カバ社長の日記 caba note

壁画やオブジェの制作会社ビッグアートの社長日記。「面白くなければ人生じゃない」がモットーの熱い熱いカバ社長の物語です。

「手描きの絵」の仕事の新しい幕開け

2011-02-01 09:52:21 | カバ的アングル

手描きで絵を描く仕事は、5年位前から激減しています。
壁画に限らず絵やイラストの仕事全体がそうです。
特にこの2年間で、壁画会社やフリーで壁画を描いている人がすっかり姿を消してしまいました。
美大や美術専門学校にも大きな変化が現れています。
本来学校の花形であったはずの絵画科コースは存続が危ぶまれる程の生徒数の激減。
専門学校のイラストレーション科でも、手描きの授業が次々と廃止されています。
この状況だけを見ると、「手描きの絵」というのが終末期にあり、数年後は死語になってしまいそうな流れです。
同業者の社長さんたちとよく情報交換するのですが、全員が悲観的な見方で転廃業を真剣に考えています。

もともと、この潮流は10年以上も前から感じていました。
つまり、最近の急激な変化ではなくアート業界全体の根本的な体質や構造に問題があって、今の状況はごく必然的な結果にすぎないと思います。
壁画の業界でいうと、
1)クリエイティビティのなさ。海外のコピーやブームへの追従でデザインも技術もワンパターンになり、すぐに飽きられてします。
2)デジタル化の波。CGやインクジェット出力の普及に飲み込まれている。
3)過去のアートの世界に固執して一般の社会から大きく乖離している。
ということだと思います。

アート、とりわけ手描き(アナログ)の絵をめざす私たちの前には、確かに厳しい現実が突きつけられています。
これは事実です。
逃げる訳には行きません。
いってみれば、末期がんを宣告された患者のようなもの。
でも、あきらめるのはまだ早い。
がんになった理由を突き詰めていけば、原因がわかります。
「原因と結果の法則」という本にあります。
どんな結果も、それは偶然ではなく必然であり、必ずそうなった原因があるということ。
ならば、がんになった原因を突き止めて改善すればがんは治るのです。
私の知り合いにも、末期がんを宣告されて自力で治した凄い人がいます。
がんになったことをいたずらに騒ぎたて、思考停止やあきらめにならないことです。

慌てずに、ゆったりと構え、じっくり問題と取り組むだけです。

「アフリカで靴を売る」という話がありましたよね。
A社とB社がアフリカに進出しようと出て行く。
A社の現地責任者の第一声は「最悪です。アフリカでは皆裸足で誰も靴を履いていません。これでは靴は売れません。早々に引き上げます」。
B社の現地責任者は「最高です。アフリカでは皆裸足で誰も靴を履いていません。この人たちに靴を履く喜びを教えたら、無限の市場になります」。
目の前にある現実は全く同じです。
違うのは、現実の見え方というか見方です。
同じ現実でも、人によって解釈の仕方、とらえ方が異なれば、真逆の意味になります。

手描きの仕事が日増しに減っていく現実。
この状況は、なるべくしてなった結果で、むしろ遅すぎたといってもいいと思います。
このピンチは、かつてないチャンスでもあります。
長い間のアートの鎖国(閉鎖的)時代がやっと終わり、「アートが社会や人々の生活の中に浸透していく時代の幕開け」だと私には見えます。
ちょっとワクワクします。

壁画がテーマパークや特殊なエンターテインメント空間だけの閉ざされたフィールドから解き放たれ、自分たちの住む家やまちに溶け込んでいく時代。
同業者同士がまねし合ったり、足を引っ張り合ったりする時代は終わりです。
無限に広がる市場で、各々の得意分野や個性を思う存分に発揮してユニークなビジネスが次々と出現してくる予感を強く感じます。
もちろん、私の会社も今年はオンリーワンのビジネスに果敢に挑戦していきます。

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