昨10月からの某大学の秋季公開講座も来週が最終回。今日は、世界遺産登録申請が検討されている百舌鳥古墳群のお話。
5世紀頃の東アジアで、政治的に安定していたのは倭国のみで、中国や朝鮮半島には幾つかの国が争っており、その結果、古墳長が200mを超えるようなものは造られていない。一方、倭国では、仁徳陵をはじめとする大きな古墳が造られている。
政治の中心は大和にあったが、4世紀中半以降、古墳が造られていない。一方、百舌鳥や古市に多くの古墳が造られている。
当時の住居は掘立柱など地を這うようなもので、造営された古墳は遠くのものでも見通せた。
そのような環境下で、百舌鳥古墳群の意義を考えると、中国や朝鮮から渡来してきた人が海の上(船上)から巨大な古墳を見ることにより、倭国の国力を誇示する外交モニュメントとしての役割を担っていた。
まだまだ続きはありますが・・・
雨の中を帰宅。ふと見ると、はまなでしこが咲いていました。