今日の「共謀罪」法案審議では与党の強行採決はなかった。
『与党が以前よりは世論に敏感になりつつある。「世論と与党の大綱引き」は続いているのだ』(保坂展人)
映像でしかそれはできないように思うのだが(こんなのも密告証人の証言だけでもいい???)、そうすると当然隠し撮り、盗撮ということになるのだが。まさか、当人たちがテレビ局のスタジオでやるわけないし…。
今年3月3日に、社会保険庁の職員が一昨年の10月から12月にかけて、日本共産党の機関紙「赤旗」の号外を休日に自宅周辺のマンションの集合ポストなどに配布したとして国家公務員法違反で逮捕・起訴された。この裁判で警視庁が証拠提出した「隠し撮り」ビデオがあり、それを14日の『サンデープロジェクト』が”特集 シリーズ「言論は大丈夫か」2 共謀罪とは何か”で公開放映した。
警視庁はその逮捕の一年も前から数十人規模の捜査員で社会保険庁職員を尾行、「証拠」のためのビデオを隠し撮っていた。
ぞっとする話だ。何故かといえば、単に「赤旗」を配布するだけで、執拗にビデオで隠し撮りするなど、常識からいけば”異常”であるからだ。もしこれが”当たり前”というのなら、「共謀罪」が出来れば、隠し撮りが横行するということだ。長期間に渡ってである。
『与党が以前よりは世論に敏感になりつつある。「世論と与党の大綱引き」は続いているのだ』(保坂展人)
だけど、「まばたき」とか「目配せ」とか、どうやってそれを立証するのだろう。
目配せからまばたきへ、共謀罪審議で驚愕答弁 (保坂展人のどこどこ日記 2006/05/16)
さて、30分行った法務委員会の質問で、思わずのけぞるような答弁が出た。以前のやりとりで「目配せでも成立する」と答弁した大林刑事局長に対して、「その答弁は変わりはないですね」と確認しようとした時に飛び出したもので、「目配せだけでは成立しない」と言い続ける刑事局長に対して、「法務省が前提に置いている団体要件をクリアして、いわば犯罪集団としてスタンバイしている場合は、どうか」と追及すると「ありえないとはいえない」と答弁。次の問いに対して「共謀というのは、まばたきやうなずくという行為でも成立する」と言い出したのだ。
おいおい、「目配せ」は意思表示行為で「まばたき」は生理現象だぞ。いい間違いでないかどうか、確認を求めたところ法務大臣は「まばたきだけで共謀罪は成立しません」と答弁したので、「まばたきだけで成立したら、人類皆共謀罪じゃないか」と指摘し、刑事局長が「暴力団の組長が綿密かつ具体的に犯罪行為を準備し、その上で『黙示の行動』でイロイロすることで共謀罪が成立することはありえなくはない」と再答弁。やはり、「まばたき」は言い間違いではなかった。
映像でしかそれはできないように思うのだが(こんなのも密告証人の証言だけでもいい???)、そうすると当然隠し撮り、盗撮ということになるのだが。まさか、当人たちがテレビ局のスタジオでやるわけないし…。
今年3月3日に、社会保険庁の職員が一昨年の10月から12月にかけて、日本共産党の機関紙「赤旗」の号外を休日に自宅周辺のマンションの集合ポストなどに配布したとして国家公務員法違反で逮捕・起訴された。この裁判で警視庁が証拠提出した「隠し撮り」ビデオがあり、それを14日の『サンデープロジェクト』が”特集 シリーズ「言論は大丈夫か」2 共謀罪とは何か”で公開放映した。
警視庁はその逮捕の一年も前から数十人規模の捜査員で社会保険庁職員を尾行、「証拠」のためのビデオを隠し撮っていた。
ぞっとする話だ。何故かといえば、単に「赤旗」を配布するだけで、執拗にビデオで隠し撮りするなど、常識からいけば”異常”であるからだ。もしこれが”当たり前”というのなら、「共謀罪」が出来れば、隠し撮りが横行するということだ。長期間に渡ってである。
人類は有史以来ちっとも賢くなっていないと、誰か言ってましたが、こういう時には頷かざるをえないですね。
週刊誌のほうですが、先週「週刊新潮」の櫻井よしこさんのコラムが「共謀罪」を取り上げていたのを見逃していました。
ただ、他は全く文字通り沈黙で、今週は「週刊新潮」も黙しています。
月刊誌でも同等のようです。
やっぱり、人類は有史以来ちっとも賢くなっていない…
ついには、民主主義という概念すら根付くまもなく、この国は独裁国家への邁進を加速させていくのでしょうか?
ヒトラーの高らかなスローガンが重なります。(太古のアメーバの頃から、生命が本当に何ら進化していない証拠ですね)
いずれにしても、体制側(=権力者達)は、今回もアメリカに言われるがまま、「アメリカの世界戦略の一端を担うべく」、様々な悪法で、国民を、いや国家を滅ぼそうとしています。
『個人情報保護法案』と同じように、『共謀罪』が施行されるようになれば、国民はそのプライバシーを根底から監視管理され続けることになるのですから・・・。
しかし、殆どの国民はこのことを傍観者のように見ています。・・・いや、この事実さえ知らない人達も多いかも?・・・哀しいことです。
人類の歴史の中で、国家を動かしてきたのは一握りのマイノリティ・エリート達ですが、そうしたカリスマ性を持った先導者は、いまだ現れていません。
もしかすると、もっと絶望しなければ、もっと犠牲を払った後でなければ、そうした真の指導者は現れないのかもしれませんが・・・?
どちらにしても、悲劇の始まりの鐘が鳴るのが聞こえます。
もしこういう新聞を配るのがだめだというのなら、海外メディアの日本駐在員が「自民党の機関紙」と呼ぶ読売新聞などを配ったあかつきには、宇宙に追放くらいの罪になるのではないでしょうか。
以前引用したのですが、次のようなことも考えておくべきことだと思います。
≪日本の警察が、何百戸という規模の個人宅に自由にふみ込んで、没収したプライベートな記録を、いやがらせに使ったり、嘘の供述調書を作ったりすることによって、無実のものを何年も苦しめたあげく、裁判所がその無実を認めた時でさえ、なお、いやがらせ策戦が続くという現実があるにもかかわらず、評論家たちは絵に描いたようなことしかなぜ言わないのだろうか≫(『続・留置場 女たちの告発』手塚千砂子著 ベンジャミン・クロフォード氏の”まえがき”より)
休日に一市民として配っても、それが政党が発行するものなら「公務員法違反」というのなら、公務員に選挙投票権があるというのもそもそもおかしいということになるという気もします。
いずれにしろ、数十人で隠し撮りまでして追い回すというのは、異常です。
最近は共産党も高齢化してもいますが、逮捕も考えてか、町に出るのは本当の高齢者が多いです。