カバ社長の日記 caba note

壁画やオブジェの制作会社ビッグアートの社長日記。「面白くなければ人生じゃない」がモットーの熱い熱いカバ社長の物語です。

本当に絵を描くのが好き?

2011-02-10 13:46:14 | アートと仕事

毎年、本当に多くの学生たちが会社にやってきます。
会社説明会やインターンなど、たいていは就職活動です。

中でも絵画科と彫刻科、イラストレーション科の学生が約半数です。
美大出身でしかも絵画科出身というと、一般の人は「絵が本当にうまいんでしょうね」と言います。
でも、実態は全く違います。
むしろ、ほとんど描けないというのが現状です。

決まって皆、「私は小さいときから絵が大好きで、絵を描く仕事に就きたいとずーっと思っていました」と言います。
作品やポートフォリオを見せてもらいます。
そこで、ビックリ。
学校の授業課題しかない人がほとんど。
ポートフォリオを3冊、5冊持ってくる人は、50人に1人いるかいないかです。
うそー、授業以外に絵は描いていないの?!
でもそんな人に限って、「絵が好き」とか「絵の仕事をしたい」とアピールしてきます。

本人のたっての希望でインターンの受け入れをします。
頭ごなしに「あなたは本当は絵が好きじゃないんじゃない」というのも可哀想なので。
インターンを終えて、だいたい「私には絵の仕事は向かないようです」と帰っていきます。
勿論、ここで絵が向かないと思い込むのもまた早合点だと思います。

だいたい「絵が好き」と連発する人に限って絵を好きじゃない人が多いようです。
多分、自分が絵が好きだと思い込みたいのでしょう。

美大を出たから、アート関係の仕事に就かなければ、両親に対して、まわりに対して示しが就かない、という思いが強いのでしょうね。
大学でどこを出たとか、何学科を出たとか、あまり仕事には関係ないと思います。
要は、そこで何を体験し、誰と出会い、何を学んだか。
美大に行って、自分には絵は向かないと気づき、アートとは関係のないことに目覚めることだって大きな成果だと思います。

アートの仕事は、一般の会社に勤めるのとは全く違います。
職人の仕事に近いかも知れませんが、一般の職人さんのように安定した仕事はありません。
常に、厳しい環境で腕を磨いて、知恵を振り絞って生きていかなければなりません。
確かにやりがいのある仕事で夢のある仕事ですが、のんきな仕事では決してありません。
むしろ、一般のどんな仕事より過酷で不安な要素がたくさんあります。
本当に命をかける覚悟と情熱のある人しか生き残れない、と断言します。

インターンが終わった時に、最後に個人面談をします。
本当に覚悟があるかどうか。
安定した仕事に就きたいだけなら、アート以外の仕事を勧めます。
美大を出たからって、アートの仕事にこだわる必要は全くありません。
モノの見方、感じ方、美のセンスなど、これまでに学んできたことを生かす仕事はいくらでもあります。

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