最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●ワンポイント(2)

2010-01-03 23:12:25 | 日記
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司

☆優越感の押しつけは、子どもをつぶす
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おとなや親の優越性を、子どもに押しつけてはいけない。賢い親は、(教師もそうだが……)、バカなフリをしながら、子どもに自信をもたせ、そして子どもを伸ばす。相手は子ども。本気で相手にしてはいけない。ゲームをしても、運動をしても、ときにはわざと子どもに負けてみる。子どもが、「うちの父(母)は、アテにならない」と思うようなったら、しめたもの。勉強について言うなら、「こんな先生に習うくらいなら、自分でしたほうがマシ」と思うようになったら、しめたもの。

☆親の動揺、子どもを不安にする
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たとえば子どもが不登校的な拒否症状を示すと、たいていの親は、狂乱状態になる。そして親が感ずる不安や心配を、そのまま子どもにぶつけてしまう。が、この一撃が、さらに子どもの心に、大きなキズをつける。数か月ですんだはずの不登校が、1年、2年とのびてしまう。子どもの心の問題を感じたら、一喜一憂は、厳禁。半年単位でものを考える。「半年前はどうだったか?」「1年前はどうだったか?」と。

☆言うべきことは言っても、あとは時を待つ
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親は言うべきことは言っても、そこで一歩引き下がる。すぐわからせようとか、実行させようと考えてはいけない。子どもの耳は、そういう意味で長い。脳に届いてから、それを理解するまでに、時間がかかる。実行するまでには、さらに時間がかかる。まずいのは、その場で、とことん子どもを追いつめてしまうような行為。子どもはかえってそれに反発し、その反対のことをするようになる。

☆質素が子どもの心を豊かにする
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子どもには、質素な生活は、どんどん見せる。しかしぜいたくは、するとしても、子どものいないところで、また子どもの見えないところでする。子どもというのは、一度、ぜいたくを覚えると、あともどりできない。だから、子どもにはぜいたくを、経験させない。
なお質素とケチは、よく誤解される。質素であることイコール、貧乏ということでもない。質素というのは、つつましく生活をすることをいう。身のまわりにあるものを大切に使いながら、ムダをできるだけはぶく。要するに、こまやかな心が通いあう生活を、質素な生活という。

☆うしろ姿を押し売りは、子どもを卑屈にする
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 生活のためや、子育てのために苦労している姿を、「親のうしろ姿」という。日本では、うしろ姿を子どもに見せることを美徳のように考えている人がいるが、これは美徳でも何でもない。子どもというのは、親が見せるつもりはなくても、親のうしろ姿を見てしまうかもしれないが、しかしそれでも、親は親として、子どもの前では、毅然(きぜん)として生きる。そういう前向きの姿が、子どもに安心感を与え、子どもを伸ばす。

☆生きる力は、死を厳粛に扱うことから
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 死があるから、生の大切さがわかる。死の恐怖があるから、生きる喜びがわかる。人の死の悲しみがあるから、人が生きていることを喜ぶ。どんな宗教でも、死を教えの柱におく。その反射的効果として、「生」を大切にするためである。子どもの教育においても、またそうで、子どもに生きることの大切さを教えたかったら、それがたとえペットの死であっても、死は厳粛にあつかう。

☆度量の大きさは、立方体で計算する
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子育ての度量の大きさは、(たて)X(横)X(高さ)で決まる。(たて)というのは、その人の住む世界の大きさ。(横)というのは、人間的なハバ。(高さ)というのは、どこまで子どもを許し、忘れるかという、その深さのこと。もちろんだからといって、子どもに好き勝手なことをさせろということではない。要するに、あるがままの子どもを、どこまで受け入れることができるかということ。

☆「今」を大切に、「今」を懸命に生きる
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 過去なんてものは、どこにもない。未来なんてものも、どこにもない。あるのは、「今」という現実。だからいつまでも過去を引きずるのも、また未来のために、「今」を犠牲にするのも、正しくない。「今」を大切に、「今」という時の中で、最大限、自分のできることを、懸命にがんばる。明日は、その結果として、必ずやってくる。だからといって、過去を否定するものではない。また何かの目標に向かって努力することを否定するものでもない。しかし大切なのは、「今」という現実の中で、自分を光り輝かせて生きていくこと。

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☆『休息を求めて疲れる』は、愚かな生き方
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 イギリスの格言である。愚かな生き方の代名詞のようにもなっている格言である。つまり「いつか楽になろう、楽になろうとがんばっているうちに、疲れてしまい、結局は何もできなくなる」ということ。しかしほんの少し考え方を変えれば、あなたの生活はみちがえるほど、豊かになる。方法は簡単。あなたも1呼吸だけ、今までのリズムを遅くすればよい。

☆行きづまったら、生きる源流に視点を
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 「子どもがここに生きている」という源流に視点をおくと、そのとたん、子育てにまつわるあらゆる問題は、解決する。「この子は生きているだけでいい」と思いなおすことで、すべての問題は解決する。あなたももし、子育てをしていて、行きづまりを感じたら、この源流から、子どもを見てみるとよい。それですべての問題は解決する。

