カバ社長の日記 caba note

壁画やオブジェの制作会社ビッグアートの社長日記。「面白くなければ人生じゃない」がモットーの熱い熱いカバ社長の物語です。

10円玉の形って、まる?

2005-06-16 22:01:04 | カバ的アングル
会社説明会の学生さんたちによく、「10円玉ってどんな形ですか?」と質問します。

10人中10人が「まる」と答えます。
ごくまれに「円柱形」と答える人がいます。
私が、「四角です」と言うと、しばらく全員がキョトンとしています。
勿論、「まる」も「円柱形」も「楕円」でも、正解です。
でも、「四角」もまた正解です。
どうも、10円玉を正面から見るクセがついて、ヨコから見ることを忘れているようです。

突然この質問をするわけではありません。
この質問の前段に、私たちの仕事は「オリジナリティ」が求められているとか、ビッグアートはオンリーワンをめざしているといった話をして、ヒントを出しているのですが・・・・残念。

皆が「まる」と答えたら、全員が同じ答えになってしまいます。
ということは、他人と同じ発想しかできないということ。
ということは、誰もが考えつくことしかできないということ。
ということは、周りと同じことをして、つぶし合いをするしかないということ。
それでは、ナンバーワンになるしか生き残れませんよネ。

ここで大事なことは、「10円玉の形は、どれが正解か」ではなく「人の考えつかない視点で見れるか」なのです。
私が「四角」と言ったのは、「四角」だと言う人がもっとも少ないからです。
人と同じ発想だと、競争になる。
同じ発想の人が多いと、し烈な競争になり勝ち目がなくなります。
人と競争せずに、自分らしい生き方をするには、人がやらないことをやるしかないですよね。
そのためには、人と違う視点、切り口、考え方が必要になります。

これも、学校教育の弊害なのでしょうか。
そう言えば、学校のテストでは正解がいつも一つしかなく、その正解をを押し付けられていましたネ。
世の中には、正解はたくさんあります。
もしかしたら、人の数だけ正解があるかも知れません。

今の日本を見ていると、何から何までヒトマネばかり。
これでは、不況や値下げ競争からいつまでたっても抜け出せそうにありませんよね。

これから新しい日本を背負って行く学生さんたち、今まで教えられた事や、常識だと思い込んでいることを一度捨てて、自分の頭で、自分の見方でとらえ直したほうがいいと思いますヨ。

壁画の仕事をめざすなら、まず個性以前に基本技術を!

2005-06-15 23:51:11 | アートと仕事
毎年多くの美大生、専門学校の就職活動生が会社説明会にやって来ます。 必ず、作品品または作品集とスケッチブックを持ってきてもらうのですが、いつもそれを見て唖然としてしまいます。「本当に絵が好きなの」「本当に学校に行ったの」と言いたくなります。何とか社内で訓練して1年以内に戦力になりそうな学生は5%位でしょうか。その現状に、驚きというよりも学校の教育に憤りさえ感じます。一般では、美大卒と言うだけで絵がうまいと信じている人が多いのですが、現実は大きくかい離しています。

学生達によると、「リアルな表現をしても評価されない」とか「個性がないと・・・」という言葉が返ってきます。どうも、学校(特に美大)での勉強の目標が見つからないまま、卒業を迎えているようです。最近の美大は、入試倍率もかなり低くなっているようです。それもそのはず、卒業しても就職率が著しく低いのですから。特に、造形系(絵画、彫刻)は、特にそうです。 就職の期待が低いから、勉強の目標がなくなったのか。美大卒のレベルが低くなったから、求人も減ったのか。

時々、アメリカ、メキシコ、ブラジル、中国などの外国人も面接にやって来ます。それから、外国の美大やアートスクールを出た日本人もやってきます。彼らの話を聞くと、特にアメリカでは、ビジネススキルの基礎をびっちり教えてくれると言います。

