カバ社長の日記 caba note

壁画やオブジェの制作会社ビッグアートの社長日記。「面白くなければ人生じゃない」がモットーの熱い熱いカバ社長の物語です。

どんな学校がこの仕事に向いてるの?

2008-08-12 20:57:39 | アートの求人
ビッグアートには、毎年100人以上の学生さんが会社説明会にやって来ます。

どんな学校を出てきた人がこの仕事に一番適しているのだろう、と長年見てきました。
絵を描くことが一番多いので「絵画科」?
立体造形も多いので、「彫刻科」?

ちょっと意外ですが、いずれも違うようです。
最近、美大や専門学校を訪ねて、どんな学科が当社の仕事内容に合うか就職課の方や講師の方と話し合うことがあります。
「ビッグアートさんの仕事内容ですと、デザイン性が強いのでグラフィックデザイン科かイラストレーション科でしょう。絵画系や彫刻系の学生はお客様とのコミュニケーション能力やデザイン能力に欠けるので無理だと思います」という答えがだいたい返ってきます。
私の感想も同じです。

ただ、もう少し広げるとすると、
・工芸科(木工、金工、陶芸など)
・プロダクトデザイン科
・ディスプレイデザイン科
・ファッションデザイン科
・テキスタイルデザイン科
でしょうか。

絵画科や彫刻科の学生は、アーチスト指向が高く、自己中的でお客様の立場に立った考え方が困難で、複眼的な視点も乏しくデザインが不得手な傾向が強いようです。

総じて言うと、デザイン系ということになります。

また、人とのコミュニケーションが好きで、ポジティブで明るい人。
人を楽しませることが好きな人。
打たれ強く、礼儀正しい人。
チームのメンバーとうまく連携したり、協調することができる人。
その意味では体育会系の人は大歓迎です。
特に柔道や剣道などの道系、サッカーやバレーボール、野球などのチームプレイ系ならなおベターです。

もちろんあくまでも傾向であり、いずれも例外は常にあるものですから、あまり深刻になる必要はありません。

集客につながらない看板は、無用の長物

2008-08-11 18:36:08 | カバ的アングル
ビッグアートに来るお客様は、ほとんどがお店の<看板>や<外装>についての相談です。
ただ、お話して驚くのは<看板><外装>の重要性についての認識の低さです。

昨日もある漢方薬局のお客様からのお問合せ。
「看板が古くなって壊れそうなので、アイデアマンの社長にアドバイスして欲しい」というお話でした。
現場に行ってみると、大きく「ぢ」という文字の看板とその横に「すぐそこ」と矢印の看板の2つが立っていました。
どうやら「すぐそこ」という看板が壊れているから、作り替えるとしたらどんな看板がいいか、ということでした。

私の提案です。
「すぐそこ」の看板は撤去するだけで新しくする必要はありません。
隣の「ぢ」の看板に「すぐそこ」と矢印を書き加えるだけでいいです。

お客様「ああ、そうか。それだけでいいんですか」
私「ところで、隣の『ぢ』の看板は、問題ないんですか」
お客様「まだ、そんなに古くないし、まだ大丈夫です」
私「看板の耐久性ではなくて、看板の内容はこのままでいいんですか」
お客様「『ぢ』という字が大きくて目だつので気に入っているんですが」
私「痔の患者さんが多いんですか。この薬局の得意分野も痔なんですか」
お客様「いや、最近はアトピーのお客さんが多いです。それに、アトピーに関しては絶対に直せる自信があります」
私「じゃあ、『ぢ』という表現はもうこのお店に合わないのではないですか。看板が新しくても訴求内容や表現方法が今のお店と合わなければ、効果のない看板をつけていることになります。」
お客様「そりゃそうですよね。言われてみると社長の言っていることは的を得てるし、当然のことですよね。なんでそこに気がつかなかったんだろう。いつも、聞くことが新鮮なことばかりで勉強になります」

お客様も感激してくれて、「お店の方向性とアピール・ポイントをじっくり相談に乗ってください。10月一杯までに看板全体をリニューアルします。よろしくお願いします」と言っていただきました。

このお客様に限らず、看板のお客様のほとんどがそうです。

お店の売上が低下していても、看板が壊れない限り、看板の見直しは全くしないというのがほとんどです。
それなのに、チラシや広告雑誌などに次々とお金をかけているケースが目立ちます。
看板は、365日24時間人の目に触れているのですから、広告宣伝の最もメインに位置づけるべきです。
看板は、お店の姿そのものを表現してなくてはいけません。
看板のリニューアルの目安は、ハードの老朽化ではなく、ソフトつまり表現内容のギャップや陳腐化です。
お店の実体と看板との間に、差異が生じたら常に調整しておく必要があります。

看板はついていればいいではなく、通る人々にお店の魅力を十分に伝えているかが重要なのです。


致命的な欠点が最高のチャームポイントに!