☆モノより思い出
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 イギリスの格言に、『子どもには、釣りザオを買ってあげるより、いっしょに魚釣りに行け』というのがある。子どもの心をつかみたかったら、そうする。親は、よく、「高価なものを買い与えたから、子どもは感謝しているはず」とか、「子どもがほしいものを買い与えたから、親子のパイプは太くなったはず」と考える。しかしこれはまったくの誤解。あるいは逆効果。子どもは一時的には、親に感謝するかもしれないが、あくまでも一時的。物欲をモノで満たすことになれた子どもは、さらにその物欲をエスカレートさせる。

☆子育てじょうずは、よき先輩をもつことから
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あなたの近くに、あなたの子どもより、1~3歳年上の子どもをもつ人がいたら、多少、無理をしてでも、その人と仲よくする。その人に相談することで、たいてい「うちも、こんなことがありましたよ」というような話で、あなたの悩みは、解消する。「無理をしてでも」というのは、「月謝を払うつもりで」ということ。相手にとっては、あまりメリットはないのだから、これは当然といえば、当然。が、それだけではない。あなたの子どもも、その人の子どもの影響を受けて、伸びる。

☆子どもの先生は、子ども
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あなたの近くに、あなたの子どもより1~3歳年上の子どもをもつ人がいたら、その人と仲よくしたらよい。あなたの子どもは、その子どもと遊ぶことにより、すばらしく伸びる。この世界には、『子どもの先生は、子ども』という、大鉄則がある。子ども自身も、同じ仲間という意識で見るため、抵抗がない。また、こと「勉強」ということになると、1、2年、先を見ながら、勉強するということは、それなりに重要である。

☆指示は具体的に
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子どもに与える指示は、具体的に。たとえば「あと片づけしなさい」と言っても、子どもには、あまり意味がない。そういうときは、「おもちゃは、一つですよ」と言う。「友だちと仲よくするのですよ」というのも、そうだ。そういうときは、「これを、○○君に渡してね。きっと、○○君は喜ぶわよ」と言う。学校で先生の話をよく聞いてほしいときは、「先生の話をよく聞くのですよ」ではなく、「学校から帰ってきたら、先生がどんな話をしたか、あとでママに話してね」と言う。

●汝自身を知れ
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古代ギリシアの7賢人の1人のターレスは、『汝自身を知れ』という言葉を残した。その言葉が、アポロン神殿の柱に書かれているのを見て、ソクラテスが、『無知の知』という言葉を導いた。「私たちは、自分のことを知っているようで、実は何も知らない」と。この言葉を子育てにあてはめてみると、こうなる。「自分の子どものことは、自分がいちばんよく知っていると思いこんでいる親ほど、自分の子どものことがわかっていない」と。

●約束(ルール)を守る,
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日々の積み重ねが月となり、その月が積み重なって、年となる。その年が、10年、20年と積み重なって、その人の人格となる。その日々の積み重ねは、身の回りのほんのささいなことから始まる。子どもが見ているとか、見ていないとか、そういうことには関係なく、約束(ルール)を守る。ウソをつかない。そういう親の姿を、子どもは、うしろから見る。自分の人格とする。

●子どもは使う
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子どもは使えば使うほど、よい子になる。忍耐力(=いやなことをする力)も、それで身につく。社会性も身につく。が、それ以上に、他人の苦しみや悲しみを理解できるようになる。言うまでもなく、子どもにかぎらず人は、自分で苦労をしてみてはじめて、他人の苦労が理解できるようになる。その心のポケットができる。あなたが重い荷物をもって歩いているとき、「もってあげる!」と子どもが助けてくれれば、それでよし。そうでなければ、家庭教育のあり方を、猛省する。

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●夢と希望、そして目的
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目的(目標)をもった子どもは、強い。多少の誘惑くらいなら、自らはねのけてしまう。心の抵抗力ができていると考える。その心の抵抗力をつける第一。それが夢と希望。その先に目標(目的)ができる。そのため、子どもの夢や希望は、大切にする。親の価値観を、けっして、押しつけてはいけない。子どもが「花屋さんになりたい」と言ったら、すかさず、「そうね、それはすてきね」と言い返してやる。そういう親の姿勢が、子どもの夢や希望を育てる。

●子どもの横に立つ
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子育てには、3つの役目がある。ガイドとして、子どもの前に立つ。保護者として、子どものうしろに立つ。そして友として、子どもの横に立つ。日本人は、伝統的に、子どもの前やうしろに立つのは得意だが、横に立つのが苦手。そのため多くのばあい、子どもが親離れを始めるころから、親子の間にキレツが入るようになり、さらに多くのばあい、そのキレツは、断絶へとつながっていく。

●忍耐力は、いやなことをする力
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試しに、台所のシンクにたまった生ごみを、始末させてみればよい。あるいは風呂場の排水口にたまった毛玉でもよい。そのとき、「ハ~イ」と言って、あなたの子どもがそれを始末したとしたら、あなたの子どもは、すばらしい子どもとみてよい。またこのタイプの子どもは、学習面でも、伸びる。なぜなら、勉強というのは、もともと(イヤなもの)。そのイヤなことを乗り切る力が、ここでいう忍耐力ということになる。その忍耐力を育てるためには、子どもは、使う。

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