カバ社長の日記 caba note

壁画やオブジェの制作会社ビッグアートの社長日記。「面白くなければ人生じゃない」がモットーの熱い熱いカバ社長の物語です。

若い人たちが会社を辞めるのは成長の証?

2005-12-19 00:14:14 | アートと仕事
同業者の社長さんたちと会うと、だいたい決まって若い人たちが仕事を覚えたらすぐ辞めていくという話が出ます。
美大を出た優秀な人でも、入社して3~5年でやっと戦力になれる程度。
ところが、2~3年で辞めていくのがほとんどで、5年以上続くというのは珍しい。
若い人は、やっと育ったら出て行く、というのがこの業界の常識・・・・・?
逆に、ベテランの人は定着率が高い。
私も会社を始めた当初は、そのことに腹を立てていた時期がありました。
育てるだけ育てて、いざやっと稼げるようになったら辞めていくんですから・・・・・。

でも、逆に初めて就職した会社にずっといるとしたら・・・・逆に不自然かも知れません。
初恋の人と結婚するようなものですよね。
たとえどんなにいい会社に入社したとしても、良いも悪いもわからない。
もっといい会社がとか、他にも自分には違った生き方があるのではとか・・・・迷ったり、チャレンジしたり・・・・。
一度限りの人生。
現品限りの人生。
だから、悩む、苦しむ。
私自身、振り合えると紆余曲折の人生でした。
航空宇宙工学の大学を中退、映画を志し、舞台美術やTVの世界で青春を過ごし、流通業で自分に目覚め、ビジュアルマーケティングの世界で確信し、壁画の世界で独立・・・・そしてまだ12年。
私自身、自分探しはこれからも果てしもなく続きます。
自分に照らし合わせて彼らを見るとき、自分もそうでした。
すると、逆にかれらにエールを送りたくなってしまいます。
利害からすると、腹が立つこともあるかも知れませんが、自分の人生を冒険する姿を見るとちょっと感動さえ覚えます。
会社の辞め方には、大きく言うと3通りあります。
・自分の能力特性に合わない、または付いて行けない。
・家庭の事情。(これを理由にすり替える人も多いですが)
・今の会社では物足りない。もっと成長できるところに行きたい。
いや、実際のところは、見極めるところまで行かずに挫折する人の方が多いのかも知れませんが。

うちの場合は、中途半端な人はだいたい1~3ヶ月で辞めていきます。
あとは、3~5年本当によく頑張ります。
3~5年すると、大きなスランプや迷いが訪れるようです。
彼らは「もっときびしい世界で自分を鍛えてみたい」「自分の力がよそで通用するか試したみたい」と言って辞めていきます。
私は絶対に引き止めません。
どうせ止めても駄目ですから。
私は、「頑張れ。後悔のない生き方をしろよ」とだけ言って、あっさりと送り出します。
1ヶ所にいるだけでは「自分がどこに向かうべきか」なかなか見えてきません。
別の職場に行ったり、別の生き方をして初めて見えてくるものです。
行き詰まったら、今とは違う視点に身を置くのが一番。
若いうちは特に、恐れずに冒険した方が良いと思います。

狭い世界ですから、辞めた人たちの噂があちこちから耳に入ってきます。
彼らの活躍している噂を聞くと、内心うれしいです。(ちょっとさみしい気分にもなりますが・・・)
うちで、3年以上頑張れた人は、よそに行っても絶対に通用すると信じています。
最近は、会社を辞めていく人たちのことを、ポジティブにとらえられるようになりました。
彼らは、会社を去っていくのではなく、巣立っていくのだと。
そして、彼らの次の面倒を見てくれる会社(人)に一時的に預けるのだと。
彼らが大きく育った時には、また何らかの形で、そのたくましい顔たちと一緒に仕事ができる日が来るんだと。
そう考えると、5年後、10年後が待ち遠しい。
彼らが、どんなに成長するんだろう。
彼らと次に、どんな再会が待っているのだろう。
その時に、自分が老いぼれと言われないように、自分ももっともっと勉強して大きくならなくちゃ。

さあ、明日からまた、新しい若者たちをもっともっと育てなくちゃ。



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