2008-08-10 15:20:15 | 会社のこと
先日、2006年に施工した川口の保育園の園長から電話があり、相談に乗って欲しいとのこと。
私の顔を見るなり、「社長、ちっとも変わらないね。かえって若くなったんじゃない。夢のある仕事をしていると、年取らないんだね」とはしゃいだ笑顔で迎えてくれました。
「社長、すごいよ!あの階段は大評判だよ!」
「今度、また新しい保育園を近くに建てることにしたんで、今度は建物の設計段階から外装や看板のデザインに携わって欲しいのよ。」
「あの邪魔者だった非常階段が、この保育園の一番の人気者になるなんて、社長の発想はすごいね。」
「今度の保育園は、最初から非常階段を園のシンボルになるようにデザインして欲しいのよ。」
機関銃のように飛び出す園長の言葉に押されて、しばし聞き役に回りました。

いきさつをお話ししましょう。

2年前にこの保育園の園長から初めて声がかかり、「この建物はもともとオフィスビルで、保育園のイメージが全くないから、何とかして欲しい。それからバス通りからも、保育園だとすぐわかるようにして欲しい」という相談を受けました。
建物全体が、白っぽいタイル貼り。玄関が狭く、しかもバス通りからはうっそうとした非常階段しか目に入らない致命的な悪条件でした。
建築屋さんに相談したら、真っ先に建て替えを提案されたでしょう。

私は、建物全体をいろんな角度から観察して、現状のままで何かチャンスがないかをとことん考えます。
特に、建物の致命的な欠陥や短所を逆利用して長所やチャームポイントにするという発想が得意です。
欠点や短所もまた個性。
それに、欠点や短所は、ちょっと見方を変えると長所でもあります。
だから、短所を否定するより、短所を生かした方がかえってユニークな個性が表現できます。

欠点を無理に取り除くことは、その存在を否定することに他なりません。
人も、店も、会社も、街もそうです。
街づくりなどは特にそうです。
今まであったネガティブなものを、すべて取り除いて理想的な全く新しいものをつくる、というのは単なる暴力でしかないと思います。
しかも、どこにでもありふれた街が次々とスタンプのように出現し、その街と関わった人々の物語も愛着も一瞬にして消えてしまいます。
長所だけでなく、短所も含めて個性であり、魅力だと思います。
短所が気になるなら、今ある長所をとことん伸ばして、短所が薄れるようにすればいいと思います。
長所が見当たらなければ、その短所が長所に見えるような新しいコンセプトを打ち立てればいいのです。
私はいつもそんなスタンスで生きています。

長所だけしかないのは、ありふれていて無個性であまり魅力を感じない。
長所と短所の組合せがオンリーワンの証であり、他にない魅力の資源なのだと思います。
短所をチャームポイントにする方が、ずっと個性的で比類の無い魅力を感じます。
タレントの久本まちゃみさんなんて、均整のとれた美人よりずっと魅力的ですし、まさにオンリーワンですよね。

話を元に戻します。
園長からの今回の依頼を聞き、飛び上がるほどうれしかったです。
相手(お客様)の個性を生かし、引き出しながら、より魅力をつけていくこと。
それが、ビッグアートの求める「建物の美容師」の仕事のポリシーです。
15年間、この仕事をやってきて、少しずつでも理解者が増えてきていることを確認できて、本当に明日からの励みになりました。

今度の保育園は、来年3月の開園予定です。
建築予定現場も視察しましたが、普通では立地も地形もとてもいいとは言えません。
やりがいのある物件です。
がんばります!

ビッグアートって、何の会社?

