820note

820製作所/波田野淳紘のノート。

裏庭のこと。

2017-12-19 | メモ。
東宮さんがつねづね口にしていた、「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来」という言葉を思いだす。東宮さんもまた、中嶋さんから聞いたのだと言っていた。

自分が変わるしかないのだ。呼吸をゆっくり、深くしていくのだ。弱さに負けている瞬間を、頻々に人に見せてはいけないのだ。
「ただ毅然たれ」。そのことのいかに難しいか。



大文字の困難に向き合っている友人が、とても多い。
ひとりはそれを“異次元の”と形容した。本当にそうだ。うまく想像ができない。

友人がしかし耐えて、微笑んで話してくれるのはなぜなのか、おれはそのことをよく考えなければいけないのだ。



友人のひとりが城戸賞の佳作を受賞した。知らせを受けて、稽古場で叫んだ。本当におめでとう。



読みたい本がどんどん溜まっていくのだけど、本当に読みたいのか、わからない。



見えない場所に、自分自身の裏庭が存在しているのだとしたら、その裏庭はとても荒廃していると思う。
手入れがされず、土は乾き、くったりと葉がしおれている。みみずに手足の生えたような、ぬめぬめとした生き物がこっちを見ている。

ぼくは無表情のまま、何もせず、状況の好転をただ待っている。

手入れが必要だ。枯れて、萎れてしまった裏庭に、鮮やかな息づきを取り戻したい。それにはまず、誰のためにもならない、誰かのためではない、ただおれにだけ必要な水や、種や、石や、巣や、言葉を思いだすことだ。



ずっと寝ぼけているようだ。疲れた。



疲れたよ、むがちゃん、おれ。メールありがとう。あす、返信をするよ。

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