してみればいくらでもあるはずです。

容器リサイクル法を、小売店ではなくメーカー側の商品価格にリサイクル料金が上乗せされる形に改正すべきだという声があります。
そうすることによって、メーカー側は不要な包装をなくす企業努力を行うはずだという案です。
お金をかけてリサイクルを大量に続けるのではなく、ゴミ自体を減らしていく社会にしていくべきだという主張は、説得力があります。

さて、ライフコーポレーションに話を戻しますと、「大手スーパーの“反乱”」と毎日新聞に表現されているその「払いません」宣言に、どのような主張も感じ取れません。
リサイクルの過負担を真剣に検討した末の表明であれば、自社のビジョンを示してこそ「反乱」であり、負担増のリサイクル制度に一石を投じるものになるはずです。

このニュースを見た後、わたしはライフコーポレーションのサイトを見ました。
「企業理念」には、「私利私欲におぼれず」「高い志をもって」「相互信頼をなにより大切にする」と書かれています。
「環境活動」のページでは、リサイクルに熱心に取り組むことを宣言しています。
しかし、「ニュースリリース」には、今回の表明について一言も書かれていません。

支払いを拒否することによって手元に残ったお金はライフでの小売価格に反映され、リサイクル料金を払っている他店よりも安く買い物ができるようになるのでしょうか?
もしそうだとしても、わたしは他のスーパーでの買い物を選びます。
正しい企業間の競争とは、とても呼べるものではないと思います。

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2 コメント

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小売店でなく (nyf1403)
2005-04-26 02:26:05
メーカーに課すべき料金だと思います。

そして、それにより高くなったら消費者からの声により、包装が簡単になっていく・・のではないでしょうか?



家庭からでるゴミが増えることで、ゴミ料金も多くなる、という形になると、イデオロギーでなく、財布のためにごみを減らそうとするようになりますよ。もちろん、意識も大事だけど、財布のために減らす、でも、ごみは減ります。
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そうですね (ひろた)
2005-04-26 22:40:35
nyf1403さん、こんにちは。

わたしも、人々がうれしい形でモチベーションが上がるのは悪くないと思います。

最初はお財布のためだって、だんだんゴミを減らす生活に慣れてきます。

導入している自治体、増えてますね。



でも今のところ、メーカーを動かすほどの力にはなってないかも・・・。

スーパーを比べても、ゴミ有料化している地域だからといって、売っているものは他の地域と変らないです。

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