ふっと、疑問が頭をよぎります。彼らは何をめざして美大を選び、美大は何に応えようとして存在しているのか。双方が空回りしているように思えてなりません。

個性は、自分自身の証しですし、私ももっとも大事にしています。私には、個性について2つの考えがあります。

その1.
20才位で個性って簡単に出せるのかな。家庭や学校から受け身の立場で刷り込まれて生きてきた中で、個性とは多分誰からの一方的な強い影響に過ぎないのではないかということ。人生の最初の20年間って、生まれた環境から受ける影響そのものであり、保育器の中で生きるようなもの、自らはあまり選べません。その意味では、自分自身を振り返っても、その20年間が帳消しになる時、つまり40才過ぎてからようやく自分らしい個性が出てきて、自分自信に誇りを持てるようになった気がします。いずれにしても、何の技術もスキルもなく、社会にも出て働きもしないで、個性、個性って何か滑稽な気もします。

その2.
絵を描いて個性を出すとしても、まずは基本的な技術やスキルがなければ、どうやってその個性を表現するのでしょう。以前、かの人形作家・辻村ジュサブローさんとお話する機会があり、感動する言葉に出会いました。「職人芸を極めると、その高い技術が新しい創造を生み出す」と。人に喜んでもらおうと技術やノウハウを追究する。そして、その技術の高みがまた新しい創造を生む。技術と創造個性とは表裏一体ののように思えてなりません。

絵の仕事をめざすなら、最初から個性、個性と焦らずに、きちんとした技術を身に付けて欲しいですね。そうしなければ、最初の関門でアウトです。まずはプロの仕事に対応できる技術とビジネススキルを身に付け、仕事としての絵を描いてみる。そして、いろんな経験や出会いの中で自分らしさは自然とにじみ出てくる。今の学生さんたちを見ていると、スタートラインに着く前に砕け散っているように思えてなりません。

個性、個性っていう割には、個性化教育は我が国ではほとんど行われていません。偏差値教育やナンバーワン教育は、反個性主義にほかならないのですから。個性というなら、ナンバーワンではなくオンリーワン教育であるべきでっしょう。

いずれにしても、仕事で絵を描くということは、クオリティと納期は初歩的な問題。4年間で、ポートフォリオが10ページ程度では話になりません。学校の課題以外に作品が無いというのも、あまりに情けない。文学部や経済学部などのいような(失礼!)つぶしのきく学科と違い、技術的で専門的な進路を選んだ以上、専門技術を身に付けなければ何の役にも立ちません。学校ではあまり絵を描いてきませんでしたが、入社した暁には一生懸命頑張ります、ではノーです。

学歴、卒業証書は、所詮紙切れ。そんなものクソ食らえ、と言える実力をつけましょう。また、自分のやりたい仕事をもっと早い時期に見つけ、その職に就くためにどの程度の能力が必要なのかも早く知ったほうがいいと思います。

貧乏会社でありながら、壁画プロ養成所「かすかべ壁画塾」やインターンを始めたのは、今の学校(特に美大)に対する不満と、アートを目指す学生さんたちへエールを送る気持ちです。 社会のためにアートを生かす職業は、日本ではまだあまり育っていませんが、現代の社会のトレンドから無限のニーズと市場を感じます。これからの時代は、まさに「五感産業」の時代であると、全身で感じます。学校も学生も早く目覚めて欲しい!声を大にして叫びたいです。
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春日部エンターテインメント倶楽部をよろしく

2005-06-15 23:47:56 | 地域活動
昨年2月に、私の呼びかけで春日部エンターテインメント倶楽部(略称:エンタ倶楽部)を設立しました。主旨は、地元・春日部のために、一芸を持った人が一肌脱ごうというもの。音楽や演芸のタレントや舞台スタッフ、運営スタッフはもとより、市内の観光ガイドや子供たちに工作や遊びを教えてくれる人まで、まちを元気にしたりユカイにしてくれる人なら大歓迎。

現在26団体(約240名)が所属しています。この会の特徴は、メンバーがタレントだけではなく、舞台美術、音響、司会からポスター等のデザイン・印刷、写真・ビデオ撮影、ホームページ作成・管理などの裏方スタッフまで揃っているということです。ですから、ほとんどのイベントを外部に一切頼らず、簡単な打合せで済んでしまいます。

この会には、2つの目的があります。一つは、地元・春日部のためなら、ボランティアでお役に立つ。もう一つは、人を楽しませるためにプロのエンターテイナーをめざすということです。いくらボランティアでも、ただの発表会ではお客さまは楽しくもないし、かえって迷惑でしかありません。タダだから文句も言えず、我慢して見ているだけという光景をよく目にします。練習を仲間に見せるだけならともかく、お客さまの前で芸を披露するのなら、技術もショーの企画内容やトーク、衣装に至るまでとことん練り上げて真剣勝負で臨まなければ、感動してもらえません。