2008-08-03 12:56:33 | アートの求人
会社説明会の時、最初に必ずこんな質問を皆さんにします。
「ビッグアートは、何の会社だと思いますか」

質問の理由は二つです。
一つは、外から何の会社に見えているか、を知りたいこと。
もう一つは、皆さんがどんな意識で参加しているのか、を知りたいこと。

返ってくる答えはだいたいこうです。
・絵を描く会社
・デザイン塗装をする会社
・オブジェや立体造形を製作する会社
・ユニークな看板を製作する会社
・グラフィック・デザインをする会社
・空間をデザインする会社

どれも、一部は当たっていますが、ズバリではありません。

「コンビニエンス・ストアは何を売っている店でしょう」という質問に似ています。
・食料品
・パン
・弁当
・酒
・タバコ
・雑誌
・日用雑貨
・宅配
・入出金(ATM) 等々
どれも外れてはいませんが、ズバリ正解ではありません。
いろんなものを売っているから、「何でも屋」かというとそれも違います。

答えは、「便利さ」ということになります。
具体的には、
・日常で必要なものが揃っている、という<品揃えの便利さ>
・いつでも買える、という<買い物時間の便利さ>
・短時間で買える、という<時間節約の便利さ>
という「便利さ」を揃えているお店です。

ではビッグアートは?
壁画も描くし、デザイン塗装もする。
オブジェや看板もつくる。
ロゴやキャラクター、店舗の外装もデザインもする。
一見、コンビニエンス・ストアと同様「アートの何でも屋」に見えます。

まだ、コンビニエンス・ストアのように、簡単な単語では表現できませんが、
「アートを戦略的に活用して、お客様の抱えている問題を解決する会社」ということになります。

つまり、<壁画>も<デザイン塗装>も<オブジェ>も<看板>もビッグアートの商品ではないのです。
商品は、「お客様の問題を解決すること」です。
お客様の問題解決につながらないものは、どんなにレベルの高い作品でもお客様にとってはただの「ゴミ」に過ぎません。

お客様の問題とは、
・お店の売上が上がらない
・お店の名前や場所を知ってもらえない
・商店街の人通りが減った
・動物園、遊園地の入場者が減ってきた
・地下道の利用者が少ない
・通りや建物が殺風景で痴漢や落書きが多い
・幼稚園の園児が減ってきた
・アパートの入居者が減ってきた
・歯科、産婦人科、小児科などの患者が他院に取られた
・薬や手術ではない体にやさしい治療をする病院にしたい
・家に帰っても、くつろげないイメージ空間をなんとかしたい
・ポジティブで元気な自分になれる家に住みたい
等々、様々です。

まず、お客様と直接会ってヒアリングをしながら、<解決すべき問題点>を明確にします。
次に、<解決のための方向性><目標>を確認します。
その後、<戦略の提案><デザイン提案>・・・・最後が製作・施工です。
施工後しばらくしてから、施工後の反応や効果についてお客様と一緒に事後評価をします。
思った通りの効果が出なかった場合は、<再検討><追加提案>ということになります。
予想通り、または予想を上回る結果が出たら、より成長するためのプランを提案していきます。
つまり、私たちの仕事は、壁画やデザイン塗装、オブジェ、看板等を納品して終わり、ではないのです。


なぜ<手づくりのアート>にこだわるかというと、
・<アート>のもつ<パワー>です。
・デジタルなものや工業製品はキレイなのですが、冷たくて人の心に響きにくい弱点があります。
・既製品はローコストにはなりますが、お客様の体形や指向にピッタリのものがなく、個性が出しにくく、表現度も低くなります。

だから、<手づくりのオリジナルアート>がどうしても必要になるのです。

ビッグアートは、
お客様の問題を解決するために 戦略とデザインを提案し オリジナルの手づくりアートの<パワー>を活用して お役に立つ仕事
をする会社です。


ビッグアートのお客様は、ほとんどがリピーターです。
一度利用していただいた方は、アート製作会社や看板屋ではないことをよく理解して指名していただいています。
しかし一般の方には「ビッグアーが何をする会社なのか」が、いかに伝わっていないかを痛感します。

求人応募者の皆さんも同様です。
ただ絵を描きたいとかものづくりをしたいというが後を絶ちません。


アートで誰かの役に立ちたい。
そのためには、アートをデザインしたい。
今までに無かった技法や表現を研究したい。
お客様の喜んだ顔が見たい。

ビッグアートは、そんな人を求めています。