カバ社長の日記 caba note

壁画やオブジェの制作会社ビッグアートの社長日記。「面白くなければ人生じゃない」がモットーの熱い熱いカバ社長の物語です。

一旦始めた仕事は、10年は続けてみる

2008-10-05 13:41:48 | アートの求人
最近、新入社員が入社数ヶ月で辞めてしまうという話をよく聞きます。
当社でも、ここ2年はそんな傾向です。

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私自身、27才まではどんな仕事についてもほとんど1年以上続きませんでした。
20代半ばあたりから、自信喪失と自己嫌悪に陥った記憶があります。
周りからは、「何でもいいから続けていたら何かが見えてくる。我慢して続けてみろ」とよく言われました。
しかし、長く続ける仕事となると、慎重になり過ぎてなかなか決められません。
当時は、就きたい職業がなく、アルバイトをしながら自分でミニコミ新聞を発行したり、映画の上映会をやったり、好きなことをやって暮らしていました。
ところが、好きでやっていたことがどんどん赤字になって、アパートの家賃すら滞納する状態になり、明日の生活も待ったなしに状態に陥ってしまいました。
もう職業を選んでる余裕なんてありません。
求人ニュースで探したのは、「3食付、住込み可」の日用雑貨販売の会社でした。
今でもはっきり覚えています。
自分の最も苦手な仕事だったので、100万円貯めたら辞めようと決意して入社しました。
月給14万5千円で、毎月13万円貯金を続け、1年足らずで100万円の目標を達成。
100万円貯めた時点で辞めようとしたのですが、こんなに簡単にお金が貯まるのならもう少し居てみようと思い、続けることに。
実は、自分の貯金通帳に10万円以上の数字を記帳されたのは、生まれて初めての経験でした。
動機が逆かも知れませんが、仕事にも興味が出てきて、自主的にいろいろと工夫をするようになりました。
入社1年で副店長になり、1年8ヶ月で店長に!
その後、店長を5人育てて、販売の総責任者に。
その後、商品課、販売促進課を次々と立上げて、経営企画室長に。
いつの間にか、販売のプロとしての自信がついて、小売業が自分の天職だと思うようになりました。
本当にあらよあらよの10年でした。

私は、その会社をちょうど10年で辞めました。
マイホームを買って半年も経たない時でした。
マーケティング力、企画力を究めたい。
もっと高みにたどり着きたい、という純粋な意欲だけで決意しました。

次は、当時日本では珍しかったVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)の会社です。
社長は、VMDの神様といわれている人でした。
当時37才だった私が、その会社に入社できたのは、正に奇跡としか言いようがありません。
VMDの仕事は、全くゼロからです。
必死で勉強しました。
会社にも、人より2時間半早く出社して、便所掃除からコーヒーの準備まで、自分にできることは何でもやりました。
毎週土日は、中小企業診断士の学校に3年間通い、夜間もコピーライターの講座に2年間通いました。

入社して3年で、ディレクターとしてビッグクライアントを任されました。
5年目には、新会社設立の提案を社長にプレゼンし、新会社を任せてもらうまでになりました。
それが、今のビッグアートの前身です。

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以前、あの人間国宝の辻村ジュサブローさんを尋ねたことがあって、話の中で一番印象に残った言葉があります。
「人間、一つのことを10年間一生懸命やれば、必ずプロになる。30年間続ければ、名人になる」

要は、「最初から好きな仕事がある訳ではない」「最初から自分に向いている仕事がある訳ではない」ということです。
自分が成長し、変化していくことで、仕事を楽しめるようになるのだと思います。

それと、大事なことがもう一つ。
仕事は、どんな業種、職種でも、70%位が共通であることです。
業種によって違うもの、職種によって違うもの、いわゆる専門の部分はせいぜい30%位しかないのです。
ですから、どんな仕事でも10年間一生懸命やってその道のプロと呼ばれるようになると、全く違う業界や職種に転職しても、次は10年ではなく、3年位でプロといわれるレベルまで到達できるのです。

自分の体験を通じてようやく、昔「どんな仕事でもいいから、10年続けてみろ」と言われた意味がわかります。
好きな仕事を求めていつまでもフラフラしているより、目の前の仕事でプロを目指すこと。
不思議なことに、一生懸命一つのことを続けていると、必ず自分の求めるものが向こうからやって来ます。
そして、その時自分が今の仕事でプロの領域まで達していたら、そのチャンスを必ずモノにできます。

私が今の仕事を始めたのが43才の時。
そして今年で16年目。
ようやく、この仕事の意義やこの仕事を続けることの使命感をズッシリと受け止めて、新たなる挑戦に胸躍らせている今日この頃です。


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