トトラの馬

元々はエコロジーやスローライフについて書いていましたが、とりとめなくなってきた。

にわか専業主婦の苦悩

2006-10-09 21:55:22 | できごと
会社を辞めて家にいるようになって、時間を持て余し気味です。
よく、定年退職後に何をしたらいいかわからないお父さん方の話を耳にしますが、まさにそんな感じです。

炊事・洗濯とそれから一通りの片付け+掃除機+床の水拭き+洗面所&トイレ掃除、二日に一度の風呂掃除というルーチン家事をこなしますが、このルーチンが終わると俄然途方にくれてしまいます。

それで、台所のステンレスを磨いてみたり、ごみペールを洗ってみたり、ごちゃごちゃになってしまった収納スペースを整理したり・・・と、その日思いついたことをやるのですが、元来磨き魔のわたしはついつい細かいところばかり気になってしまい、細部の作業に熱中してしまいます。
帰宅した夫に「今日は何をしたの?」と聞かれても、「お風呂のこの溝のところがとってもきれいに・・・」とか、「電話機のボタンの隙間まで汚れが落ちたよ」とか、「洗剤の容器をすべて洗ったので埃一つ付いてないでしょ」とか、毎日の生活にはなんの実益もないことばかりやっているようで、なんとも情けない感じです。

ごみペールを洗ったときは、新品のようにきれいになったのが嬉しくて、夫に「ごみペールを見て!」と強要し、何に着目したものか良くわからない様子で足踏みペダルで蓋を開けたり閉じたりしている夫に、「メラミンフォームで全部丸洗いしたから全体的にすごくきれいになったんだよ!」と解説した結果、「ああ!こういうものはすぐに汚くなっちゃうからねえ、よくきれいに洗ったねえ・・・」と無理やり搾り出したようなコメントを貰って、申し訳なくなったほどです。
きっと、彼の人生でごみペールが汚くなることを問題に感じた瞬間などなかったに違いないのに。

今日は、冷蔵庫の扉を眺めていたらぴかぴかに磨きたてたくなりました。
ナイロンたわしとウェスで曇り一つないくらいに磨き上げ、さらに冷蔵庫の下部分に付いているカバーを洗おうと外してみたら、その奥に綿ぼこりがたまっていることを発見して、綿棒で少しずつ埃を取り除き掃除機で吸って乾拭き。
・・・結局、1時間ばかりも熱中してしまいました。もし、今日わが家で何らかの事件がおきても、冷蔵庫からは指紋一つ検出されないに違いありません。
ただいまのわたしの三種の神器は綿棒、歯ブラシ、竹串です。

しかし、そうこうしていても、やっぱり時間が余ります。あとは、夕方買い物に出てご飯を作って片付けるくらい。
主婦暦40年弱の母親に電話をして、「毎日何をしたらいいかよくわからない」と相談すると、「わたしだったら庭の草取りとか、物置の片付けとかいくらでもやることあるけどねえ」との返事。庭も物置もないわたしには関係ないし、家のサイズも全然違うので掃除の時間も母親の方が長くかかるはず。母親みたいに二人の子どもでもいれば時間がいくらあっても足りないくらいなんでしょうけど、わたしは家にひとりきりだし・・・。
そう返事をすると、「ま、そのうちリズムができてくるよ」。

先週末続いた豪雨のときは、洗濯もできないし買い物にも出かけなかったので、時間を持て余して一日中詰め囲碁のゲームばっかりやっていたことは、母親にも夫にも内緒です・・・。