Full-Tone

女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

陸前高田

2012-05-20 22:51:55 | 日記・エッセイ・コラム

Takata

写真は奇跡の一本松、・・・希望の松だそうです。

http://sfc.jp/information/news/2011/2011-12-14.html

急な要請があって、陸前高田へ行ってきました。

大震災の津波により流された、岩手県指定の文化財・吉田家。

かつて庄屋住宅だったのだそうです。

その拾い集められた部材を、洗浄し、採寸すると言う、

復元に向けての作業をお手伝いしてきました。

今までスタッフとして活動してきた方が、今回は行けなくなり、そのピンチヒッター。

ボランティアの方の人数が行ってからでないと分からないとの事でしたが、

想像以上に多くの方が参加されて、お天気に恵まれた事もあって、かなり捗ったとの事でした。

ちょこっと作業風景をご紹介。

00

手前は採寸済みの部材で、今日は奥の部材を採寸。

02 

↑ こんな大きい部材は10人がかりで移動。

01_2

↑ 高圧洗浄機で、きれいにします。

私がお手伝いしたのは、きれいななった部材の採寸と状態確認、写真に収める作業。

そして何に使われていた材か推定です。

洗浄している写真の大きな材は明らかに「梁」ですが、

細い材は現在の材料とはちょっと様子が違うので、かなり悩ましいのであります。

神奈川県から来られていた10名ほどの皆さんは、昨夜発ってきて、今朝着いて、

作業して、温泉に入って、戻り、明日は普通にお仕事なのだそうです。

簡単に書いてしまいましたが、どう?

・・・想像するだけで、首を横に振っている私。

記録係として、私のアシスタントをしてくれた一戸から来たと言う女子。

ほぼ毎週ボランティアに参加しているそう。

爪の垢を頂いてくるのでありました・・・。

皆さんの思いは「早く復元が出来るといいね。」

ちょっとクッタッとしてますが、とっても爽快な気分です。

@ふると

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デザイナーの心得 | トップ | 運動会 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ボランティアの方には、頭が下がります[E:happy01] (ゆうきママ)
2012-05-21 11:26:18
部材がどのくらい残っているのかな。
なかなか大変な作業ですね。
無事復元できることをお祈りしています。
返信する
ゆうきママさん、 (fulltone)
2012-05-21 18:29:56
たぶん・・・ですが、半分以上は流されたのではないかと思います。
一気にできればよいのでしょうが、まだ先の長い作業になります。
片道4時間、たった一日でも「よいこら」言っている私。
情けないけど、真似できないな・・・って言うのが本音です。
返信する
津波の爪跡はまだまだ残って居るんですね。あれだ... (ちい)
2012-05-22 15:30:31
それはさておき、ご苦労様でした。やはり文化財的建築物の修復には専門知識のある方々の力が必要でしょうからね。後々建物が復元されたら、あの時自分も僅かでも参加したな~と、感慨深いものがあるかも。その時を静かに待ちましょう[E:shine]

返信する
これは、時が掛かりそうですね・・・。 (お天気ねこ)
2012-05-22 23:59:41
復元までは時間だけではなく、他にも困難があるかと思いますが、ピンチヒッターとはいえ、あまり無理をなされませんように。
写真の松、下の方は緑色ですが補強で巻いているのかしら。
返信する
ちいさん、 (fulltone)
2012-05-23 03:34:20
同感です。行って見ると瓦礫の山に呆然とします。
受入ボイコットなんて、ナンセンスも甚だしい・・・。
と言いつつ、私自身意識改革が必要だと感じてきました。
感慨深く思えるときがいつか来る時に、後悔がないように出来る事をやっておかなくちゃ~。
返信する
お天気ねこさん、 (fulltone)
2012-05-23 03:48:05
たぶん一番の困難は、「資金」だと思います。
今、整理している部材が建物の何処に使われていたか・・・、その特定もして、
その上で不足している材料も把握しないといけないしね。
相当な時間がかかるのは必至です。
でも・・・、いつか叶うと思います。


返信する

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事