
ふざけた名前が気に入ってエントリーしてしまった嬬恋キャベツヒルクライム。
なんせ普段自転車じゃ走っちゃいけないところを走るというプレミアム感がイイ。
レースまで、あと5か月と1週間ある。
体と脚を作らねば。
というわけでトレーニング開始。
それがコレで。
イカスねえ。カッコいいねえ。
そいで、安いのよ。密林で7千円弱。
組み立てると、ほれ、こんなふうに。スタンドもついていて自立するの。
ブレーキが付いているのがポイントよね。安全は絶対よ。
ベルギー通信2が厳選して買ったのだから、半端なものでないことはお分かりだろう。
前後のサスペンションは、「長距離」を乗って初めて必須のものだと分かった。
買ったからには、実力を試さねばならん。
選んだ場所は、石垣島と西表島。昨年の6月だ。
ほれ、この通り。
歩くより3倍はやい。
もちろん下りは、つーーーーーっと乗ってるだけ。
そんなわけで、
アタマが春なこのヒトは、タクシーもバスも使わずに、二つの島の観光は全てこれでやっちまった。
脳みそが筋肉質だと、やることが違うよね。
すでに、これで300キロほど「試走」している。
元々は旅のコミューターとして使おうと思ってた。
欧州を旅した時、バルセロナでこれを抱えたカップルが、パリッと組み立てて、
ついーっと街の中に消えていったのを見て、コレだ!と思った。
全世界自転車教団の副団長であるワタシとしては、旅は全部自転車にしたいのだが、
ドラえもんポケットが無い限りあの馬鹿でかい代物を、バスに、タクシーに、飛行機にと乗せて
長距離を移動するのがウルトラ面倒なことを知っている。特に飛行機はダメ。
いちいち地元の自転車屋に行って、例のドでかい段ボールをもらい、
パッキングして空港まで引きずっていかねばならない。
超面倒。
それに対してこのキックスクーター。
石垣島の中心部から空港までは、ついっこー、ついっこー、とキックして、
空港に付いたらサランラップでぐるぐる巻きにして、
バックパックと一緒にさらにぐるぐる巻きにして預ければ5分で済む。
実際やってみたけど、超簡単。
関空までは東京からオートバイで自走したのだが、もちろん「車載」である。
うむ~、惚れ惚れするような収まりの良さだ。
さて、ハナシを元に戻すと、嬬恋キャベツヒルに9月1日に出るからには、
あまり恥ずかしい走りをしてはいけない、というのは元が付いてもクライマーの心意気だ。
それで、脚と体を作り直すための秘密兵器としてキックスクーターを引っ張り出してきた。
もう一度、その乗車姿勢を見てもらおう。
その文字に気を取られてはいけない。注目すべきは脚だ。
乗っている方の脚は、蹴り脚が地面を掴むたびにスクワットを繰り返すことになる。
そして蹴り脚。大腿四頭筋とハムストリング筋にメッチャ効く。
概ね10蹴りごとに脚を変えて地面を進むのだが、やってみてくれ、凄く辛い。
見た目とは裏腹に、相当キツイ。
始めて10キロ乗った人ならこれはもう、このレベルだ。
この後、これで東京の街を縦横無尽に「テスト」することになるのだが、それは割愛。
ともかくこれで今朝は、ぐわん、ぐわん、自転車を追いかけて走ったので疲れ果てた。
嬬恋キャベツヒルクライムに挑む者は必須のトレーニングマシンになるであろう。
買って損はない。いますぐ密林へ。
決して密林から裏金はもらってない@BE2