音楽や演芸というと、劇場やホールで楽しむものと思われがちですが、できれば劇場から飛びだして、街中や公園、一般家庭などに積極的に出向いて行きたいと思います。きれいな庭のお家から、バイオリンやフルートの音色が聞こえてきて、通り掛かりの人が垣根越しにお裾分け・・・なんて、考えただけでもワクワクしますよね。春日部周辺にはたくさんの壁画があり、彫刻もあり、そしてどこからともなく音楽が聞こえてくる。そんなまちを夢見ています。いや、もう遠い夢ではありません。壁画も、彫刻もすでにたくさんありますし、このエンタ倶楽部のメンバーがまちのあちこちで出没するのですから。

ともあれ、スタートして1年余り、熱意を持った仲間が次々と増え、当初の想像をはるかに超える勢いで会が大きくかつ活発になってきて、とんでもないことを始めてしまったのかなと思うこの頃です。

今年はもう一歩前進するため、専任の事務局スタッフも迎え、HP(http://enta-c.com)も立上げました。このあと、各団体ごとのプロモーションビデオづくりも予定しています。

愛する家族や仲間のいるこの春日部を日本一誇れるまちにしたい、という思いが日増しに強くなっていきます。熊本県出身の私が何でこうなったのでしょうか。人生って、面白いですね。

アートと仕事の距離

2005-06-15 23:45:14 | アートと仕事
近くの牛島小学校には、全国でも珍しいクラブ活動があります。壁画クラブ(正式名称:スクールアート・クラブ)です。校内には、いたる所に絵が描かれ、学校の無機的な空間がワクワクする空間に塗り替えられています。数年前から、教科書にも取り上げられているそうです。

5、6年前、当時の柴田校長と美術の梁先生がビッグアートに来社され、3人が意気投合したのが始まりです。これからは美術を学校の中に閉じこめないで、地域社会に役立てたり、普段の身の回りの生活の中に生かしていかなければ美術を学ぶ意味がない、ということでした。

美大や美術・デザインの専門学校から、毎年150~200人の学生たちが会社説明会に訪れます。まず最初に、「壁画会社の存在を事前に知っていましたか」という質問をすると、ほとんど全員が求人票を見て知ったという人ばかりです。がく然としてしまいます。

以前、美大の大学院卒の人が、壁画塾に入ってきました。絵は大学で学んできたんじゃないのと尋ねると、「絵には自信があります。ただ、絵を仕事にする方法がわからない。」というのです。

どうも日本では、アートと仕事の間には大きな隔たりがあるようです。それというのも、学校教育に問題があるように思います。アートを単なる学問の世界の閉じ込めずに、その役割や社会における必要性、そしてどんな仕事につながるかなど、小さい頃から学んで欲しいものです。

4年前から、近くの春日部東中学校の学年活動の授業に呼ばれるようになり、壁画の実習や壁画が街中やお店でどのように役立っているかを話しています。春日部市内には、至るところに壁画が見られます。その意味では、地元の小中学校の子供たちは、小さい時から身近に壁画を見たり理解する機会に恵まれています。あと5、6年もすれば、牛島小や春日部東中卒の子供たちが、当社の会社説明会や求人応募に来るようになるんだろうな、と思うと今から楽しみです。

カバのチラリズム

2005-06-15 23:40:18 | カバの素顔
前回は、大失敗です。
せっかく私のプロフィールを長々と書いたのに、イラスト(私の顔)を貼り付けたらそのデータが全部消えてしまいました。
確認画面を見てビックリ。
でも、アートの制作現場ではよくあること。
失敗を逆手にとって偶然が授けた「美」(チャンス)と受け取り、発想を転換すること。
この失敗も、私の登場の仕方としては私らしいのでは。
長々と私の自己紹介をしてもちっとも面白くない。
「ちょっとだけよ」でちょうどいい。
そういうわけで、私の自己紹介はとりあえず取り止めにして、折りに触れて少しずつお話します。

カバです。よろしく。

2005-06-15 23:26:49 | カバの素顔