(有)河野工務店

洋式トイレの排水詰まり

施主様からトイレの流れが悪いと連絡があり見に行きました。
確認すると、・・・なるほど、流れが悪いです。
普通なら渦を巻いてゴーッという勢いで水が沈んで行くのですが、全く沈みません。
渦を巻かないのです。
でも溢れもしません。
1カ月ほど前からこういう風に流れが悪いそうです。
これはいつものごとく排水の詰まり、トイレットペーパーを多めに使ったか、若しくは何か水に溶けないティッシュペーパー等を流したのだろう、と思いましたが施主様はトイレットペーパー以外は流していないそうです。
それならラバーカップを使えばすぐ直る、と思いましたが施主様も幾度となく試したようです。
それは要領の差だろう、と私は慢心で作業開始。
・・・なかなか抜けません。
5~6回水を流しましたが抜けません。
様式トイレのすぐ横に小便器があり、ラバーカップを使う度に小便器の排水のフタがポコポコ浮き上がります。
ここから空気が抜けるから抜けないのかな?と思い、小便器の排水を雑巾で塞いで再び続行。
ラバーカップを使った時の音が変わりました。
これで抜けるぞ、と5~6回水を流して作業しましたが一向に抜けません。
水を流しても便器から溢れないのでそこまで詰まっているはずはないのですが・・・。
これはおかしい、と思い浄化槽を拝見しました。
え?水をあれだけ流してこれだけの水しか流れてない?
浄化槽に入って来る水はチョロチョロとしか来ていません。
次にトイレから排水パイプが出ている所に設置してあるインバート枡を確認。
え?ナニコレ!?

ありゃま~!
木の根っこらしきモノがわんさかとこびり付いています!
水の流れなど見えません。
施主様もこれを見てビックリ!!
これでは流れるモノも流れません。
いくらラバーカップを使っても抜けないはずです。
施主様がこの枡の近くに生えている木を指差して「このナンテンの根っこじゃなあ!」と言います。
60年前から生えているナンテンだそうです。



どうやら枡を突き破ったのではなく、インバート枡の高さを調整する時に使用するアジャスターとの継ぎ目から根っこが入り込んだようです。
すごいですね~。
水の匂いを感じるのでしょうか。



↓別写真参考
普通ならこういう状況なのですが、全く底が見えない状態です。
水を流しても水が完全に詰まることなく底の方を流れていたのでしょう。
根っこも水が出て来る方の奥に3~40センチほど入り込んでいましたがスコップでなんとかかき出しました。
撤去後、水を流してもらったら勢いよく流れました。
場合によっては木の根っこも恐ろしいモノですね~。
点検ヶ所の一つとして覚えておきましょう。



 
 
 
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