カバ社長の日記 caba note

壁画やオブジェの制作会社ビッグアートの社長日記。「面白くなければ人生じゃない」がモットーの熱い熱いカバ社長の物語です。

超カワイイ・・・・??

2005-12-05 09:51:39 | アートと仕事
若い人(特に女性)がよく「カワイイ~」とか「超カワイイ」を連発します。
「カワイイ」の上が「超カワイイ」でもっと上は「超々カワイイ」・・・・ですか。
「カワイイ」の度合いだけしか意味のない薄っぺらな言葉ですね。
人の服を見ては「カワイイ」。
髪形を見ては「カワイイ」。
持ち物を見ては「カワイイ」。
どうも、あまり深い意味はなくて、社交辞令の挨拶代わりに使っているようにも思えます。

第一、どんな風にかわいいのかがさっぱりわかりません。
日本人は、世界一微妙な表現を使い分けられる言語を持っているのにもったいないですよね。
英語でさえ「pretty」「lovely」「cute」「little」「tiny」・・・と使い分けているのに。

特に私たちの仕事は、微妙なニュアンスを具体的な形にすることです。
お客様が、「犬をカワイく描いてください」と注文したとします。
そこで、私たちはお客様の言った「カワイイ」とは、どんな意味だろうと分析します。
「小さい」「キレイ」「丸っこい」「子供っぽい」「おちゃめ」「ひょうきん」「無邪気」「心が純粋」「おてんば」「小悪魔的」・・・・。
同じ「カワイイ」でもまるで表現が異なります。
「カワイイ」の方向を間違えると、お客様は「何よ、これ」って怒ります。

私たちは、お客様があいまいに表現したこの「カワイイ」という言葉ひとつを確認するのに、大変な労力を払います。
「カワイイ」という言葉からイメージされるキーワードをブレーンストーミングで、50以上も挙げます。
そして、似たものをまとめて、最終的にいくつかにグループに分類します。
その後、異なる「カワイイ」をイメージコラージュにして、お客様に「どのカワイイ」かを確認します。

うちのスタッフが「カワイイ」と言ったら、私は「それって、どんなカワイイなの?」って聞き直します。
雰囲気やニュアンスを表現するのが私たちの専門ですから、常に相手の言葉の裏にひそむ意味や感情を鋭くキャッチする高感度のアンテナ(=感受性)と微妙な周波数を正確に合わせられるチューニング力(=調整力)を持たなければなりません。
時には、言葉の意味を間違って使っているお客様もいますし、本音とは裏腹なことを言うお客様もいます。
それでも、相手の真意を察して表現しなければならないのです。
この仕事をやる以上、言葉をより正確に使い分ける習慣をつけなければいい仕事はできません。

私は昔、コピーライター講座に2年ほど通ったことがあります。
そこで受けたトレーニングのひとつに、「愛している」という気持ちを「愛」という言葉をいっさい使わないで表現する、というのがありました。
それから、ひとつの言葉を、別の言い方で何通りの表現ができるか、というのもいい訓練になります。

言葉の表現のバリエーションをたくさん持つと、企画にもデザインにも制作にも幅が広がり、豊かな表現が可能になりますヨ。
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